スライド4

観客になってもらうために

観客へのアプローチ

 ストリートマジックとは、不特定多数の観客に演じるという性質上、まずマジックよりも何よりも、観客へのアプローチが重要である。「観客へのアプローチ」と書いてはいるが、実際には、通行人にアプローチして観客になってもらう、という段階であり、この段階で「No」と言われてしまえば、マジックを演じる段階には辿り着かない。チップを求めないアマチュア的活動であれば、「マジックを見ませんか?」とは聞かずに「カードを1枚引いてください」と言っても良いとは思うが、チップを求める場合は、相互納得した上での合意が必要となる。この点、チップを求める場合にはひと手間増える上に、見てもらえる確率が下がるので、マジックの上達を目的とするならば、無報酬で演じるほうが、ハードルは低いことだろう。

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