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【解説】子供の頃に好きだったけど、「周りの目」や「誰かの評価」を気にして、やめてしまったことはありますか?



毎週水曜日に、
公式LINEで、「価値を言葉にするプチワーク」と題して、
言語化に役立つワークを配信しています。

土曜日までに集まった皆さんの事例をもとに、
月曜日にnoteに解説記事を書きます。

さて、先週水曜日のプチワークは、


1)子供の頃に、好きだったのに、
「周りの目」や
「誰かの評価」を気にして、
やめてしまったことはありますか?

2)もし、それを「今の仕事」や「活動」
「これからやりたいこと」に
活かすとしたら、
何ができそうですか?



正解不正解はないので、
自由に発想してみてください。

というお題。


キャリアとは、一見関係なさそうな「点」を自分で「意味のある線」にしていくこと


「言葉で仕事をつくる」をテーマに、6ヶ月の講座をしています。
その中に、強み発見というワークがあるのですが、

自分で、「これが自分の強みだ!」と思っているものを見つけるよりも、

・子供の頃に好きだったけど、誰かに否定されたり、否定されたわけじゃないけど、無理だと諦めてしまったこと

が、今から自分がやりたい仕事を見つけたり、自分で仕事を作っていく上で、大きなヒントになることがよくありました。


「子供の時に好きだったことを書き出してみよう」のワークが、あまり意味がない理由


キャリアの棚卸しや、起業塾などでも「子供の頃に好きだったことを書き出してみよう」というのは鉄板のワークです。

でも、それだけをやっても、うまくいかない。

なぜなら、「具体を追っているだけ」だからです。

たとえば、私が「漫画を描くのが好きだった」からといって、
いまから「漫画家になる」わけではないのです(もちろん、目指してもいいですが)

「野球が好きだった」からといって「野球選手」になるわけではない。

「人と話すのが好きだった」からといって、「人と話す仕事」というような、単なる具体を引っ張ってきただけでは、何も広がらない。
具体ばかりに囚われているから、行き詰まってしまう。

抽象化して繋げる(どこを抜き出すかがポイント)


たとえば、「漫画を描くのが好きだった」としても、
漫画を描く の中のどこがどう好きだったのかを言葉にしてみます。

・物語を考えるのが好きだった
・セリフを作るのが好きだった
・登場人物を想像するのが好きだった
・絵を描くのが好きだった
・漫画を見せて褒められた時が嬉しかった
・一人で黙々と自分の世界に入れることが嬉しかった
・同じ気持ちだ!と誰かにわかってもらえることが嬉しかった

などなどどんどん分解していくと、
「漫画を描く」の中でも、「どこのどの部分」が自分にとって大事だったのかが見えてきます。(=自分の価値観に繋がる部分)

そして、周りの人に否定された、または、「こういうものだろう」と思って止めてしまったその時の、気持ちに戻ってみる。


・漫画なんて書いていても、プロにはなれないよ(仕事にしなきゃ意味がない、という思い込み)

・もっと上手い人がいるだから自分なんかがやっていてもしょうがない(他者との比較で自己の価値が決まる、という思い込み)

・自分が描いているものなんて、ありきたりで、特に発表するほどのものでもない(自分の主張や意見は伝えるほどのものでもないという思い込み)

などなど、どれだけ自分が普段多くの「思い込み」で行動をストップさせてきたかがわかります。(書き出した時点では、それが「思い込み」=自分の経験の中で勝手に作り上げてきた世界 だということは、多くの場合、気づきません)


今の仕事や活動にどう活かせるか?


子供の頃に好きだったことを思い出してみよう!書き出してみよう!
だけでは、それが何に繋がるのか、よくわからないままです。

ここで、「無理矢理にでも」今の活動や、これからやりたいことに繋げる「線を引く」ことをやってみます。

例えば私の場合、

2)今の仕事に活かすなら

画力はないが、ストーリーを考えたり、
セリフを書いたりすることは、
コピーライティングや
文章を書くことに生かしている。

イラストというか、
1コママンガみたいなものを描けるので、
インスタの投稿に活かしたり、
本の挿絵にしてもらったりした。

今後は、「コミックエッセイ」を
自分で描いてみたい!


