クイニーアマンの端の方

クイニーアマンのうわっかわの、少し硬くなったところが好きです。焦げているのとはちょっと違う、噛むとシャリっとなるところ。
ミスドのオールドファッションのギザギザした、やっぱり少し硬いところも好き。
福砂屋のカステラの底のザラメの部分もそう。シャリシャリしてて、甘くてとても幸せな気持ちになる。

子供のころの記憶をたどってみると、このシャリシャリした甘いところはやっぱりカステラのザラメに行きつくような気がします。
そのほかには、バターと砂糖を混ぜたバタークリームみたいなの。ときどきコンビニで見かける、シュガーマーガリンとかいう菓子パンもそうなのかな。
他には氷砂糖とか。

氷砂糖と似ているけれど、金平糖はちょっと違うんですよね。
どこが違うと言われると答えるのは難しいんだけど、あれは噛み砕くのがもったいなくてずっと舌の上で転がしてた。

氷砂糖も最初のうちはそうなんだけど、途中で我慢できなくなってシャリシャリ噛んでしまうんです。

あのシャリシャリとした歯触りと、口の中に広がる甘さが何とも言えない幸せな気分。

チョコファッションのようにチョコでコーティングされてしまうとあのギザギザした部分のシャリシャリ感は味わえないから、いつも私が食べるのはプレーンなオールドファッションです。

オールドファッションやクイニーアマンを食べるときには、カフェオレかカフェラテが定番です。
濃いコーヒーにミルクをたっぷり入れて、だけど砂糖は入れないの。
あのシャリシャリ感と、口の中に広がる甘みと、ミルクを入れても感じるコーヒーの苦み。
カステラのときには冷たい牛乳を準備して。

たいていは週末の午後に、本とひとつだけ甘いものを準備して、ゆっくりと味わうのが好き。

ときどきふっと食べたくなる、私の小さな贅沢です。