板タブを買ってしまった話
なぜ?と思われるかもしれないがいつに間にか買っていた
ちなみに買ったのはコレ
板タブは安価なので買うなら6000円のものでもいいはずである
でも「どうせ買うならいいものを…」といういつもの見栄が出てしまったのだ。
ちなみにお絵描き環境が整っていないわけではない。
それが「買ってしまった」たる所以(ゆえん)である。
私には液タブもiPadもあるのだ。
液タブは同じXP-PENのアーティストを使用していた。
中華製の液タブであり、値段のわりに高性能が売りである。
別にWACOMのアンチではない。薄給の身で買えるのがXP-PENだったまで…(カッコつけて言っているがめちゃくちゃカッコ悪い理由である)
ただ一つ問題なのは21.5インチもあることであり、バカでかいのだ。
机に置いたらそれだけでスペースが半分以上取られてしまう。
それに重いし配線がごちゃごちゃするので、机の上が煩雑(はんざつ)する。
必要なのは電源(しかもこれがプラグに一本の角が生えているタイプなのでタコ足配線にしか接続できない)とモニター代わりにするHDMIと、筆圧を感知するためのUSBで、存在するだけで邪魔!な環境になってしまう。
他に問題点を上げるとすれば画面上の色がくすんで見えてしまうことで、それ以外は特に問題ない。デカイ画面に紙のような質感の画面保護フィルターを貼ってしまえば、申し分のないお絵描きができる。
画面は高さの調整ができ、ペンは充一度電してしまえばなかなか減ることがない。筆圧もきちんと感知してくれるし、タイムラグや画面のズレも気にならない。
しかし、ただクソデカかった。「大は小を兼ねる」とか「大きいことは良いことだ」なんていうけれど、デカいとただただ邪魔なのだ。デカいというだけでデメリットになる。ただでさえ日本の狭い住宅事情、スペースには限りがある。快適な生活環境、そして捨てる時の手間を考えると小さい方が苦労しない。
じゃあデカイの最初から買うなよ!とツッコミたくなるかもしれないが。
「買う前は大きい方がいいと思ったの!!!!!!!!!!!!!!」
「プロは大きいのを使うって聞いたからプロの気分を味わいたかったの!!!!!!!!!!!」
「細かい部分を拡大して作業できると思ったの!!!!!!!!!(実際はそんな丁寧なお絵描きをしなかった)」
それに音の出ないモニター代わりに使えたということも大きい。
ゲームもできるし、配信の別画面にもできたから、買ってから数年の間本当によく頑張ってくれたと思う。お絵描きはそんなにしなかったけど…
ちなみに上記のデメリットを解決してくれる液タブも出ている
なのでお絵描き狂いには中華液タブがオススメである。
それなのになぜ液タブを買ったのかという話になる。
きっかけはこのツイート。
どうやらiPadや液タブは画面に近い分目が悪くなりやすいらしい
心当たりがあり過ぎる。それに顔が近い&頭の位置が低いと眼圧が高くなり緑内障になるリスクも高くなる。というかなりかけている…
それに肩こりや腰痛の原因にもなるという。デメリットの大きさ
寝っ転がろがればいいんじゃね?と思う人もいるかもしれないが、それだと今度は内臓に負担がかかってしまうという。
視線云々の話はこの人のツイートがわかりやすかったので引用させてもらう
やっぱりこれから先の健康を考えると液タブを買わないという選択肢が一番よさそうだ…それか創意工夫。あと適度な目の休憩。最悪SNSを辞めること(絶対無理!!!!!!!!)
↓創意工夫の例
モニターアームを買うのがいい。それかスタンド。あるいは角度調整型の液タブ。関係ないけどフットレスト欲しいと思ってしまった。床に足を着けないだけで快適な気がする…おすすめのフットレストがあったら教えて欲しい
なので板タブを買うことにした。
絵師もそうだそうだと言っています
それにフォロワーから板タブをオススメしてもらえたのも大きい
あと最近パソコンを新調し、モニターも買ったのが大きい
↑これはアームなしで高さの調整ができて、回転もできてしまうモニターなので、板タブで作業しても首が凝らないはずである。
自分の作業環境はパソコンを新調するまでは最悪でクリスタの起動にも40分かかるほどで、3Dモデルも処理の重さの問題で動かせない状態だった。どうせなら古いPC&液タブのコンビを解消して、新しいPC&板タブを結成しようと思った。板タブであればスペースを取らないので配信環境の邪魔をしない、つまりきちんと椅子に座って作業ができる(今まではコタツだった)
しかし、板タブにも問題がある。
それは慣れの時間である。
忘れもしない、あれは私が中学生の頃のお話…
生まれて始めて板タブを触り、これから絵師人生への道が開かれると思っていたあの時…
それまで板タブのことを魔法の道具か何かのように思っていたのに、実際に絵を描いてみると、板をガリガリ削っているだけだと気づいたこと。
その薄さと固さのあまりの無機質さに失望し、また絵を描けるだけの道具であり、決して絵が上手くなる道具でないと気づいて絶望し、そして板タブを使いこなすにはかなりの時間を有することを知って挫折した苦い経験…
線を書こうにも、画面と板タブとの距離感に戸惑い、さらに慣れない環境に手が震え、真っすぐ書くことができない…そこに紙と鉛筆の温もりはなく、部屋に虚しくペンタブの乾いたカリカリ音が響き渡るだけ…(思えば筆圧高過ぎたかもしれない)
なので大人になって財力(それも虚しいほどの)を手に入れて液タブを買ったのだ!!板タブとは永遠のお別れだと思った。青春時代の苦く苦しい思い出が今になって追いかけてくる。自分は今青春を乗り越えなくてはいけない!!
大丈夫だ。フォロワーにできて自分にできないことはない!!
(鳩は基本的に全人類を見下しているので)
追記
長時間作業するための最重要アイテムを板タブ情報を検索していくうちに見つけてしまった……
それはオカムラのコンテッサ セコンダ!!
オタクが腰痛対策のために買ったとよく報告する10万以上の椅子・シルフィーの上位互換である。値段を見るとパソコンと相違がない。しかし椅子の場合はその耐久年数が倍以上であり、しかも健康に直結し、オタクとして生活する上で一番のパートナーとなりうるはずである……
板タブを買ったら、今度は椅子が欲しくなってしまったというどうしようもないオチである。
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