【検証】「小学5年生にわかるように」説明したら、本当に文章はわかりやすくなるのか?
毎週水曜日に、LINE公式アカウントで
「価値を言葉にする」プチワークをやっています。
私がお題を出して、皆さんが
それに回答。
月曜日に、回答の中から
いくつかをピックアップして
解説記事を書いています。
先週のお題は、
1、あなたのお仕事(活動)を
小学5年生にわかるように
200文字以内で説明してください。
でした。
よく、文章の書き方の本などでは、
「小学5年生にわかるように伝えよう」と書かれています。
(昔は、「中学生に」だったのが、だんだん年齢が下がってきている気がします)
ほんとうに、小学5年生に向けて説明したら、
文章はわかりやすくなるのか?
みなさまの答えを例に検証してみたいと思います。
(もちろん、ここにある例が全てではありませんが、最後に私なりの結論が書けたらなと)
この答えだけでは、この方が
何をされているのかわからないので、
2、あなたが
普段お客様や
読者に対してしている、
仕事の説明を書いてください(字数の目安は、200〜300字ほど)
というお願いもしてみました。
では、どんな答えが返ってきたのか?
みてみましょう〜!
「あなたの物語を動かすコンサルタント」さんの場合
いかがでしょう?
どっちかというと、普段大人にされている説明の方がわかりやすい気がします。
「大人になると、小学生の頃、楽しかったことを忘れてしまうという不思議なことが起きてくるんだ。」
という、1のフレーズは、大人にも刺さりそうですね。
大人向けの説明の時にも、上記の部分を取り入れてみると、グッとくる説明になる気がします。
2の、
「なので、自分の人生の主役で生きていくことで、自分らしく生きていけて、自分の居場所で輝いていけるので、楽々な人生へとシフトしていけます。」
のあたりは、もっと整理できそうです。
(自分の人生の主役で生きる=自分らしくいきる なのであれば、どちらかでいいはず。)
ケアマネージャーさん、の場合
小学5年生が「介護保険」を知っているか?と疑問だったので、身近にいる小学6年生に聞いてみました。
「なんとなく言葉は知っているけど、よくわからない」とのこと。ChatGTPに聞いてみると、こう答えてくれました。
いずれにせよ、
「介護保険を利用して」という1文が、わかりにくいような気がしました。
仮に「介護保険を利用して」がなかったら、グッとわかりやすくなる。
2の文章も、もともと、難しいことを噛み砕いて、書けていると思います。
2の文章をもう一度見てみましょう。
気になるのが、「対象」が抜けたこと。
「介護されるご本人」が読む時と、「ご家族さん」が読む時、どちらも想定して書いているからか、主語が抜けているのです。
高齢の方が生活で困っていることを解決したり、やりたいことを実現するために何が必要か、一緒に考えます。介護保険を使う範囲で、解決策をアドバイスします。
ケアやサポートを「受ける」だけでなく、ご本人ができることは、自分でできるようにしていくことで、今いるお家で、心身ともに元気に過ごせるようにお手伝いします。
と整理してみると、だいぶんわかりやすくなった気がします。
さきほど修正した1の文章
ここに「介護保険を使って」を入れてみます。
お年寄りの人が困っていることや、やりたいことを、どうしたらできるようになるか、アドバイスする仕事です。介護保険を使って、問題を解決するための商品やサービス、人を紹介します。
2の文章よりも、こちらの方が、大人にとってもわかりやすいかも。
「短く説明する」時は、1の文章を使うといいのかもしれません。
理学療法士さんの場合
これも、圧倒的に1の方がわかりやすいですね。
ただ、「体の使い方」というのが、どういうことなのか?
1も2も、伝わってきにくいかもしれません。
2の方は、「からだ」「ことば」「生活動作」「動き方レシピ」などいろんな言葉が使われているので、初見では混乱しそうです。
小学5年生にわかるように、「体の使い方」とは何か?を説明してみると、わかりやすい伝え方のヒントになるかもしれません。
アクセサリー作家さんの場合
こちらも圧倒的に1の方がわかりやすいですね。
2の最後の1文にある「まるで着けていないかのようなストレスフリーなアクセサリー」というフレーズは、伝わりやすいかも。
1の説明の
あたたかみがあって、とっても軽くて、明るい気持ちになる
は、もうちょっと特徴を整理したら、より伝わりやすくなりそうです。
「小学5年生に向けて書け」は、文章のアドバイスとして、あり?なし?
ということで、今回ワークを送ってくださった方の中から、ランダムに4名の方のお答えをピックアップして、改善ポイントを考えてみました。
結果、
●自分の仕事や活動を「説明」しようとすると、むずかしいことや、専門的なことをいきなり伝えようとしがち
●だから、一回、「小学5年生に伝えるなら?」と、かんたんにしてみるのはアリ。
●小学5年生向けに書いた文章の中から「これはわかりやすい」と感じるフレーズを、大人向けの説明にも入れると良いかも。
とくに、後半の理学療法士さんや、アクセサリー作家さんの文章を見ると、1と2で、パッとみた感じの「漢字」のボリュームの違いが一目瞭然ですね。
漢字が多すぎると、パッとみて「むずかしそう」と感じるかも。
そういう点で、自分の書いている文章を見直してみるのもいいかもしれません。
自分では「伝えたいことを、アレもこれも伝えたい」と詰め込みがち。
でも、それ、相手が知りたいことからズレているかも?
いま、相手が知りたいことは何?
常にそれを考えることが、「伝える」ということだと改めて感じました。
ざーーーっとフィードバックを書いたので、誤字脱字が多いかもしれませんが、時間切れなのでご容赦ください。
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