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ここまでの人生で分かったこと
私松山、今年で46歳です。なかなか大きな数字になってきました。
さて、ここまでの自分を振り返ります。そのプロセスで分かったことを書いてみます。
「どうやって生きていくのか?」などなやんでいる人に参考になる部分が1mmぐらいあるかもしれないので書いておきます。
ざっくり
小学生で電子工作とプログラミングに出会い、趣味として継続的にいじり始めます。電子工作はあんまりしてませんでしたが、プログラミングは結構やってた。
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数学好きで完全に理系な感じ。工作も好き。工学部へと進みます。人より早目で高専(電気工学科)です。
高専のあとは大学に編入しました。和歌山大で工学部のなかのデザイン情報科へ。大学院は多摩美で、情報デザイン専攻でメディアアート的な方向を向いてます。
卒業後就職しましたが、3ヶ月で辞めてフリーランス半分みたいな感じに。そのまま作家志望の人たちとアトリエ作って貧乏修行タイムへ。(鈴木太朗、八木澤優記とアトリエオモヤをスタート、1年ほどで抜けた)
フリーランスでさまざまな「作る仕事」をして、基板とかもこなすプログラマーのようなテクニシャンのような。デザイナーやアーティストの作品も手伝いつつ、グループを立ち上げて作品も作る。(MONGOOSE STUDIO、KAPPES)
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なんとなく展示の仕事が増えてきて、アプリ開発とかしつつも展示のエンジニア的な感じに。
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フリーランスで36歳くらいになり、そこで法人化へ。法人成りですね。
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その後、たくさん仕事しつつ企画からお尻まで全部やる会社になり、今に至る。
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作家で食べるのは目指さず
自分は作家で食べるというのは割と早々に諦めてしまって、デザインとアートの中間を狙うみたいなことにして「仕事やるよ」みたいなスタンスでやり始めてました。当時は認識は甘く、ゴールイメージは描けてません。ただ強い作品作れたら何とかなると思っていろいろ作ってました。
なので、自分の場合は、アートのみで食べるのは難しいことだと今でも思ってます。(特にメディアアートとか現代美術とか、インスタレーションとかのジャンルなんで)
上記は個人で作ったものの代表作として。あと、先日初めて作家として展示した作品が売れました。
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様々な役割が世の中にある
作家として食べるのはあきらめたけど、じゃなにで食べるのということで、いろいろな役割を担ってきました。そういうやってきた役割と、見てきた役割を書き出してみます。
デザイナー、エンジニア
自分の中では、デザイナーとエンジニアはどちらも「社会との接続を担う」と思ってるので、似た役割だと思ってます。デザインは広義にすると広すぎますが、紙や画面や空間や立体のデザインあたりの範囲を扱うデザインが松山の見えてる範囲です。
エンジニアリングは、プログラマーとかメカ設計とか、システム設計とかアプリ開発を見てます。基板周りもかな。
クライアントの要望を形にするのがこの人たちの仕事のオーソドックスな形です。
プランナー
企画は、さまざまなジャンルにあると思いますが、自分は主に展示の仕事が多いです。自分の視野だと「面白くする」とか「見てもらえるようにする」とかが求められることが多く、そのために何をやるべきか考えたりします。
プロデューサー
業界によってこの肩書きの人の動き方違うかもですが、自分の場合は「何を仕掛けるか考える」役割と、「誰とどういうチーム作るか」とかもやってて、「費用のこと」も考えてる。自分はディレクターを兼務することが多いのであやふやになりがちですが、ディレクターに指示するような立場でもあったりすると理解してて、かなり上流の役割ですね。クライアントとのコミュニケーションもとるかも。
ディレクター
方向づけする人なんで、何かと「決める役割」を担うと思います。お金がかかる決断はプロデューサーに相談するけど、「任せられた範囲では決定権を持つ」。制作メンバーなどに指示するし、クライアントとも話しちゃうかな。制作メンバーの多くともコミュニケーション取る。
マネージャー(主にPM)
スケジュールやお客さんの要望や、細かな手配関係も面倒見る立場。お金もある程度わかってるべきなポジション。できれば、担い手のコンディションとかも把握して欲しくて、おだてたりなだめたりするのもしてほしい。自分がこの役割をすることも多かったけど、最近は人に任せています。
映像関連
