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デザイナーとしての自分

やっていることが多岐に渡ってしまい、何がしたいのかよくわからなくなってしまったので、とにかく書いてみて、自分との対話として客観視してみるシリーズ第二弾。

第一弾はイラストレーターとしての自分について書きました。

本当は、アーティスト編を次に書こうと思っていたのですが、デザイナーとしての自分を再考する機会があったので、こちらを先に。


□  お仕事の範囲

これに特化しています!というのはあまりなく、UIデザイン、グラフィック、ロゴ、カタログ、のような平面デザインに広く携わることが多いです。
主な使用ソフトは、Illustrator, Photoshop, InDesign, After Effects, Figma。3Dソフトは挫折…また学びたい。
それ以外にも、アイデアデベロップメント、リサーチ、デザインに関わる日英翻訳みたいなものも好きで、依頼があれば喜んでお請けしています。

□  強みと弱み

私のデザイナーとしての弱みを先に言ってしまうと、今までの実績も経験も広く浅くなのが弱みかなと思います。グラフィックデザインはほぼ独学で、知人友人から仕事を頼まれたり、好きでやっているうちに、実践の中で身につけました。割とどんな案件でも楽しんでやれる反面、専門性に欠けている気がします。

強みは、横断的に動けるということでしょうか。自己紹介でも書きましたが、割といろんな道を辿ってつくる側に辿りついたので、他の分野のことを知っているのは、少し特徴的かもしれません。

  • PMや営業的なことも分かりながらデザインできる

  • 空間のことも考えながら平面のデザインができる

  • イラストレーターさんの視点も持ちながら、ディレクションできる

  • デザインのことを分かりながら、翻訳できる など

空間デザインからグラフィック、プロダクトからウェブまで、超ハイクオリティでやれてしまう素晴らしいデザイナーさんも沢山いますし、横断的なのは特別なスキルではないとも思いますが、自分の経験を活かして強みにできたらなと思っています。

□  モチベーション

デザイナーとしてもっとセンス磨きたいとか、引き出し増やしたい、という気持ちは当たり前のモチベーションとしてありますが、別のモチベーションもあるかも、と思った出来事が最近ありました。

先日、今は観光学の教授をなされている、かつてのクライアントから連絡をいただきました。今夏にオランダにゼミ旅行にいらっしゃるとのことで、ユトレヒト(私の住む近くの街)にも足を伸ばすので、私の遍歴についてゼミ生さんに話す機会を設けてほしいとのことでした。
頼まれたのは自分の話をすることなのですが、観光やまちづくりの視点で、街のことを調べたりしているうちに、せっかくの滞在、ユトレヒト市に直接話を聞く機会をセッティングしたら良いのでは?私も興味あるし…と思いはじめました。教授に提案してみたところ、是非!とのことだったので、担当部署を探して連絡を取り、ユトレヒト市との面談を取りつけました。

この、色々調べたら面白そうなアイデアや情報が出てきたから、提案してみてより良いものにできた、という流れがすごく充実感があって、なんだか良いデザインを提案できた時と似ているな、と思ったんですよね。人の役に立てた感じとか、プロジェクトを底上げできた達成感。

・ プロジェクトや人をアシストしたい

その充実感について考えていたら、デザイナーとして働いている時の自分には、アシストしたい、という気持ちが根底にあるかも、と気づきました。バレーボールでいうと、アタッカーではなく、レシーブしたり絶妙なトスを上げたい。
もちろん、より良いデザインをつくりたいのは何よりの前提ですが、デザイナーとしての自己表現みたいなことより、プロジェクトをより良い形にもっていくというのが自分にとっては大事そうです。別チャンネル(イラストレーションやアート作品)があるので、自分の中でデザインにおける表現欲はそんなにないかもしれません。自分のデザインが前面に出ず、一部に携わるみたいな形でもやりがいを感じるし、楽しんで仕事をできています。
「ちょっとここだけ手が足りなくて手伝って…」みたいな、隙間案件でも、デザイン面からプロジェクトをちょっとでも底上げできたり、他の人の仕事を楽にできたかも、という時は凄く嬉しい。上に書いた強みの、横断的に動けることにも、重なる部分があります。

・ 知ること、考えることが楽しい

元々、何かの意味や新たな可能性考えたり、アイデア広げたり、みたいなことは得意な方で、好きだと思います。それに加えてデザインのお仕事が楽しいなと思うのは、外の世界と繋がれる時。最近は、博物館などの案件に関わることが多いので、余計そう感じるのかもしれませんが、

① 新しい知識に繋がれる
② 自分の関わったものが、社会に実装されて、誰かがそこから知識や体験を得てくれるところ

に面白さとやりがいを感じます。

単純にふと浮かんだ疑問の答えが知りたいと思って調べ始めると、蜘蛛の巣のように、他の情報やトピックについても知りたくなることってよくありますよね。ぶわーっと周りにあれもこれも接点が出てくる感じ。

例えば、昨晩、南スペインの降水量について気になって調べたら、そこから、国土の砂漠化問題、主要農産物、太陽光パネル、風力と太陽光発電の比較…など、気になってしまい、色々みてたら眠れなくなりました。

この、わーっと調べたり好奇心の蓋をパカっと開けたら、いろんなものがその先にある感じが好きです。デザイナーとしても、色々な案件に携わる時にそのことを調べたり、ブレストしたりするときは、知的好奇心が刺激されて楽しい。



自分にとって大事なこと、モチベーション上がることを振り返って言語化できたのは良かったなと思います。つくること、考えること以外で、自分が何を重要視しているかを知ることは、結構大事ですね。
第二弾、デザイナー編、は以上です。

次回は、アーティスト編になります。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!


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