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自分の人生は、「自分で経営する」

「会社では中期計画や来年度の活動方針を立てるのに、自分のキャリアも同じように計画を立てて進めていますか?」

大学院入学前のセミナーに、ある講師に問い掛けられた一言です。その後、大学院に進み、自分のキャリアについて未だにずっと考え続けています。考え続けるというとずっと同じところに留まっているように思うかもしれませんが、私の頭の中ではらせん状の階段を上がっていっているイメージです。

ソニー元CEO出井信之さん著「人生の経営」を読みました。特に、「はじめに」で書かれていた「定年という考え方をやめよう」に共感できたので、メモを残しておきます。

・リタイアするつもりはない

多くの人たちと話して思うのは、みな本当はできる限り仕事をやり続けたいと考えているのではないかということです。

私も同意見で、定年近くになったミドル世代は、「本当は皆、仕事をし続けたい」と考えていると思います。
しかし、ここには隠れた前提があるかもしれません。それは、「今までと同じ立場で、今までの延長で、同じにように仕事をし続けたい」と考えているのでははないか、と思うのです。

働ける場所がない、今の時代に対応できるスキルがない、そう思い込んでいる人も多いようですが、果たして本当にそうでしょうか。今までしっかりとしたキャリアを積み重ねたビジネスマンであれば、きっと輝ける場所は見つかるはずだ、僕はそう考えます。

輝ける場所は自分で探し求める、新しいことに挑戦する、その前向きな気持ち、自分ならできる、と自分を信じることが絶対に必要だと思うのです。

・キャリアは価値を持っている

ある仕事のノウハウを身につけ、しっかり会社に貢献してきたサラリーマンであれば、これまで培ってきたキャリアはとても大きな価値を持っています。多くの人は、それに気づいていないだけです。

ミドル世代は30年ぐらい働いています。日本人は自身の「弱み」に目が行きがちですが、強みをもっと意識できれば活かせることはたくさんある。そう信じて働き続けたいですし、働け続ける環境をつくり出していきたいです。

・自分の人生を自分で“経営”する

自分はどうありたいか、どういう人生を歩みたいかを決めるのは自分自身です。つまり、自分の人生を“経営”するのは自分なのです。

この言葉を読んで、冒頭の大学院講師からのメッセージ「会社では中期計画や来年度の活動方針を立てるのに、自分のキャリアも同じように計画を立てて進めていますか?」がびびーっとつながりました。
人生を経営するには、外部環境の変化と内部環境(スキルや感情、興味関心)の整合性を取りながら、足りないものを補強しつつ、時には友人の知恵も借りながら、前向きに生きていきたいと思うのです。

ミドル世代が元気になれば、シニア期は楽しいはず!


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