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クオリア(2020.3.15)

名をつけるとしたら
そうなのだろう
光沢のある葉の面
風になびく鴇色の花
いつものカーブを
傾いて踏みしめる
少しずつ
疑って
少しずつ
期待して
見た夢を忘れる朝と
その朝を忘れる夜と
いつまでも
どうしても
叶わない夢に耐え
靴底の傾きを
いつものカーブを
鈍く白い葉の裏
匂わない花の色
飽きることなく
名をつけようとする

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