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自己紹介 (これまでの遍歴)

はじめまして。松下裕子と申します。
オランダ在住、デザインやアートの分野で活動とお仕事をしています。
重ーい腰をあげ、自分の頭の中の整理をひとまずの目標に、noteを始めることにしてみました。日記も全く続いたことのない人間なので、先行き既に不安ですが、公開することが継続の一助になるかもと思い、ひとまず書き始めてみることにします。

自分の遍歴と強みを再考してみる

知人の松山さんのポストをきっかけに、自分の強みの棚卸しをしてみることにしてみました。というのも、この先のことを色々考えているところで、とにかく書き出してみたら、自分のことが少し客観的に見えるのではないかなと。そして、夏に日本の学生さんに自分のことをお話しする機会があるので、その準備と自己紹介兼ねて、これまでのことを書いてみます。

英語、異文化などへの興味・理解

イギリス、ドイツ、を経て、現在はスペイン人の夫とオランダに住んでいるのですが、英語や海外には割と小さい頃から興味がありました。高校生の時にアメリカにホームステイもして軽い挫折も経験しながら、大学は国際学部へ進学。外からみた日本文化、みたいなことに興味があって、文化人類学とか民俗学などを中心に幅広く専攻していました。コレ!と注力した研究テーマはなかったですが、物事の多角的な見方、柔軟な考え方みたいなことは、ここでぐっと身についたと思います。今はアート・デザインという一見したら全然違う領域に身を置いていますが、人文系なので扱うものは一緒なんですよね。社会的な問題や、歴史、アイデンティティなどについて、ここで学んだこと、考えさせられた時間は、とても大事なベースとして今も自分の支えになっています。

英語力は、国際学部というだけあり、周りの英語力も高く、当時私は中の下ぐらいのレベルでした。日常会話ができるくらいの英語力だったと思います。就職後、英語を使うのは海外旅行に行く時くらいで、ぐっと衰えていきますが、一度働いた後、イギリス留学を決め、そこで必死に勉強。現在の英語力や海外でのサバイバル能力は、3年半程のこの留学生活のなかで培われ、今の海外生活につながります。

マネジメント・調整力

大学は国際学部に在籍していたものの、そこまで熱くなれていない自分もいて、色々模索する中で見えてきたのが、ものづくり。小さい頃から絵を描くのは好きでしたが、特に深めることはなく成長し(これについては改めて書きたい)、大学時代には裏紙にちょっとイラストを描いたり、パソコンのペイントツールをいじってマウスで絵を描くらいでした。近所の国際協力センターで、外国人向けの生活ガイドに入れるイラストを描くボランティアをしたことをきっかけに、何かを作るのって面白い!と再認識します。

ものづくりは面白いけど、じゃぁ具体的にはなんだろう?と模索する中で、「お店とか、ここにある空間も、誰かが作っている」ということに気づきました。自分が好きなことの延長線上にも社会があるということを認識したわけです。

そこで、在学中に社会人向けの空間デザインのコース(週末)でデザインのことを少しかじり、卒業後、営業職として空間づくりの会社に就職します。お店やショールームなどを、社内の設計者・施工管理者、外部の会社さんなどと一緒に作り上げる仕事です。クライアントの要望を聞きながら、予算やスケジュール、タスク管理をする、いわば潤滑油のような立場で、プロジェクトマネジャー(PM)と言われるポジション。チームで大きなものを作る楽しみと感動もここで知ることになります。
店舗の全国展開という大規模な案件から、オフィスのサイン(看板)を変えるみたいな極小案件まで、本当に色々こなし、段取り能力が強化されました。かなりハードな仕事環境でしたが、上司や周りの同僚にも恵まれたのは大きかったです。ここで培ったマネジメント能力は、プロジェクトを俯瞰的にみられるスキルとして自分の強みだなと思っています。今はプロジェクトマネジャーよりチームの一員として仕事をすることがほとんどですが、マネジメントする人の視野をもちながら参加することで、痒いところに手が届く動きができているかなと。そして、もちろん自分で何か作品をつくる場合にも、とても役立つスキルとなりました。

つくること、考えること

PMとして働いていた頃、新人は一から仕事を覚えるために工事現場に行ったり、設営の監理を任されたりします。とはいえ、自分は何もできないので、基本的に施工会社さんや職長さんにお願いしてやってもらう立場です。目の前で、どんどん空間が出来上がっていくのは本当に面白くて、職人さん達、めちゃくちゃカッコいいんです。深夜の設営なんかも、大変だけどアドレナリン出まくりです。知らないことを仕事をしながら(お給料をもらいながら)学ばせてもらえるのは新人の特権。新人を育てるというのは会社の投資です。それは分かっていたので、中堅になってきた頃、会社からはもっと営業的・管理職な動きを求められるのも、当然のことと理解はしていました。でも、自分の中ではつくることの近くにいたいという気持ちと、そこまで得意ともいえないPM職で、潤滑油のままでいるのか?という悩みも膨らんでいきます。

そんなこんなで7年目に差し掛かった頃、会社を1年休職させてもらい、留学することに。この話は長くなるので、別の回にまわしますが、ここで大きく方向転換して、つくる側に進み、現在はフリーランスのデザイナー、アーティストとして働いています。
留学をしたのが29歳の時なので、かなりスタートは遅いです。美大にいくような人は高校から勉強しているので、周回遅れどころではないです。それでも、どうにかこうにか今やれているのは、今までの紆余曲折の道の中で身につけたスキルと、人とのご縁だなと思います。冒頭に触れた松山さんのポストに、「ジャンルをまたいでいくと強い」というのがあるのですが、遠回りしたことが自分の強みになっていると感じます。

もちろん、デザイナー、アーティストとしてはまだまだです。もっと早くに始めてたら…と思うことも多々ありますが、死ぬまでつくる側、考える⁨⁩側でいたいと思うので、長い目でみつつ、今はそこをどう深めていくかを考えています。つくることに関しての強みをブレイクダウンして考えるのは、だいぶ長くなってきたので、また別の機会に譲りますね。

自分をどう認知するか

目下の課題は、自分の棚卸。今はデザインのお仕事から、アートとしての作品づくり、イラストレーターなど、色々な肩書きでやっています。それぞれの肩書きとして、ある程度外からも認知されてなくはないけれど、まだまだ足りない。そもそも自分がどの肩書きに力を入れたいかブレている。

そして、自分のことを自分はどう認知するのかは実は大事。肩書きなど付けられない場合、他人からも肩書きが定まらず、仕事も来ない。自分のようにいろんな役回りを担うタイプの人はこの辺で結構悩むことになる。

松山さんのポストから 

はい、まさに今、割と悩んでます。
でも悩むってことは悪いことではなくて、今までも悩んで模索する中で道を選択したり発見してきたし、必要なフェーズだと思ってます。その反復・認識をするために、noteに書いていこうというのが始めた理由です。言葉や文章のアウトプットは苦手なんですが、あえてやっていこうと。

そんな決意を一応ここに。
どうぞ、お付き合いのほど、よろしくお願いします!


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