マガジンのカバー画像

ストリートマジックハンドブック

12
マジックを覚えたけど、 どこで演じればいいの? マジックが上達するいい方法は? 副業でお金稼ぎをしたい! プロマジシャンとして活動しているけど、 仕事がない・・・・・・ … もっと読む
このマガジンには合計4200円分のノートが含まれています。単品で買うよりも、1220円お得!
¥2,980
運営しているクリエイター

記事一覧

目次

1. はじめに  ・このテキストを書いた経緯  ・ストリートマジックに何を求めるか  ・ストリートマジックの利点  ・ストリートマジックの意義  ・動画紹介 2. ストリートマジックの始め方 ・どんなマジックがよいのか  ・時間帯  ・ターゲット  ・場所選び 3.観客になってもらうために ・観客へのアプローチ  ・なぜ観客になってもらえないのか 4.チップについて ・チップとは  ・海外のほうがチップ額は高いのか  ・チップを貰うときのマナー  ・チップをあげるのは失

有料
100

はじめに

 このテキストに目を向けていただいたあなたに、私は大変感謝をしている。これを読むあなたは、これからストリートマジックを始めてみたいと考えている人であることと思う。あるいは、少しやってみたものの、あまり上手くいっていない人であるかもしれない。  私、廣木涼は、マジシャンでもあり、推理作家でもある。執筆業も仕事であるので、このようなテキストも書いている次第だ。  私がマジシャン業を始めたのは2015年のことで、これを書いている2020年1月の時点で、4年半を迎えたところである。ス

有料
100

ストリートマジックの始め方

 この章では、ストリートマジックの始め方について解説する。  私がそうやったという理由で、クロースアップでのストリートマジックを紹介するが、50人や100人を集客してから演じる大道芸スタイルで行うという方法も、もちろんある。私は、そういった集客をしたことがないので、何も助言することはできないが、ただその人数が多ければ多いほど、集めるのに時間もかかるし、集客の難易度も上がるようである。もちろん、1演目あたりのチップ額が大きくなるので、そういう魅力を求めてチャレンジしてみることは

有料
400

観客になってもらうために

観客へのアプローチ ストリートマジックとは、不特定多数の観客に演じるという性質上、まずマジックよりも何よりも、観客へのアプローチが重要である。「観客へのアプローチ」と書いてはいるが、実際には、通行人にアプローチして観客になってもらう、という段階であり、この段階で「No」と言われてしまえば、マジックを演じる段階には辿り着かない。チップを求めないアマチュア的活動であれば、「マジックを見ませんか?」とは聞かずに「カードを1枚引いてください」と言っても良いとは思うが、チップを求める場

有料
400

チップについて

 好きなマジックを演じて、チップまで貰えるというのは、とても魅力的な響きがあるだろう。しかし、チップの貰い方次第では、クレームも受けるし、トラブルに巻き込まれることもある。ストリートマジックに関して、各人が好きな方法で好きな時にやっていれば、基本的にはマジック業界にとってプラスの結果に繋がると私は思っているのだが、唯一マジック業界にマイナスの影響を与える可能性があるとすれば、チップの貰い方になるだろう。  チップの貰い方次第では、「あそこを通ると絶対にお金を取られるんだ」とい

有料
400

チップの金額を増やすテクニック

 チップの金額を増やすためのテクニックもいろいろと存在する。私が見聞きしたり、実践したりしたテクニックをいくつか紹介することにする。共通するのは、観客がチップを出したくなる、あるいは出さざるを得なくなるように心理誘導する、ということだろう。あまりにあからさまであると、誘導が見抜かれたり、嫌がられたりもするので、前の章で紹介したマナーを踏まえた上で、適切に実践してみてほしい。

有料
400

稼ぎを上げるための重要な要素

未来を保証するために 前の章で、チップ額を上げるテクニックをいくつか紹介したが、職業として実際に稼いでいくにあたって、そのようなテクニックは小さな要素である。というのも、1演目あたりの金額が多少増えたとしても、1日10回演じていたのが20回演じられるようになったことと比べれば大した増額には繋がらないからである。また、1日10回が20回になったということも、月あたり5日行っていたのを15日行くことにしたということと比べれば、やはり小さなものであるし、1年単位で見れば、10年単位

有料
400

法的に見たストリートマジック

 今からストリートマジックをやろうと思う人の懸念事項として、そもそも路上でマジックをやってもよいのだろうか、という不安もあることだろう。無許可で場所を占有してもいのだろうか。チップのやり取りにも許可が必要なのだろうか。  先に言ってしまうと、グレーゾーンということになる。やってよい、と言われることもないが、絶対にダメだ、とも言われない、とても曖昧な状況にあるのがストリートマジックという活動である。そのグレーゾーンをどこまで攻めるのか、というのが演者の裁量になるだろう。  私は

有料
400

ストリートマジック中のトラブル一覧

 この章では、私の経験をもとに、ストリートマジック活動中における様々なトラブルを紹介する。ここで言うトラブルとは、計画した通りに実行することを妨げられる要因や、安定した収入を妨げられる要因のことである。明確な損害がなくとも、言い争いでなんとなく苛立ちを感じてしまい、その後1時間イライラが治まらなかったとしたら、それは1時間を失うトラブルだったということになる。そのようなトラブルを事前に知ることで、回避できるトラブルは回避し、回避できなくても小さな被害で抑えることができるように

有料
400

ストリートマジック紀行(ヨーロッパ編)

 私はこれまでに、8ヶ国(オランダ、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリス、オーストラリア、アメリカ、日本)でストリートマジックを演じてきた。これまでの章ですでに述べた考察や考え方は、この章で書かれているような経験を根拠としている。言わば生データというものに近いだろう。  8ヶ国でのストリート経験のうち、この章ではヨーロッパ5ヶ国での経験をお伝えするとともに、そこで学んだことを記すことにする。やや日記のようなテイストになってしまうが、参考にしていただければ幸いである。

有料
400

ストリートマジック紀行(豪米編)

 日本でのストリート活動も9都市にて行ってはいるが、長くなるので割愛するとして、この章では、国内事情よりもより希少な体験談として、オーストラリアとアメリカでのストリートマジックの経験と、そこで学んだことを記すことにする。何かの参考にしていただければ幸いである。

有料
400

あとがき

 このたびは、本書「ストリートマジックハンドブック」をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。

有料
400