みたいな感じです。




皆さんの回答を見てみよう〜!(みんな素晴らしい!)


では、実際にLINEに送ってくださった皆さんのお答えです。

高校の時演劇部にいて、将来は舞台女優になりたかったけど家族に猛反対されて事務員になった経験があります。



人前で話す仕事が向いているかもと思います。
人を喜ばせる仕事がしたいです。

「抽象化」するときに「人前で話す」「人を喜ばせる」だけではない、「舞台女優」の面白さを言語化してみると、より自分の方向性が見えてくるはずです。
どこが楽しかったのか、何が魅力だったのか、どういう時が幸せだったのか、などたくさん書き出してみてください。


①子供のころ周りの目や評価を気にしてやめてしまったこと
ピンクの服を着る事、
身の回りをピンクだらけにする事
母の服の好みと私の好みが異なったので、あまりガーリーな服は着られなかった けど、本当は心ゆくまで来てみたかったな
あと髪型も!!!!!

②それを今の仕事に生かすとしたら?
自分のテーマカラーをピンクにする
名刺やカバー画像に好きだった世界観やモチーフを反映させてみる

こう考えた時に、今の名刺に使っているシャンデリアのシルエットはまさに✨だな…と思いました
もう少し仕事っぽくするから、
世界観を形にする事にこだわる
(Zoomの背景画像を作成したり、サロンのインテリアアドバイスなどをしているので、そこには活かせているかなと思います)

今の活動にも、活かせそうなアイデアが出てきて素晴らしいです。「ピンク」とか「色」という具体に引っ張られず、そのときに、何が楽しかったのか、その時の自分は何を大事にしていたのか、などを言葉にできると、
「色」とか「画像」など意外にも広がっていく(深まっていく)はずです。

1)イラストを描く、楽器の演奏

イラストを描く
 広告の裏が、真っ黒になるまで描いてました。よこ顔の線ばっかり。美大に行って漫画家になる!と言ってたけれど、食べていけないし、と思い、仕事としては諦めました。

楽器の演奏
 楽器は、鼓笛隊でサイドドラムでした。トランペットが吹けずドラムになりましたが、他の楽器のメンバーと一緒に演奏する時がゾクゾクするほど好きでした。

2)イラストを描く
 今習っているボディワークを仕事化する一貫で、写真の他、体の動きとか、場所とかのイラストをInstagramに入れています。構成も、四コマ漫画的です。

 楽器の演奏
 リズムや流れは、仕事(リハビリ)で、患者さんが体を動かすときのコツ・タイミングをつかむ、あるいはお伝えするのに役に立っている気はします。

 グループリハビリで、一緒に患者さんたちと、ハンドベルで曲を演奏したとき、あまり人目を気にせず、楽しめていました。普通に一緒にやっただけと思いますが、参加している患者さんは、その時自然に動きや集中力が良くなってて、普段も生き生きしていました。

 こんなふうにボディワークのセッションもできたらなぁ、と思っています。

 「正しいこたえ」は音楽にはないので、患者さんをジャッジしないでその場にいられたからか?と考えています。

最後の2行がいいですね。しっかり抽象化して、大事なことを見つけてから、今に応用できている感じがします。そういう感じで、「何を自分は大事にしていたのか」をもとに、これからやりたいことも考えてみてください。

1)
たくさんあります。
虫取って飼うのをやめたこと(親に怒られた)、
花を摘むことをやめた(アレルギー)、
いきものを飼うのをあきらめた(アレルギー、お金など)
自分の本を作りたかった(一部は同人誌で出しました)ファッション雑誌、イラスト集、レシピ本など、、
オリジナルキャラクターを作りたい(今はお客様の要望が違ってて出来てない)、
レース編みがとことん編みたい(これも要望がないやつ)
イラストも、最近は描くな見せるなばかり言われてます。。

2)
虫やいきものは、作品で作ろうと話してたところです。
今はお客様のご要望が、現実の動物か可愛い動物ばかりでしたが、これで「良くないご縁(安くして、タダでクレクレ)」に当たってしまい涙を流したことがあります。
そこで、可愛くない動物や、かたつむりなんかにもチャレンジしてみようと。

