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雑文・雑感

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雑文【ざつ-ぶん】〔名〕気楽に書き流した文章。 日記、時事ネタ、雑感、エッセイ……要するに、とりとめのない雑文です。
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#自己紹介

ポッドキャスト、始めました。――再開の挨拶に代えて

嫌がらせのように日本列島を舐めている台風10号、各地で大雨や土砂災害の警戒情報が発表されているようですが、皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。くれぐれも怪我などされませんようお過ごしください。 傍らに置いた筆を再び執るさて、ここでコンスタントに文章を書かなくなってから気がつけば半年以上もの時間が流れてしまった。 雑文を書き流すことをそれなりに楽しんでいたにもかかわらず、なぜ書かなくなったのか。理由は大きくふたつある。ひとつは仕事の環境が少し変わった兼ね合いで書くため

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昨日、誕生日を迎えて49歳になった。 3月11日といえばご存知の通り東日本大震災があった日で、例年、あの当日の友人の言葉を引き合いに出してこの文章を書き始めていた。でも今年は40代最後の年ということで、少し毛色を変えてみようと思う。 自分自身の「老い」について触れている文章だけど、決して悲観的な内容ではなく、むしろ前向きなものであることを最初にエクスキューズしておきたい。 歯を抜いた話先日、右上の一番奥の歯を抜いた。この歯は以前からちょっとした問題を抱えていて、かかりつ

27年越しの名前

明治安田生命の名前ランキングによると、2023年の1位は男の子が「碧」、女の子が「陽葵」とのこと。「陽葵」は「ヒマリ」「ハルキ」など多様な読みがあるようで、初見ではまず読める気がしない。 それはさておき。ウチの娘の名前は、実は僕が17歳のとき――娘が誕生する27年も前――に発案したものだ。高校2年の時に友人と「将来自分に子どもができたらどんな名前が良いか」という話題になり、かなり真剣に考えたのだ。 小学校で習う漢字で子どもでも書きやすく シンプルな読みで グローバル感

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12年前の今日以来、毎年この日が来ると、単純に自分の誕生日というだけでなく、こんなふうに考えるようになった。普段は特に思い出すこともないけど、この時の友人の言葉にはある意味救われていたのかな、とも思う。 それはさておき。 この時期は年始に心の中で掲げた「一年の計」の目鼻が立ってきたり、逆に思ったより芽を出していなかったりと経過観察にちょうど良い頃合いだったりする。 そこで改めて、所信表明というほどのものではないけど「48歳としてこれからどう過ごそうか」という指標を簡単に

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3月11日といえば、多くの人は2011年のあの日を思い起こすでしょう。あの瞬間は本当にショッキングで忘れがたいものですが、僕にとってこの日は、自分がこの世に生まれてきたとても大切な日でもあります。 11年前のあの日、友人が言ってくれた「確かに地震の被害は酷いみたいだけど、誕生日は誕生日としてちゃんと祝おう。誕生日を『おめでとう』って言うことは不謹慎じゃない」という言葉は今でも心に残っています。 人間的にはこの3、4年でようやく(遅ればせながら)落ち着いてきたなというところ