紙に描いた絵
キャンバスに描いた絵
布に描いた絵
石に描いた絵
板に描いた絵
ガラスに描いた絵
陶磁器生地に描いた絵
焼いて描いた絵
粘土で造形した絵
貴金属で象った絵
動く絵
仮想空間の絵
もっといろんな素材の絵
現実化されたモノや
用いる素材
それぞれに違っても
わたしの存在が
この世界へ送り出すカタチ
その意味
役割
そこに何も違いはない
コトバも
音も
すべては 色 であり 光
闇も
暗黒も
恐れも
不安も
憎悪も
悲哀も
嫌悪も
すべて 人 のもの
古来の日本語では
「光」を「かげ」と言った
「影」の中に「光」が内包されていた
実態のある「姿」や「顔」も「影」で
見えない虚も「影」だった
コトバが多くなりすぎたのか
物事が複雑になり果てて
見失うべきでないことが
失われていった
コトバを操る のではなく
コトバを刻み記したい
コトバを波に乗せて発したい
我先に
我こそを
我が為
そんな起点からではなく
吾
語彙の豊富さは精神を、文化を、深める
しかし野放図に増えすぎた枝葉は、意思疎通を阻む
鼓動を
脈拍を
聴こう
そこから取り出したカタチを
吾が手が
物質へあらわす
もっと
シンプルに
そうなるために
分け身を
たてる
【我】他の人を意識して自分を呼ぶのに用いる。私自身。自分自身。
【吾】 特に他を意識せず自分を呼ぶのに用いる。私一人。自分。
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