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恩人、武田鉄矢:長女菜見子さんの誕生日 in LIVE A FOCUS

LIVE A FOCUS異聞


子供の頃から、自分はあきらめの良い男だと思っていた。
あきらめでなければ、断念が早いと言うべきか。
あきらめなければいけない事、断念しなければならない事。

多くの人にとって、いや界(KAI:かい)にとって、
それは生活や人生の中で、今でも日常茶飯事
どころか日常茶番事だ。

ところが仕事となると、虚仮の一念のように突き詰める。
わらの手もわらの眼も、ライフワークだからだ。

この記事は「恩人、武田鉄矢」 の後日譚。

結局、図書館で借りた本に、期待した記述はなかった。
谷村新司の初期の本には、絶版も少なくなかった。
古書のサイトも検索した。国立国会図書館に登録までした。
結局のところメルカリに行き着いた。

そして、見つけた。昭和53年7月30日初版発行。
谷村新司著「何処へ(いずこへ)」。
小1時間前に届いた。

目次の二番目に、待っていたかのような「菜見子」の文字を見つけた。
月並みだが、はやる心でページをめくる。

焦って文字を追う。行を追う。
次のページに、それはあった。


武田鉄矢の長女、菜見子さんは和暦昭和52年、
西暦1977年4月22日、午前11時18分に誕生した。

これで間違いなく、界が武田鉄矢に出会ったのは、
長女菜見子さんの誕生直前だと判明した。

生まれる我が子のために回天の志を胸に秘め、
何が何でも這い上がってやるの必死さを界は感じた。
その必死さに感動した原因と理由が、ようやく明らかになった。

約50年前、心の片隅に食い込んだ種子が、ようやく芽吹いた。
よくぞ朽ち果てず、命長らえてくれた。

しばらくして、言いようのない感動が襲ってきた。
菜見子さんの誕生年月日が確定したからではない。

どこの世界に友人とは言え、その娘の誕生日を時間分まで覚えている、
そんな男がいるだろうか・・・。

以上「恩人、武田鉄矢:菜見子さんの誕生日」


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