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色々

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分裂しそうな日々

「日に日に言葉を失っていく感覚がある」ということを去年末の記事にで触れていた。 この感覚はここ2・3年ずっと自分の目の前を薄ぼんやりと漂っているものの、ある程度の波はあり、最近はほんのちょっとだけましだった。 ただその波はある日突然やってきたりする、ちょうど今。 基本的に感覚は支離滅裂なのだけど、こういう支離滅裂な感覚は残しておいても、振り返った時何かになるんじゃないか?というわけで、支離滅裂に文章を書いてみる。 原風景の話最近自分の原風景には、「空が広いこと」がある

2021年まとめ

 2021年も終わるので、せっかくなので2021年の振り返りと備忘録。 というのもなんだか最近、日に日に言葉を失っていく感覚があるので、まだちゃんと文章を書けるうちに、何があったか忘れないように記録として残しておきたい。 space「KAKKO」 昨年10月から住み始めていた2軒長屋の一室を改装して地域に開かれた創作スペースをつくった。イベントしたり、一緒にモノをつくったり。  一つの場所をつくって、何か企画して、運営するってとんでもなく体力がいるなぁ..と当たり前だけど何

378万円の学位記には一体どんな価値があったのか?

先日大学院前期博士課程を修了した。 6年間の大学・大学院生活で、  学士(工学)  修士(生活科学) の学位を取得。 春から博士に進学するわけではないので、学生生活は一旦終了。 学部、修士ともに国公立大学だったので、単純計算でこの学位は  学部:282,000(入学金) + 535,800 × 4(学費4年間)  修士:282,000(入学金) + 535,800 × 2(学費2年間) の合計3,778,800円の対価相応分の価値をもっているとも言える。 さて実際のとこ

「モバイルハウス制作ワークショップ」で見えてきた「動く家」という住まいと空間を創造することの価値

小さい頃から「旅する暮らし」に憧れていた ビフォーアフターを見て建築家に憧れた小学生の時、彼らの真似をして、落書き帳に自分の理想の家を描いていた そこで描く理想の家は大体地面に根を張っていない「動く家」だった いつしかモバイルハウスという言葉に出会った そんな住まいで暮らす人々の存在を知った けれども僕にとって彼らの存在はずっと遠いものだった それは自分が学んできた/体験してきた「住まい」のカタチとは大きく異なるから。大学院で住居学を学んでいると、どうも「住まい」というもの

夏に施工したものを振り返ってみる

もう11月、すっかり肌寒い時期だけど、あえて夏休み(8.9月)に施工した空間達を振り返る。 いや、あえてではなくダラダラと書きためていたらこんな時期になってしまったのです.....。なんだかこの夏休みは色んな現場に行く機会をいただくことができたので、何事も早め早めにやらなきゃなぁという反省とともに振り返っていこう....。 つむぐと(東京都三鷹、8/17-8/24) 千葉大の同期がトータルデザインを担当したお店。施工の手伝いを募集していたので参加。最初は施工手伝いするだけ

地方を見て、移動して、感じたこと-RoundTrip2019-

ダラダラ書いていてすっかり1ヶ月も前のことになつてしまったが、9/14-9/18で「流動創生」による巡業キャラバン企画RoundTrip2019に参加してきた。この企画は「地域」を研究する研究者や学生が、ワゴンに乗って複数地域で滞在&活動するというものだ。 5日間の順路はこんな感じ↓ 大阪(現住居地)→福井(南越前町)→奈良(大淀町)→鳥取(大山)→大阪(現住居地) と距離にして1,035kmを移動した。 今回はたった5日間ではあるものの、様々な地域を巡り、僕自身が感じ

首都大水没事件等見ると、設計者は「空間が〜」とかいう前にやることあるよなぁと思う。とはいえ自分がいいなと思う長屋空間も瓦は吹っ飛ぶし、地震に弱いしでその辺は矛盾を抱えてる。 結局は利用者自身が空間の魅力みたいなのだけに騙されず、自身で判断できるだけの知識をつけるしかないのか?

DIY施工の在り方とその意義にまつわるnote

気になる記事があったので、個人的に思うことをとりとめもなく述べる、自分自身の反省も込めて。 ことの発端は下記の発言。 DIYとかが大っ嫌いなんですけど、わかります? お金が払えないということはそれはもう分不相応なんだから諦めろよ、欲しけりゃ経済まわせよ、そんでプロに集約した方が効率も技術もあがるだろ、と思うんですけど、 なんなんですかね、このみんなで作るもの賛美。 私のDIYという単語の選択が悪かったので創作趣味を否定したことになってしまってますが、 (時に施主本人以外

移動の多かった2019年5月を振り返ってみる

タイトル通り、2019年5月はなんだか移動が多かった。 多拠点居住を研究している僕にとって、また旅人に憧れているようなところがある僕にとって、この月は後から振り返っても間違いなく転機となるような月だったんじゃないかなと思う。 **4/28〜5/3 福井県南越前町** 「流動創生」が企画する田植え体験に参加するため、福井県南越前町に滞在 田植えとか、柵作りとか、地域の中に入り込むような生活が新鮮だった。 また多拠点居住を実践している人、しようと思っている人に多数会えたこと

地域の古民家リノベーションをしていて感じたことpart1

 大学院に入学してから、大体月に1回のペースで和歌山県の紀美野町という人口8000人ほどの町に通っている。  紀美野町で現在僕が行っているのは、築100年以上の古民家をセルフリノベーションするという活動だ。(トップ画が僕たちが改修している建物)  地方での空き家急増が問題になって久しい。町に溢れている住宅ストックをどのように活用していくかは、多くの自治体で課題となっており、それを解決すべく様々な団体がそういった空き家をカフェやショップにリノベーションするといった活動をしてい

流動的暮らしを体験してきた

 脅威の10連休GW、同級生たちのSNSを見るとレジャー施設に行ったり海外に行ったり.そんな中自分は10連休中の半分を福井県南越前町というところで過ごしていた.  親戚が住んでいるわけでも友達が住んでいるわけでもない、縁もゆかりも全くない土地でGWを過ごすことになったのはなぜか. なぜ福井でGWを過ごすことになったのか 今自分は修士で「多拠点居住/定住しない暮らし」について研究している.社会的背景理由もあるが、この研究をしようと思った最も大きな理由は自分の性格によるものが大