キャラクターも随時作ってはいますが、あんまり売れてないんですよね。人は慣れるまで買ってくれないことがあるので、待ってるのですが。。

昔母が持ってたレトロなお姉さんの本に載ってたファッションも、すでに作られている方がいるため、それに似ないオリジナル感を出すのに苦戦しています。(マウント取り人を引き寄せるのも問題)

イラストは過去仕事でしていたことがあるのですが、現在は出しても誰の目にも留まらない。続けてはいますが、まだ活かしきれてない。

ほんと、「繋ぎきれてない」んです!「無理にでも繋ぐ」は、ユング心理学でも「シャドウの統合」と言われていて、すごく大事なことなんです。

あとは「花」と「レース編み」を加えようとしています。
もう全部統合しちゃった方が、私らしくていいのか?
1つの作品に全部詰め込むことは、私の世界では出来ますので。

お客様には「伝統模様のあみぐるみ」のご要望もいただいています。これも何かのヒントになるかもしれません。

しょっちゅう過去のあれこれは振り返っていますが、時系列解析しはじめたのは、さわらぎさんの本がきっかけです。

それまではフリーランスだったのですが、ビジネスとして考えようとしています。ショップも作っていますが、まだまだ売り上げに波が。。
メンターと呼べる人もいないです。

学びをいつもありがとうございます。

すごくたくさん書き出してくださいました。ありがとうございます。
「繋げる」ことをする前に、自分の中で何が制限になっているのか(誰かの許可がないとやってはいけないと思っているのか、など)を見つけることと、「お客様の要望」と「自分のやりたいこと」を、どうバランスを取って、仕事にしていくのか、などが見えてくるといいと思います。
売り上げを作るためには、しっかりビジネスを構築していく必要があるので、「気持ち」「やりたいこと」と「ビジネス」をどう繋げていくか(もしくはどう切り分けるか)の整理がまず必要かなと思いました。頑張ってください〜。応援しています。


ーーーーー

さて、ここから3名の方には、同じアドバイスを送りたいと思います。

①幼稚園から小学生の頃は、塗り絵やお絵描きが大好きで、イラストを日記に書くのは中学生でも続けていた。

誰かに何を言われたコトはないけど、イラストは披露するモノではない、と思っていたし色塗りも将来の何かに繋げたいとも、全く思っていなかった。



②個人セッションのワークにイラストを付けたり、色塗りできるワークシートにして、自分も楽しむことはできる。

クライアントさんに、手渡す資料やメッセージにイラストを入れることもできる。


①幼稚園から小学生の頃は、塗り絵やお絵描きが大好きで、イラストを日記に書くのは中学生でも続けていた。

誰かに何を言われたコトはないけど、イラストは披露するモノではない、と思っていたし色塗りも将来の何かに繋げたいとも、全く思っていなかった。

②個人セッションのワークにイラストを付けたり、色塗りできるワークシートにして、自分も楽しむことはできる。

クライアントさんに、手渡す資料やメッセージにイラストを入れることもできる。


①イラストを描くこと

中学生〜高校にかけて、自分の描いたイラストのノートを50冊くらい大事にためていた。

高校の頃には「楽しい」だけではお金にならないとなんとなく気づいていた。

それでも高校3年の夏に思い立ちデッサンをはじめ、教育大学の美術科に入ってみたが、早くから美術部でがっつり描いてきた同級生に比べてアカデミックな基礎力がなかったので、あーだめだなとがっかりして絵から離れた。


②コスプレ衣装のデザイン画

 エクササイズの図解

コスプレにも「創作コスプレ」というジャンルがあるので、オリジナルキャラクターのデザイン画が描ける。

絵を描くのが苦手なレイヤーさんの代わりに、イメージをヒアリングしながらアイデアを描き出す仕事ができるかもしれない。



以前セルフケアやエクササイズの図解を描いて渡したら褒められた。

イメージを図でまとめて視覚的にわかりやすくする作業(一目でパッと入ってくるようにする)は大好きなので、お客様の助けになるかもしれない。

みなさん、それぞれに、過去の自分が好きだったことや、大事にしていたことを今の仕事に生かされていて素晴らしいです!

