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おわりに

 ここまで私を含めて16人のマジシャンを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
 テレビで活躍するマジシャンも、マイナーな現場を職場とするマジシャンも、プロマジシャンも、セミプロも。様々なタイプのマジシャンにインタビューして、十人十色の答えを聞くことができました。
 マジシャンとして仕事をしようかどうか悩むあなたに、適切なエピソードがお届けできていれば幸いです。

 この書籍を書き上げるにあたって、構想から2年以上の月日を要しました。
 その間、インタビューをした各マジシャンが、ずっと同じ状況だったわけではありません。インタビュー後に、大きな変化を迎えたマジシャンもたくさんいます。
 あるマジシャンは、マジックバーを開店しましたし、別のマジシャンはセミプロからプロに転向しました。所属を変えて活動するマジシャンも、拠点を大きく変えて再スタートを図るマジシャンもいました。
 私自身も、この2年のうちに法人化してヒーローウッドエンタ-テイメント株式会社を設立し、様々な活動を展開しています。

 そして、ご存知のとおりコロナ禍という状況にもなりました。
 マジック業界におけるその影響は大きく、ライブ配信やオンライン化を進める推進力も大きくなってきています。
 ただ、コロナ禍による影響が無かったとしても、そもそも頻繁に方針転換せざるを得ないのが、マジシャンという職業だと言えるでしょう。これは「マジシャン」という職業の特性というよりも、「フリーランス」という経営形態の特性であると言えます。
 自分自身で経営方針を定めるフリーランスだからこそ、情報の取得はとても重要になります。
 情報を共有し合うマジシャン仲間を作る必要もあるでしょう。

 マジシャンとは、このような事情である職業です。
 この職業に興味を持ったあなたがマジシャン業界の門戸を叩くのを、心よりお待ちしております。
 マジシャンの仕事についてもっと詳しく知りたい方のために、働き方に関する書籍をいくつか貼っておきます。


 最後になりましたが、この書籍制作にあたり、快くインタビューに答えていただいたマジシャンの皆さまに、あらためてお礼を申し上げます。
 ありがとうございました。


廣木涼

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