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第2回「高梁探究サミット」&旅するSCH西日本2024を開催しました!

2024年3月16日(土)、第2回目の「高梁探究サミット」&「旅するSCH(スーパーコミュニティハイスルクール)西日本」を開催しました!

岡山県高梁市の小中高さらに大学の探究学習や地域連携型PBLの実践発表と学校や地域間での情報共有の場として。
また、SCH(スーパーコミュニティハイスルクール)=地域協働を積極的に推進する学校のつながりをつくる場として、昨年度に続いて開催しました。

県外からは北海道、福島県、京都府(立命館宇治高校)、広島県(県立大崎海星高校)、島根県などから、発表する生徒さんや先生方などにご参加いただきました!

また、探究学習・PBL・学校地域協働のプロの4人を、スペシャルパネリストとしてお招きしました。

  • 島根大学教育センター准教授 中村怜詞先生

  • 岡山県教育庁 高校魅力化推進室室長 室貴由輝先生

  • 吉備国際大学 講師 大西正泰先生

  • 福島県白河市 高校生向けサードプレイスEMANON店主 青砥和希さん

生徒の発表に深い気づきをもたらす問いかけ役として、ご協力をお願いしました。

1部 高梁みらい共創チャレンジ2023 最終報告

第1部は、高梁市で今年度新たに創設した、中高生・大学生のプロジェクトに助成する『高梁みらい共創チャレンジ2023』の最終報告会を兼ねての発表を行いました。


2部 県外の学校の実践事例の発表

続いて、県外から参加してくれた探究学習やPBLの先進校・先進地域の皆さんに発表してもらいました。

「教育の島」大崎上島の広島県立大崎海星高校・魅力化プロジェクトメンバー(発表者:公営塾スタッフ 高橋貴一さん)

立命館宇治高校(京都府)の生徒の皆さん

福島県白河市 高校生向けカフェ(サードプレイス)EMANON店長・青砥和希さん
※全国マイプロアワード2021のグランプリ(文部科学大臣賞)受賞の生徒をサポート

鳥取大学地域学部 早川幸来さん(高梁高校卒業生)


3部 高梁市の学校の実践事例の発表

最後に、高梁市内の学校の探究学習・地域協働・PBLの実践を発表してもらいました。

高梁高校 「外国人向けアレルギー表示の改善」

高梁城南高校 「電気科×地域貢献」の取り組み(中学〜高校を振り返って)


高梁高校・社会問題研究部 「高梁ぐるりんまっぷ」

福地小学校(ビデオ紹介)

富家小学校(ビデオ紹介)


発表者とグループ交流(10分×3セット)

1〜3部の合計11チームの発表を終えた後は、興味のある話を聞きたい発表チームとのグループ交流タイムを設けました。
10分×3セットで、生徒も教員も地域の大人も混ざって、質問や対話で盛り上がりました。

大人の探究コーナー

グループ交流のあとは、今回チャレンジ的に企画してみた「大人の探究コーナー」。生徒の発表だけでなく、先生の試行錯誤や苦悩も吐露してもらおう、というコーナーです。

高梁城南高校の北條先生には、電気科・デザイン科・環境化学科の3つの学科をミックスして総合的な探究の時間を行ってきた3年間の取り組みと試行錯誤を話してもらいました。

当初は、教員間でも反発や対立もあったけれど、そこを乗り越えて、学校を超えて混ざり合い、今では先生たちが物凄い主体性を発揮し始めている現状までの変化を話ししてもらいました。

高梁中学校の小野校には、1年生から3年生の3年間で取り組み「高梁未来学」の苦労や悩みなどを話してもらいました。

中学校のPBLとしては、岡山県内でもトップクラスと言っていい目覚ましい成果を挙げている裏側で、先生たちがどんな苦労があるのか、本音を話ししてもらいました。

成果だけでなく裏側のプロセスや、「大人(先生)も、苦悩し、探究している姿」を、子どもたちや他の学校の先生にも見せることは、何か意味があるのではと思い、今回企画してみました。

ミニ講義(耕義)
「子どもが地域で学ぶ意義と挑戦できる学校・地域づくり」 島根大学教育センター中村怜詞先生

最後の「共創対話」に入る前に、元・海士町隠岐島前高校の教員で地域探究を実践し、現在は島根大学教育センター准教授として、全国の学校や実践者を指導する中村怜詞先生から、ミニ講義(耕義)をしてもらいました。

・子どもが地域で学ぶ意義
・挑戦できる学校や地域に必要なこと

この2つについて、実践で得た経験を、理論的な背景と結び付けて落とし込めるように話をしてもらいました。
参加していた教員の皆さんや大人だけでなく、中学生や高校生も何度も頷きながら、メモをたくさんとって聞いていたのが印象的でした。

「実践者」が集まった場だっただけに、自分たちの活動してきたことの意味づけや再定義、言語化がものすごくクリアにできて(自分もですが)、目から鱗になった人が多かったのではないかと思います。

共創対話

最後に、前半の各チームの実践発表(実践知)と中村怜詞先生のミニ講義(研究知)を踏まえて「子どもが地域で学ぶ意義と挑戦できる学校・地域づくり」 という大テーマから枝分かれした個別テーマに分かれ、グループ対話をしました。

最後に!

県外からも含めて約80名の方に参加いただき、熱気あふれる学びの場をつくることができました。ご協力&ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

今年は、昨年度と比べて、対話の時間を大幅に増やしました。(全体の3分の1は対話の時間に)
生徒も教員も地域の大人も混ざり合って、互いに学び合い、気づきを与え合って、熱量が連鎖し合う場の空気感が最高だな、と強く思いました。
また、参加者の方からも「楽しかった!!」という声をたくさん聞きました。とにかくそれが一番かな、とも思います。「学びは楽しいもの」「挑戦することは楽しい」というワクワク、エネルギーがうねりのように大きくなった感じが、とっても良かったと思っています!

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