ここからさらに深めるには、
「イラスト」「絵を描く」などの具体に引っ張られすぎず、
その時の自分が
・とくに何を大事にしていたのか、
・どんなことを伝えたかったのか、
・なぜそれが自分にとって大事だったのか

などを思い出して、書き出してみて、そこで見つけた価値観を、ぜひ今の仕事やこれからの活動に活かしてみてください。

1)
小学校の卒業アルバムに「保母さん(保育士)になりたい」と書いていた。

「好きだった先生が、子どもたちと毎日手紙のやりとりをしてくれて、返事をもらえるのが嬉しかった。私も小さい子どもが好きだから、そんなことをして子どもを喜ばせられる先生になりたい」ということを書いていた。

しかし中学生あたりから、近所の小さな子どもと遊ぶ機会があっても、私は単なる遊び相手にしかなれていない、教育者にはなれる気がしないと諦めた。

2)今後の仕事がまだ定まっていないが、「言葉」で繋がりを作ることをやっていきたいと思っている。

子ども好き、人を楽しませるということには相変わらず興味があるので、今後、地域の子ども向けのイベントなどで「お友達の好きなところを言葉にしてみよう」とか、親子向け「子どもの可能性を言語化するワークショップ」とかを開催して、今後の自分の仕事の1つとして取り組んでみたい。

卒業アルバムに書いた「手紙のやりとりが楽しかった」というのも今と同じで、ここ数ヶ月でnoteで毎日発信するようになって交流も楽しめるようになってきたので、コミュニティを作ることにも興味がある。「ネタが尽きない毎日発信コミュニティ」とか、やってみたいです!


※余談ですが、これらのアイディア、コトシゴの受講中にふっと湧いてきたことばかりです🤭先生の講座で、自分の資源や強みをかき集めて何ができるか考える癖がついていて、それだけでもすごい価値だなぁと思っています。

具体に引っ張られすぎず、大事にしていることが、今後の活動に繋がっていっている感じがしますね。すばらしい。「できたらいいな〜」で終わらさず、地に足つけて、一つ一つ形にしていきましょう。

①昔から、本を読むのが好きでした。童話や小説、赤川次郎とか三浦綾子とか食い入るように読んでました。


中3の時に、友達とオリジナルの小説書いて読み合いっこしようとなり、
夢中で原稿用紙50枚ほどを1日で書き上げたのを覚えています。
内容は覚えていないのですが笑
ただ、時間も忘れ書き上げた達成感を
今でも覚えています。

友達に読んでもらうのは恥ずかしかったですが、面白いと言われてとても嬉しかったのです。が、
受験もありましたし、最後までやり抜くことが苦手で、ある程度やれたらそれでいい病がでてきて自然と書くのをやめてしまいました。

②日本昔話でも、三浦綾子さんの本でも、実際に起こった出来事や存在したものが題材になっているのは、歴史が感じられ、それが時代を越えて世の中や企業理念に受け継がれていたりして、今にも生きてるんだなと感じられます。こういう昔が今にも生きているのがすごく好きなのですが、

これがどう今後に活かせるかは

全くわかりません…

原稿用紙50枚を1日で書き上げた時の、その時の自分に聞いてみましょう
・何が伝えたかったのか
・その時の動機(モチベーション)はなんだったのか
・書くことでどうなると思っていたのか

「最後までやり抜くことが苦手」は思い込みかもしれません。だって、1日で50枚かけたのだから。

「実際に起きた出来事」や「存在したもの」が好きなのはなぜなのか?
(フィクションとの違いをどこに感じるのか)
「時代を超えて、世の中や企業理念に生かされている」と感じられるものの魅力はどこにあるのか?
その辺りを深掘りしていくと、今やっていることや、これからやりたいことにつながってくと思います(ここだけの話ですが、私には見えました笑)



以上。土曜日までに送ってくださった方の中で、ランダムにピックアップして、フィードバックしました。

ざーーーっとフィードバックを書いたので、誤字脱字が多いかもしれませんが、時間切れなのでご容赦ください。


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言語化に役立つワークを配信しています。

次回もお楽しみに!!

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