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『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』感想

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』2020/11/4鑑賞

前の年あたりからちらほら鬼滅にはまったという友達がいましたし、2019年の紅白にLiSAさんも出てたし、そのあたりから鬼滅がすごいらしいという話は聞いていました。が、私は原作は読んでないし、夏にタイバニに複数回、秋にギヴンに複数回通ったとき、毎回鬼滅の予告は観てたのですが、やはり特に興味もないしなぁ。と思っていた鬼滅の刃。

公開直前になると、電車の時刻表みたいな上映時間だの、予約がすごいらしいだのと聞こえてきて、なんだかお祭りの前みたいな雰囲気を感じてました。
そして公開初日。
私の会社の近くにシネコンのある商業施設がありまして、その日はそこの駐車場に車を停めたんですよね。
そして階上の駐車場から降りていく途中、シネコンのある階がいつもと違う。朝7時半前なのに人が並んでる!!

うちの市はシネコンが4つ、周辺市にも3つと、車で行ける範囲に7つのシネコンがあるため、鬼滅のような大規模公開の映画は初日でもこんなに並んだのなんて見たことない。たとえばポケモンやドラえもんのような家族で観に行くような映画だと並ぶこともなくはないけど、それは上映直前の時間に少しだけ。10分もしないうちに改称するような短い行列です。
それが7時半前(確かこの日の最初の上映は8時過ぎか9時だったはず)にシネコンの入り口からはみ出るくらいに人が並んでるってどういうことなの?しかもその時点でもうシネコンの従業員の方もいらしてて、行列を捌き始めているのにどんどん人が増えてる気がするんだけどもう意味わからん。
と、特に興味はなかったはずなのにここで一気に興味津々に。
そして最初の週末のすごさは興味のなかった私にも聞こえてきて、ここから興行収入を気にするようになりました。普段は自分の好きな作品やや好きな俳優さんの出る映画の興行収入くらいしか気にしたことないし、それも最終くらいしかろくに見ないのですが、なんかもう異次元の数字すぎて数字を見ることが楽しくて仕方なかった。
そして興行収入を見る過程でいろいろと評判や多少のネタバレも聞こえてきて、だんだんだんだん作品自体が気になってきて、特典のイラストが出るというタイミングで観に行きました。
ら、まんまとはまりました。結果、年内に4DXも含め6回見に行ってしまった。

実際に見てみてすごいと思ったのが、夏から何度も見ていた予告編。
どんなお話かというのはあの予告編できちんとわかるし、導入部もしっかりしてるんだけど、肝心なネタバレ(猗窩座が出てくることとか)はまったくしていないのがすごい。最初に電車の中に出てくるのと、厭夢とでじゅうぶん嫌な感じで強い鬼だって示して見せてるのがすごい。
私は多少のネタバレを見てから行きましたが、初見の人たちは猗窩座が出てくるところで本当に驚いただろうな。
あとで予告編を思い返してみて、こんなにびっくりしたのも初めてです。

私がアニメにはまるときって好きなキャラがいて、そのキャラを見たいがためにってことが多いんですが、鬼滅はなんというか、箱推しな感じ。みんなそれぞれに好きだなぁ。
ネットでよく見るみたいな「煉獄さん……煉獄さん……」な頭から離れないという感じにはならなかったですが、やっぱり煉獄さんは好きです。

今の時点でまだアニメはきちんと見ていないし、漫画も読んでいないんですが(まぁなかなか売ってないしな)、きっと時期に漫画を読んで、アニメも見るんだろうな。

そんなふうにぼんやりとふわっと好きなんですが、そんな感じなのに6回も見てしまったという理由の一つに、劇伴があります。
すごく好きなのが、善逸の霹靂一閃の直前のあのリズムが聴こえてくるところ。それと猗窩座が出てくるところと、猗窩座と煉獄さんのあれこれのあたりの曲かな。
やっぱりロックが好きなので、そういう曲調が気になってしまうというのもあるんですが、鬼滅はアニメーションも素晴らしいけど劇伴でその魅力が倍増していると思うので。
まだIMAXでは見てないのですが、一度IMAXで見たら普通の劇場には戻れないような気もするし、IMAXに行くのには1時間以上かかるので、現在の社会状況でそこまで行くかどうか、というのも考えちゃうんですよね。
劇場によってはIMAXでなくてもそこそこ音響の良いところもありますし、そういう劇場で席を選ぶと結構いい音響で聞けるので、そっちで追及するのもありかなぁ。まだ近くのシネコンで鬼滅は観ていないところもありますし。

音といえば、劇伴以外も音楽のないところで、たとえば煉獄さんのお母さんの出てくるところの風鈴の音とか、電車の上で戦う炭治郎の耳飾りがかちりとなる音とか、そういうのも楽しいです。よーく聞くと煉獄さんが最初にお弁当を食べてるところでは、ちゃんと咀嚼する音が聴こえたりとか。ホント声優さんってすごいなぁ。

あとついつい見入ってしまうのが、煉獄さんの所作でしょうか。戦うところは私にはわからないけど、夢の中や過去の回想で煉獄さんが実家にいるときの座ったり歩いたり、お母さんに呼ばれて膝行で前に出る時の所作。
ああいうのがすごくきれいだなぁと思います。
子供のころ、母や大叔母に畳の上での所作や襖の開け閉めをうるさく言われてたんですが、煉獄さんはそういう立ち居振る舞いが綺麗だなぁと思いました。
子供の頃にこの所作を見れてたら良かったなぁ。口で言われてもわかりにくいんだもん。

そんなふうに鬼滅を見ているといろんなことを思い出します。

あとはやっぱり、みんないい子だなぁって思ってしまう。かまぼこ隊でしたっけ。炭治郎や善逸、伊之助も禰豆子もみんなまっすぐでいい子で好きです。
私自身、いい年をして中2病的なものを今もまだ持ってますが、炭治郎たちのまっすぐさが眩しくて、素直にいいなぁと思えてしまう。
お話としてはどストレートなお話ですが、そのまっすぐなところも、またいいなと思える理由の一つなのかな。

まとまりのない文章ですけれども、鬼滅の良さというのを言葉で言い表すのは難しい。
1つ1つはそんなに大きなことじゃない、どちらかといえば小さなことかもしれないけれど、それが合わさったときのパワーのすごさ。
まっすぐであり続けることの強さ。
そう言ったものを改めて考える作品だなぁと思います。

今年最初の鬼滅はいつ観に行こうかなぁ。

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