映像の専門分野のなかにもいろいろな役割がある。プロデューサーやディレクター、マネージャー、カメラマン、編集などさまざまな役割が細かく分かれている。
その他専門分野
シナリオ書く人や、リサーチ専門の人や、テキスト書く人とかさまざまな専門性の高い人は自分の仕事でも多く出てくる。
クライアントワーク
ここまであげたものは、作家以外は普通はクライアントがいる受託仕事をやってそうです。誰かの考えや要望を実現するためにさまざまな役割の人が協業して作るという感じですね。
ややこしいのは、クリエイティブな要素がある人たちは、自分の作りたいものがあったりする。受託専門なんだけど、作る仕事なんで、作りたいものがあることが多く、そこでクライアントの求めるものと折り合いがつかないと苦しむことになるわけです。作家もデザイナーも美大出身だったりするので想像つくかもしれませんが、プログラマーだって作りたいものがある場合があります。
自主制作
自分のお金で好きに何かを作ることはできる。エンジニア系は「スタディ」と称し学びの一環で何か作ったりする。でも、作品やプロダクトといったところまでいかず、仕上げないことが多い。スキルの習得という目線ではそれでいいのだろう。
作家などはこの観点ではほとんどが自主制作で、ひとまず自分のお金で作り始めたりするんだと思う。で作品に仕上げたりする。
世の中の認知、自分の認知
クライアントワークとかは発注がないと始まらない。ので、認知が大事。知ってもらわないと仕事は来ない。
そして、自分のことを自分はどう認知するのかは実は大事。肩書きなど付けられない場合、他人からも肩書きが定まらず、仕事も来ない。自分のようにいろんな役回りを担うタイプの人はこの辺で結構悩むことになる。
信用の話
フリーランスよりも法人のほうが信用が強いと思う。フリーランスの限界があると思うが、そこが一つあると思う。
自分なんかはフリーランスでもそれなりに様々な仕事に関われたので、満足感はあったんだけど、法人化したらさらに広がっていろんなことを経験できたと思う。信用をどう得ていくか、というのはわりと単純なことの集まりだったりするので、順番にこなしていくと信用は厚くなるんだと思ってる。意外とつまらないことで信用がアップしたりするので、やるかどうかの問題だったりすることが多いんだと思った。
クレジットの原則
利益を大きくするには、クレジットを使って道具を買ったりするといい。例えば、店をオープンすると仕事がスタートして利益が生まれるわけだけど、お金をためてから店を借りて改装してとやってると時間がすごいかかる。だけど、お金を借りて一気にお店を構えて道具も導入し仕事を開始すると、ゼロだった売上が上がり始める。というように、クレジットを活用し利益を増やす方向に使うのが原則だ。この原則に沿って、有用なことにお金を使う。そうすると入ってくるお金が増える。これはシンプルなことなんだと思う。
結局繰り返しが力になる
才能みたいな話って出てきます。それって魔法みたいなことをイメージしてることが多いと思います。例えば練習してないのにすごい上手とか。そういうことは基本的にはないとわかってきました。
例えば、すごいスキルの高いプログラマーに出会ったとします。なにをやってもその人はレベルが高い。でも、その人がそのレベルの高さを得たのは、結局プログラミングしてる時間が長いんです。そういうクオリティが半端ないひとってだいたい好きでやってます。なので週末もやってたりするんです。趣味も仕事もプログラミング。そうするとものすごい時間をプログラミングに費やしてるのですごいレベルに高まっちゃうんです。結局すごい人はめちゃくちゃやってるっていうのが色んな人をみてわかったことです。
すごくつまらない事実ですが、逆に好きなことを仕事にするとか、そういう目線で考えるとポジティブで楽しくなる話だと思います。
ジャンルをまたいでいくと強い
自分は、企画もするし体験設計もするし、お金のことも考えるんですが、プログラムも書くしデザインもします。仕上げも担当するし、保守だって行きます。そして会社の社長です。何でもかんでもやるので、一つ一つのスキルが低いと思われがちですが、そんなことはなくて、それなりに深く掘り下げてやってきました。そういうジャンルをまたいでやってるとなんかすごい強みになることがわかりました。
なにが実現可能で、どれが実装が大変かは作る立場でもあるのでわかります。なので、どの機材を採用しどういう開発をすべきかを理解して企画できるわけです。デザインの上でも企画の意図を理解して細かいところを調整できます。そうやって関わる人の気持が全体的にわかるのでうまくディレクションできるわけです。
様々なスキルを習得するのは大変ですが、その大変さにつり合うような強さが手に入ると思います。
もうこのへんで
何を言いたくて書いてたのかややわからなくなってきたので、ここらでおしまいにします。
理路整然と整理して書いてるわけじゃないですが、なんか大事だなと思ったことを思いつくだけ書きました。
この先自分があと十年したらどういうことに重要性を感じてるのかわかりませんが、現時点の自分として書いておきます。誰かの役にたつといいな。
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