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「孤独」を解体する

【照合】


日本は今、何を「編集」すべきだろうか?僕は編集的世界観を魅せることで、働く人の孤独を解体してみせたい。異なる個人が、異なるままにいられる群棲地を創造してみせたい。それが、編集的社会の一端と言える。日本の
会社は長らく賃金が上がらない。

1990年代からほぼ横ばいで、OECDの中で最下位グループに入る始末だ。大企業による下請け構造や終身雇用制といった硬直的なシステムが依然蔓延るために、ブルシットジョブを増やし、競争力のある商品を生む土壌が育ってこなかった。


起業家、経営者予備軍、女性らを増やす施策が、社員を会社から自立させる。結果、賃金水準の底上げにもつながる。企業がヒトを養成するのではなく、ヒトが企業を開発する視点が求められる。


さらに、非正規労働者やテレワーカー、未婚者の増加により、社会的に孤独や孤立を感じる人がますます増えるだろう。孤独の解消、自己の回復は、社会お題として非常に重たい。

【連想】


そんな日本を俯瞰した上で、孤独を解消し、社会・会社・個人が有機的につながるためには、何が必要だろうか?僕は、「感動」「参加」「信頼」の3つの「!」がキーワードと見ている。

感動「マジか!」:
・関心・共感
・非常識・非日常
・集中・没入

参加「ヨシっ!」:
・身体・居場所
・役割・仲間
・追体験・トライ&エラー

信頼「だよね!」:
・時間・再活用
・投企・期待感
・目的・価値観


僕のキャリアを振り帰ってみても、この3つの最適解をずっと追い求めていたように思う。大企業であっても、外資系企業であっても、僕の孤独は解消されなかった。


「商品・ルール・お金づくり」の資本主義構造に嫌気がさし、「関係性・時間・価値観づくり」へ働き方と生き方をシフトしてきた。「好き・偶発性・自立心」そんな言葉を大切にする人達といっしょに何かをしたいという
想いが静かに芽生えた。それが「編集」である。


   編集は感動から生まれる
   編集は参加から生まれる
   編集は信頼から生まれる


   感動をメッセージとした個人
   参加をメソッドとした会社
   信頼をメディアとした社会


これが僕なりの日本を編集する「方法」と言える。



【冒険】


サステナブルカンパニーを増やすことをこれからの編集道としたい。僕の会社は1924年創業、関東大震災の翌年だ。約370万社もある中からわが社に集った社員たちとの奇跡に感謝し、今後も感動・参加・信頼のシステムを浸
透させていこう。

そして、人と資源を大切にする、手間暇のかかるサービス、多様で異質な人材を活かす、そんな長く愛されるカンパニー(仲間)をライフワークとして増やしてみよう。そんな冒険心から「思索倶楽部アイリス」を立ち上げた。

■思索俱楽部アイリスFBグループ:
https://www.facebook.com/groups/1043502692967786/


キーワードは、「教養」「思考」「遊び」。仕事や生活の質を高めていきたいと考えている心あるオトナのための群棲地だ。

知性を振りかざしたり、高邁な精神に酔うことなく、それでも社会の矛盾に潔く分け入る。そして、人の良識に問いかけながら、新しい自分へ変態していく。それが「生きる」ということであり、働く人の孤独の解体につながると信じたい。

私たちは生きながらにして、いつでも新しい民族になることができる。編集を通して、どこでも、方法日本を賛美する群棲族になることができる。

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