見出し画像

起業の視点; MBA perspective

2018年12月にマサチューセッツ大学のMBAに入学し2年が経ちました。今月、ようやく最終科目だけ残して全ての教科の履修が終了しました。

最終科目もこのタイミングで終わらせることも可能だったのですが、今卒業してしまうと、コロナ禍で卒業式が開催されないため、楽しみにしていた現地ボストンへの卒業式出席が叶わないのです。とまあ、それだけの理由で、最終科目の履修を1年後ろ倒す作戦に切り替えました(もともとは3年で卒業予定でしたし)。

そうすると約10ヶ月間のブランクができてしまいます。この時間をうまく活用したいと考え思いついたことが、これまで学んだことを実践形式で復習していこう!という割と安直な発想でした。
しかも、最終科目は「Strategy Formulation and Implementation」(戦略立案と実行)。ちょうどいい予習にもなるしなぁ、、とか。

と、そんな気軽な動機ながらも、本業とは別で、本気で起業(日本で)したらどうなるかを実践してみたいと思います。

本業に抵触しない起業のあり方

個人事業主ではありますが、現在私自身、「本業」というものがあります。その本業を、法人化してうんぬんという発想ではありません。「起業」と「法人の設立」はまったく別物で、法人化は「事業を起こす」プロセスで発生する手段の一つだと考えています。

そういう意味では今の仕事は、すでに起業してしまっているので、そこは、責任持ってクライアントさんに価値を提供し続ける義務があり、これからも続けていきます。この本業とは別で、0から事業を作っていくとして、世の中の誰かに価値を提供するという縛りになります。

このルールで起業を検討していくのは、いま、すでに本業で働いている方々が、勤めの傍らで起業するモデルケースとして少し参考になることもあるかもしれないと思っています。

起業する私はこういう人

どういう経験値のある人物が起業するのかという前提条件です。

・今回法人化したら、法人の立ち上げ3回目になります。

一つ目;24歳の時に新卒でジョインした団体が法人化しました。その流れでNPO法人が作られた際に理事長になっていました。右も左もわからず、とにかく精一杯がんばっていましたが、敢えなく本体の法人の資金難により事業継続が難しくなる。掲げた理想だけではどうにもならないことを知る。

二つ目;イントレプレナーとして起業。某大手人材企業で働いていたときの新規の海外事業展開として、韓国ソウルに現地法人を設立。そのまま代表取締役社長を兼務していました。海外法人の立ち上げは、相当なチャレンジでしたが、マイナビの資本と懐の大きさに助けられ、韓国政府系の事業を受託したり、持ち込んだ事業を少しずつスケールさせていきました。このとき、グローバル事業のスタートアップの難しさを身に染みて経験する。

・グローバル企業で働いた経験はなし。

社会人歴は20年になりますが、正社員として働いたのは、全て日本国内事業をしている日本の人材系企業でした。ここ6年は、そんな日本企業が海外展開するという海外事業の新規立ち上げをやっていました。企業の大きさにかかわらず国内事業しかしたことのない企業の海外事業立ち上げの難しさを経験する。

・日本国内事業は、新規事業をいくつかスケールさせたことがある。

その大手人材会社では、ありがたいことに新規事業を立ち上げたり、再構築したりする役回りをいただいていました。億単位の事業を仕切る担当にしていただことからはじまり、凹んだ事業をもう一度スケールさせるぽじしょんだったり、純粋に新たな事業を立ち上げることもいくつかさせていただきました。0から億単位の事業を作る経験をする。

・最大60名ぐらいの組織をマネジメント

基本的に、新規事業をスタートさせるときは兼務から始まります。そして、事業がある程度軌道に乗り始めてから専属部署を組織します。ある事業を再構築を担当していたときは、間接的にですが、日本全国に散らばっている約60名ほどの運営組織を統括していました(これに付随している営業組織は800名ほどいました)。事業は人でできていることを経験する。

と、ここでのテーマ(MBA perspective)では、こういう人材が起業すると事業はどうなっていくのかを不定期ですが連載して綴っていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回から具体的に話を進めたいと思います。お楽しみに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?