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LIVE A FOCUS

ひ録:わらの眼について

研修担当をやれ!

このnote、ひ録:わらの眼 - 役に立つ眼鏡のテ基スト - は、
ひ録:わらの手から眼鏡の記事だけ分離させたものです。
(直近二ヵ月、急に私用で忙しくなり、まだ全然分離が
 終わっていませんし、新作も公開できていませんが) 

主に24歳までのドタバタに関しては、ひ録:わらの手に書いていきます。
タイトルも"NO WAY TICKET"に変えました。

さて「ひ録:わらの手」の内容と重複しますが、
24歳で某眼鏡量販店に中途入社し、友人には三ヵ月のバイトだ、
と言っていましたが、結局は勤め上げました。(理由は後日)

その眼鏡店は「眼鏡道楽(仮名)」です。
もはや、実名で書いてもピンとくる人は少ないかも知れません。

千葉事件、蒲田事件、碑文谷事件、社用車自損事故等、いろんな事に
巻き込まれたりやらかしたりしました。

今回付記:経営評論家からクレームをもらった?事もあります。
     某経済新聞の若手女性記者に、色彩について突っ込まれた事も。
     寅さんではないけれど「誠に恥多き人生であります」。
     これから思い出す恥もあるかも知れません。

40歳頃、経営陣のひとりへ不用意にも本社の研修内容を
批判してしまいました。
「本社では一体、何を教えているんですか!?)

結果、研修担当を拝命しました。
何でだよ~と思いましたね。懲罰人事か!?

レンズメータがない。練習用フレームもない。
パソコンも、テストレンズも、プロジェクターもない。
そもそも、研修専用の部屋がない。

そこから始め、結果、約15年間の研修担当でした。
この時期の経験が、しかし一番勉強になりました。

今回付記:最終的にはベテラン研修もするようになりましたが、
     勤続15年くらいの時に新人の研修担当になった当初は、
     唖然呆然愕然悄然、としました。

     おのれの無知無力をまざまざと知ったのです。
     知ってる事と出来る事ではレベルが違います。
     出来る事と上手く出来る事では質が違います。
     そして、出来る事と教える事の間には、
     此岸と彼岸の違いほどの差がありました。
     (生きているか、死んでいるか、の違いです。
      ひどい例えです)

     ベテラン面して増長していたのが、
     奈落の底に落とされた気分でした。

     まあ、それが重役の狙いだったのかも知れませんが。

     思えば、ほとんどのトラブルは自ら発した舌禍が原因です。
     と、今頃になって気がつく自分の阿呆さ加減に驚きます。

     時々、雲の上に舞い上がるほど傲慢、に見えるらしい。
     時々、地の底に頭を沈めるほど謙虚、に見えるらしい。

     この時は、超謙虚になったのです。

     覚束ない足取りで新人研修を続けている内、
     気がついた事があります。

研修は閘門式運河

     ひとつは、新人は何が分からないか分からない。
     それは、小学校入学初日の自分自身でした。
     「何が分からないか分からないので、来ました」
     注意力散漫 in NO WAY TICKET@ひ録:わらの手

     ひとつは、分からない事、出来ない事は、
     新人が教えてくれる。

     理論にしても実技にしても、自分が知らない事、
     自分が出来ない事、自分が教えられない事は、
     新人を研修する内に分かってきました。

閘門式運河

     もとより、新人に教えてやろうなどと言う傲慢さではなく、
     謙虚に閘門式運河のように自らも水位を上げ、新人も
     レベルアップさせていく。

     そう思い定めて、眼鏡の勉強を基礎から始めました。

生涯一学生

今回付記:研修するのに、一番困ったのがクロスシリンダーの原理でした。
     いろいろな本を読みました。
     しかし、何とか理屈は分かっても、分かりやすく教える方法が
     見つからない。

     入社した頃の会社は、どちらかというと、こんな感じでした。
     「いいからやれ! とにかくやれ! さっさとやれ!」
     (個人の感想です)

     そんな感じで、基本の基本も分からず、キャリアばかり重ねた
     理系頭ゼロの文系人間には、正直何年かかるか分からない。
  
     一寸先は闇、の一寸先も闇。
     そんな感じでした。
     (実際、そうですよね、闇って。ひどい例えだ)

     作図しては反古にし、作図しては反古にしました。
     そんなある日、これなら!と思える作図と解説が出来ました。

     「死んでもいい」
     大袈裟かも知れませんが、本気でそう思いました。
     (ホントに死んでたら、このnoteが書けない)

     生まれて初めて、学び取る事の快感を覚えたのです。
     これからも、学ぶ事を続けていこう。
     「生涯一学生(しょうがい いちがくしょう)」でいよう。
     そう、心に決めたのです。

     (これは、今でもそうです。新しい事を知るのは快感です。
      学生時代は、教室にいても授業にはいなかったのに、
      我ながら成長したモノです。

      ちなみに、高校の授業は東京都立日比谷高校の発表授業
      とかで90分!!でした。ツラかったなあ)

