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Web制作の仕事から、Web開発に移って2ヶ月半経ったので、所感をまとめる

こんばんは。inoと申します。
自分はキャリアとして、既卒でインターンでWeb制作会社のデザイナーとして入り、その後コーダー的仕事を2年半やった後、別のWeb制作会社に転職しフロントエンドと呼べそうな領域を2年半やりました。そして、今年8月から事業会社に転職してVue.jsとFlutterを書いています。

転職前は、手をつけられるところはモダンではあるけれど、基本はWeb制作ど真ん中という技術スタックでした。
HTML部分はejsで、SCSS、jsはClass構文でモジュール化したものをwebpackでコンパイル(TypeScript => JS)するような感じ。
CMSもWordPressで、ヘッドレスCMSやってる会社などに比べればベーシックなWeb制作だったなと思います。
ただ、その会社にいる際に一度だけReact案件の現場に入ることもありました。

そこから転職して、今の会社になり、思うことや制作と開発の違いなどについて話していきたいと思います。
(この先書くことには、すべて『私の経験した制作』と『私の経験した開発』についての話になることをご了承ください。)

ワンオペ vs スクラム開発

前職までは、基本1サイト1人で作り、レビューは上司に見てもらう形でした。
技術スタックは自分で決めて、環境構築を要件に合わせて作りやっていました。
それもそれでいいところがあり、新しく取り入れたいパッケージなどを上長の許可を得れば自由に使うことが出来、いろんなものを試せる環境でした。

今の会社はスクラム開発で、チームでやっていっています。
自分はまだイチ作業者の立場であることと、すでにある程度プロダクトが出来ている段階で入ったので新しく何かを試したい、のような場面は意外とありません。というか全然ない。

また、スクラムでは相当大きなチケットでない限り、小さな機能や改善を行っていくものなので、体感的にかなりコツコツ感を感じながら日々過ごしています。
制作は規模の大きいサイトであれば、テストアップや公開のタイミングでカタルシスを感じるものなので、転職してからかなり日常の流れが落ち着いたなーという感覚があります。

あと、これは制作から開発に移ろうと思ってる方や、未経験から転職したいと思ってる方向けへポジティブな情報なのですが、スクラム開発は小さく簡単なチケットがスプリントごとにいくつか紛れ込んでいるので、案外徐々にキャッチアップしていけるものです。
プログラミングの素地と自走力さえあれば、開発にチャレンジしてみたいと思ってる方は飛び込んでみてもいいと思っています。

大事なこととして、スクラム開発に入ると本当にコミュニケーション力が大事なのを痛感させられます。
適切な質問をするスキル、他の方とチケットの調整、レビュー・被レビュー…と、今の会社に入ってスクラム開発のコミュニケーションの勘所をつかむまで結構苦労したし迷惑をかけました。

クライアントがいるかどうか

制作会社はクライアントがいます。
クライアントの要望を受けて、それを100%以上で返すことに喜びを覚えている方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

開発にキャリアチェンジして、まだプロダクトが本リリースしてないのでなかなかフィードバックは得られない状況になっています。
UXの改善をしてユーザーに喜んでほしいというモチベで転職したのですが、開発中のプロダクトだと『これは本当に喜んでもらえるものなのだろうか…』と思ったりすることも多いので、事業会社に転職する場合はプロダクトのフェーズをチェックしたほうが良いと思います。

コーディングの違い

前職は結構アニメーションなど細かいディテールにこだわりがあり、DOM操作をオリジナルのロジックで書くことが多かったです。

現職は、すでに出来ているコードを読み、それをもとに『針に糸を通す』かのような所作が求められます。
コードを書く量は圧倒的に今が少ないです。

また、前述したことと重なることですが、とにかく資料を読み理解することが仕事の大部分を占めます。ドキュメント、コード、コメント、会議の内容…
それを読み解く筋肉が鍛えられてなかったので序盤は苦戦しました。

ゴリゴリにオリジナルのコードを書きたい方は、リッチなアニメーションをやっているWeb制作会社の方が向いている可能性があります。

まとめ

  • 新しいことを試しやすいのは制作

  • 開発の方が日常が落ち着いている感覚がある(筆者の体感)

  • スクラム開発は小さなチケットからこなせる

  • スクラム開発はコミュニケーションが大事

  • 事業会社に転職するならプロダクトのフェーズは要確認

  • コード書く量は圧倒的に減った

  • 読んで理解することが仕事の大部分

制作と開発の話題だと優劣の話になりやすいと感じますが、単純な優劣では語れるものではないなーと思います(両方体験した人にしかわからないと思いますが…)
制作は制作での喜びがあるので、たまに副業とかで受けようかなと思ってます。

この記事が、制作⇔開発のキャリアチェンジをしようと思ってる方に参考になればいいなと思います。

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