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会社員に必要な「投資」の概念

こんにちは。
外資系IT企業でDXコンサルをやりながら、認知科学のコーチングを提供しています。サカモトヒロキです。

この記事をご覧になっている方の多くは企業にお勤めのサラリーマンの方が多いのではないかと思います。会社員という立場と、個人事業主という両方の視点から会社員時代に抜けていたとても大切な「投資」についてわかりやすく説明していきます。

会社員にとっての投資とは株式投資など金融商品のこと

会社員の方に「投資やっていますか?」という質問をしたら、「やってるよ、そんなに高額ではないけど、投信とか株を買ってる」というような回答が返ってきます。

もちろんこのような回答をしてくれる人はかなり投資に対して知見と経験がある方で、多くの場合は「投資? そんなのやってるやつほとんど損してるから自分はやらない、コツコツと真面目に働くタイプだから」という人もたくさんいます。

この2つのタイプの方々の投資感というのは全く別のようにも見えますが、今回は私が言及したい観点からすると同じです。

そもそも投資というのはギャンブルではありませんし、儲け話でもありません。自分の持っている資産を活用して、増やすという概念です。

預貯金の利息のような感覚で、いつかちょっとでも増えたらラッキーみたいな解像度で投資というものを理解している会社員は多いです。

そのようにお金の本質的な学びの機会を得られないのが子供の頃からのお小遣い制と基本的には同じような給料制で働く人の思考です。

ではなぜここの段階で思考停止してしまうのでしょうか。

会社員がお金を使う場合、ほとんどが消費だから

会社員の給料は日常の生活費になります。ボーナスがあれば、少し大きめの買い物をすることも可能です。ですが、多くの場合は消費のため、それらのお金は消えていくものです。

投資という言い方で、ロボット掃除機を買ってみたり、衣類乾燥機を買う人もいますが、そういう人が家電に代行させた時間を有効に使っている場面はあまりみたことがありません。多くは休憩に使われていますので結局は消費ですね。

投資の概念を持っている人は、投じる時間やお金に対して、その前の段階からある程度のリターンが見込めることを計算しています。

仕事に関する本を買うという行為は、時間とお金を本に投資し、知識や経験を先人から仕入れることで、仕事で今以上のリターンが期待できるということです。

「だったら自分も投資してるよ、月に3冊くらい買うから!」と思った方は本当にその本の代金以上の回収をしていますか? そもそも回収するつもりで購入していますか? ただなんとなく役に立ちそうだから買っていませんか? それは趣味として読み物を楽しんだだけなので、消費です。

事業を本気でやっている人たちの自己投資は桁が違う

私は会社員をやりつつも自分の事業を行なっており、プロコーチとしても活動しています。そんな中で会社員と事業経営者の投資の感覚の違いをまざまざと見せつけられる場面によく出会います。

例えばコーチングスクール一つとっても、概ね100万円前後の投資が必要になります。ここで何種類かの人が登場します。

・そもそもお小遣い3万円だから、100万円なんてないわ、払えるかいな。
・100万円高いなー、でも人生をかけて投資しよう。
・コーチなりたいので学びまーす、あ、100万円ですね。はーい。

会社員のほとんどが最初の人です。経営者のほとんどが最後の人です。そして必ずしも持っている資産について経営者の方が、会社員よりも多いとも限りません。

実態としては経営者としてファイナンス面で成功している人の方が投資決断はしやすいですが、そういう経営層の人たちは投資しない会社員の人たちよりもお金がない時代でも自己投資してきたという事実があります。今はこの思考の話をしています。

事業経営をやりたい人は、個人の生活費を稼ぐために仕事をしていません。自分が迎えに行きたい未来の実現のために仕事をしています。ですから未来に必要な情報や知識なら迷わず取りに行くのです。

だから事業経営者たちは100万円単位の自己投資に対して、躊躇なく課金します。これはお金を持っている、持っていないという次元の話ではなく、一度きりの人生をどう生き抜きたいかという思考レベルの話です。

JTC会社員に必要なマインドセット

最近よく目にする「JTC」という言葉。Japan Traditional Company の略で、伝統的な日本企業という意味です。ちょっとかっこよく言っていますが、昭和の大企業という意味合いで、変われない古い体質の組織という皮肉を込めた表現ですね。

私もかつて長くJTCに所属していましたが、新入社員の頃から語学学校に行ったり、MBAに数百万円かけたり、プログラミングスクールに行ったりしていましたが、社内でわざわざ言うことはありませんでした。その抽象度で会話できる人が少なかったこともありますが、もっというと社外で勉強しているというと、他の事が気になって仕事をする気がない社員という評価を受けたからです。

それくらい壊滅的なJTCマインドですが、今となっては自らが学び強くなる以外に生き残る道がありません。特に30代後半〜40代で一度も転職したことがないような人はかなり厳しい状況です。

家族を含めて現在の金銭感覚がコンフォートゾーンになっているので、言い訳できる材料が多すぎるわけですね。でも本当にそれで目指す人生を生き抜くことができますか?

いきなり経営者になる必要はありませんが、マインドだけでも経営者として、事業をおこし、世界にインパクトを与える人のレイヤーまで引き上げていきませんか?

マインドを変える認知科学の概念


私のプロコーチとしての活動は「認知科学」という考え方をベースとしています。マインドセットを行う際に知識として入れておくだけでも価値があるものです。

少しでも変わりたいな、挑戦したいなという気持ちがある方は、ぜひ下記の記事から「認知科学」というものを簡単に学んでみてください。

これだ!と思われた方は、きっと人生を前に進めていけると思います。


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