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hospitality / サービスマン

「伝説のサービスマンに出逢える日は、そう遠くない気がします」

そんなことをTwitterでつぶやいたら、
数ヶ月後に本当に出逢ってしまった。
現実化のスピードが速くて驚きますわ。

瀬戸内海に越してきたのをきっかけに
中国・四国地方のホテルに泊まってみようと思っていた矢先、
Twitterでつながった、とあるシェフとのご縁。

レストランの評判をあちこちで聞いていたので、
食いしん坊の私は、心躍らせてその日を待ち望んでおりました。

ところが宿泊予定の2〜3日前から、急に歯が痛み始めてしまった!
ものを噛むと激痛が走り、まともに物が食べられない状態が続いて胃の調子も悪くなり…(涙)

キャンセルも考えたけど、
(好奇心が勝ってしまい)
痛み止めを服用しながら行くことに。
シェフにも事情を説明して、ダメ元でお食事のリクエストを伝えました。

ディナーの1時間前にヤクを仕込んで、
効き目バッチリの状態でレストランに向かいます。

そしたらですね、
レストランスタッフの全員(!)に、私のリクエストが伝わっていて。
コースのすべてのメニューを、少しずつアレンジしてくださって。
量もハーフポーションにしてくださって。
パンも柔らかいものをご用意しました、と。
(古代小麦のバゲットが定番なのに!)

極め付けが、締めのパエリア。
瀬戸内の魚介の旨味が濃縮されたブイヤベースを使い、
パリパリに香ばしく仕上げる看板メニューです。

薪火料理のメインイベント的な
シグネチャーディッシュが
優しいリゾットの姿で出てきた時、
こらえきれず涙が流れてしまいました。

薪火の窯の前でずっと火の番と調理をしていた料理長が、
リゾットを手がけていたスタッフの所に来て、
仕上がりをチェックしている姿、目に焼き付いています。

お客様が心地よく食事を楽しめるなら、
看板メニューに手を加えることなどまったく厭わない。
「ホスピタリティ」という言葉では
とても表現しきれない感動体験でした。


「もしや料理長という名の
伝説のサービスマンでは⁈」

間違いなかったですね、藤井智哉シェフ

細やかで爽やかなお心遣いと、
大胆で繊細なお料理、
胸いっぱいごちそうさまでした!

ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道
https://www.bella-vista.jp



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