マナーとスキルのマトリックス

今回付記:具体的な研修内容はおいおい記事にしていきますが、
     最終的にたどりついたのが、
     マナーとスキルのマトリックスです。

     マナー✕、スキル✕。     
     レベルⅠ:二度と来なくなる。悪い評判(グチコミ)が立ち
          先細りになる。

     マナー✕、スキル◯。
     レベルⅡ:感じが悪いので、いつの間にか客足が遠のく。

     マナー◯、スキル✕。
     レベルⅢ:何度も足を運んで頂けるが不満がくすぶる。

     マナー◯、スキル◯。
     レベルⅣ:再購入・クチコミのお客様が増える。

     これまでも、これからも、何回も登場するかも知れません。
     この「役に立つ眼鏡のテ基スト」のバックボーンにあるのは、
     この「マナーとスキルのマトリックス」のレベルⅣです。

     まだ店舗にいた若い頃、あるお客様が来店しました。
     温和しげな、中年の男性でした。
     しばらく接客をして、作っていただける事になりました。
     ご持参した眼鏡はまだ新しく、作ったばかりのようです。

     ご希望でお測り直したところ、ちょうどほど良い感じでした。
     ご注文いただけないかも、と思いながらもその事を伝えました。

     それで良いとのご返事で、ホッとしました。
     販売の時、ふと訊いてしまいました。
     眼鏡はふたつ以上持っていないと不安ですよね。
     新しい眼鏡はスペアにされるのですか?

     いや、新しいのを使う。
     えっ?
     持ってきた眼鏡は捨てる。(!?)

     持参した眼鏡を買った時、その店員の応対が横柄で、
     極めて無礼だったそうです。

     言葉遣い、態度のどちらを取っても、です。

     毎朝起きて、その眼鏡を掛ける度に、その事を思い出して
     不愉快になるそうです。それがイヤなので作りに来た。

     もうひとつ分の眼鏡代を払っても、
     その負の感情から逃れたい。 
     そういうお客様がいる事を知りました。 
  
     他人事とは思えないお話でした。
     自分の提供した眼鏡が、お客様にそういう思いを
     させていないか。

     この時の記憶があるので、研修の根底に置いたのは、
     マナーとスキルのマトリックスのレベルⅣでした。

     ※ 実は大学生の時、神田神保町の有名な眼鏡屋で
       サングラスを作った際、おなじようにイヤな経験を
       した事を今回思い出しました。

       そのサングラスは、結局よく見えず、捨てました。
       自分も似たような経験をしていたのです。

最終的には研修課として三人の専属スタッフと
十人近い店舗からの応援スタッフ。
パソコンをはじめとするその他諸々の設備・什器の揃った
100坪のトレーニングセンター。(パソコンは経理課のお古でしたけどね)

そこまで規模を拡大する事ができました。

しかし、会社を去った後、大分経ってからではあるけれど、
研修課は解散した、解散させられたと知りました。

今回付記:今はただ、レベルⅣをめざしてる事を願うのみです。

AAA級試験

     書いている内に思い出しました。
     謙虚の話をしたので、思い切り傲慢と思われた結果のトラブル。

     ある時期から毎年、大学の教授を招いて新人向けのセミナーを
     開いていました。もちろん、会社からのお仕着せです。

     何年かして、ある取締役にセミナーはもう必要ないと思います。
     そう回答してしまったのですね。
     研修のレベルが上がったので、と付け加えて!!
     やはり傲慢と思われても仕方のない応答です。

     その増上慢の鼻柱を折ってやろうと考えたのでしょう。
     当時のAAA級認定眼鏡士を受験しろ!と指示されたのです。

     和暦平成16年、西暦2004年の8月頭、多分4日水曜日の事です。
     当時唯一渡された例題集には試験勉強開始初日がメモしてあり、
     その日になっています。
     そして、筆記試験は8月26日の土曜日でした。
     受験日まで22日間しかなかったのです!!

     準備期間が一ヵ月もなかった記憶でしたが、
     調べ直したら三週間しかなかったのです!!

     嫌がらせというか、今ならパワハラでしょう。
     それが証拠に、8月14日の土曜日。
     研修担当になれと命じた常務がやって来て、こう言ったのです。
     「立場上、合格しなきゃね」
     当時のメモ帳を探し出したら、そう言われたと
     書かれていました。

     プレッシャー掛けるの上手ですね。

     冗談じゃない!!

     ⇩以下伏せ字
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     ⇧以上伏せ字
     
     何て事は、さすがに言いませんでしたけどね・・・。
     
     帰宅して夕食を摂ったら21時には寝る。
     翌2時に起きて出勤準備時間まで勉強する。
     そんな生活を試験日前日まで続けました。

     結果は・・・。

     思うに、この頃は絶好調だったのでしょう。

     実技は12月22日(水)に実施されました。
     検査・調整・加工の内、加工のみ翌年再試験し合格。

LIVE A FOCUS

     本当は、このnoteは"LIVE A FOCUS"にしたかったのですが、
     分かりづらいので「役に立つ眼鏡のテ基スト」にしました。
     「ひ録:わらの手」(も分かりづらいですが)から移植する
     カテゴリーと新しいカテゴリーを載せておきます。

     冒頭にも書いたように、最近妙に忙しくなって
     専念できません。まあ、1年や2年で終わるような内容でも
     ないので、じっくり腰を据えて、気長に書き続けていきます。

     みなさんも、気長にお付き合い願います。

     ちなみに"LIVE A FOCUS"と言うのは、某ブロックにいた時に、
     自主的に作ったブロック新聞の名前です。

     直訳すれば「集中して生きろ」です。
     しかし、本当は語感が気に入ったのです。
     「ライブ・アホー・カス」ですよ。

以上「ひ録:わらの眼について」







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