「今」は、いつだって過去
今ここ
と、よく言われる。
けど、「今」なんて、本当は、存在しない。
あるのはいつだって
「一瞬前」で。
それは、常に、過去。
あるのは、未来か過去の、どちらかしかない。
わたしは、そう思っている。
あ
と一文字、打つ。
Aのキーを打つ。
画面に「あ」の文字が現れる時には、打った瞬間はもう、過去のもの。
「今」って、何?
実体はない。
なのに、人をたやすく左右する。
「今ここ」も、そういう言葉の一つだと思う。
時間には、軸がある。
社会と自分の軸を重ねるために、人は標準時を編み出して。
それを可視化するために、時計を発明した。
それを基準に動くようになった。
それは、事実ではあるけれど。
時計が表すものが時間の正解か…というのは、別問題。
「今」なんて、存在しない。
すべては、一つの「・(点)」の上に、積み重なる。
その「・」が、軸の上を移動する。
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