見出し画像

「完全版 科学小説 熱力学的エントロピーの正体」その5 ひーろまっつん 松尾浩一

 私が、これまで説明してきたことは、私の熱力学的エントロピーの研究結果から導き出された事実である。つまり、熱力学的エントロピーは、一体何を表すのか?という問いに関する答えが、私の研究結果から実際にわかったことになるが、それについてこの場でもう一度まとめてみることにする。

 私は、マイナスの熱力学的エントロピーは、実在する状態量であることを突き止めた。

 つまり、私の発見は、熱力学的エントロピーは実在する状態量であることを突き止めたことになるが、これまでは、マイナスの熱力学的エントロピーは、ありえない状態を表すと言われていた。

 しかし、私は、マイナスの熱力学的エントロピーが、電流が電線を流れる時に、必ず、熱を発生し、それと同時に磁界による磁力(吸引力)を発生する自然現象を表しており、マイナスの熱力学的エントロピーが、実際に実在する状態量であることを発見したことになる。

 つまり、私は、その自然現象が起こるメカニズムを発見したことになるが、電流が電線を流れる時に、必ず、熱を発生し、それと同時に磁界による磁力(吸引力)を発生する自然現象の起源になっているのは、マイナスの熱力学的エントロピーであることを、私は、突き止めたことになる。

 そして、その事実は、熱力学的エントロピーが、熱量発生の基になっていることがきちんと理解できる事実である。

 そして、数学的にも、それをきちんと証明した。

 その証明は、熱力学的エントロピーの定義式

    ΔS=ΔQ / T (この場合の絶対温度Tは一定)

 この式より、

    ΔQ=ΔS T

 と表すことができる。この式を積分すると

    Q=ST

 となるためこの式の右辺は、エントロピーケルビン[SK]で表されることになる。つまり熱量は、エントロピーケルビンでも表されることになり、エントロピーに絶対温度をかけたものが、熱量になることを表しているが、この式は、ある絶対温度環境でのエントロピーの発生が熱量であることも同時に表している。

 その、ある温度環境とは、絶対零度である。つまり、絶対零度においては、エントロピーに起因して発生するエネルギーは熱量のみになるのだ。なぜならば、絶対零度においては、熱量と同時に発生する磁界による磁力(吸引力)は発生しないためである。その理由は、絶対零度においては、物質の振動も止まるため、電子の流れの抵抗となるものが存在しなくなるために、電子の摩擦も起きないためである。

 つまり、式で表すならば、この場合はマイナスのエントロピーの出現であるため

   Q=−S

 になるわけである。

 それは、絶対温度の影響を全く受けることがない状態が、絶対零度だからだ。

 そして、この式の結果は、エネルギー保存則に基づくため、正しいと言えよう。

 そして、この結果から、物質の持つエントロピーに起因して電流が流れ、その電子の流れの運動エネルギーが、熱量になることも理解できると思う。

 つまり、起電力Vの基になっているのは物質の持つ熱力学エントロピーであろうことも、この結果から推測できると思う。

 つまり、その事実から、熱量Qは、物質の持つ、熱力学的エントロピーという状態量が基になり、発生することがきちんと理解できるのである。

 そしてこの事実から、熱量Q自体も、状態量であることになるのだ。

 ここまでの私の説明で、わからなければ、もう一度、きちんと、この第一章を読み直してみていただきたいと思うが、私は、マジックを使ってはいないし、嘘も一切述べてはいない。つまり、これは事実なのだ。

 これまで、熱量は状態量ではないと言われ続けてきたが、それを覆す事実を、私は、きちんとこの場で述べたつもりである。ここで、異論がなければ、次に移ることにする。

 もしも、これまでの私の説明に対する異論があるならば、ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せいただきたいと思います。

 宜しくお願い致します。






サポートありがとうございます!このお金を私は決して無駄には使いません。これからも、ぜひとも、見守っていてください。よろしくお願い致します。^_^