見出し画像

フランス・バドミントンクラブチームで入門テスト

僕が想像できないような生活を送ってきたり、言葉を話したり、考えを持ってたりするプレーヤーと海外のバドミントン大会で試合したら、どんな感じになるんだろ。

そんなことを考えると、なんかわくわくしてた。

原則的には日本の大会をずーっと勝ち上がっていけばそういう機会を得ることができるけど、それが実際できるのはほんの一握りで、もちろん僕のレベルではそういう機会はなかった。

それでパリに移住すると決まってから、学部卒業してから5年くらいちゃんとした練習はあまりしてなかったけど、できるだけ週2回くらい定期的に練習を再開していた。

実際2011年10月パリに住み始めたはいいけど、どうやってバドミントンの練習をしているところを探していいかわからないし、誰もバドミントンの知り合いがいない。

いろいろインターネットで調べてみると、オーストリアで長年バドミントンをしておられる日本人の方を発見したので、迷わず現在の状況を説明し、アドバイスをお願いするメールをいきなり送りつけた。

こんな突然のメールだったのだけど、オーストリアの試合に誘っていただいたり、スイスでバドミントンコーチをやられていた元実業団の日本人の方を紹介していただいたり、その方にフランスでバドミントンクラブを探すwebサイトを教えてもらったり、いろいろ親切にご対応いただいて、パリに来たばっかりで心細かったので、その優しさが身にしみた。

教えていただいたwebサイト

で見てみると、Lagardere Paris Racing**というクラブが住んでる寮から比較的近くて、レベル別のトレーニングがあるようなのでよさそうということで、休日に突撃してみることに。

**今は名前が変わってRacing Club de Franceとなっている。

受付でどうやら登録が必要なことがわかり、またトレーニングレベルを決めるために、別日に選抜を行うらしいということがわかった。英語とフランス語が混じって完全にはよくわからなかったが、そんな感じ。

それで指定された別日に行って、入り口で待ってるとコーチらしき人がいたので事情を説明した。受付から話が通じてた気配はなかったけど、その場でプレーしてもいいよ、ということになった。

前半は何をやったか覚えていないが、練習最後に中学2年でおそらく過去の年代別フランスチャンピオンとシングルスを対戦することになる。

内容は全く覚えてないけど、日本で通常使うシャトルと比べて恐ろしくシャトルが飛ばないのと引越しとかで体の動きが悪かったという言い訳もあるけど、普通に強かったのであまり競らずに負けた。

さすがにこれはダメか、このトレーニングチームに入れてもらえないかな、と思っていたら、さっきのコーチが、

「どのくらいやってない?」

と聞いてきて

「3週間くらいかな、練習したらもうちょっと動けるんだけど。。」

と言い訳したら、

「このチームで練習していいよ」

と言ってくれた。


練習したらうんぬん、と言ってしまったからには、ということでそれから週二回は必死で練習したことは覚えている。しばらくさっきの中学生と勝ったり負けたりを繰り返すことになるんだけど、はたからみたら何やってるんだ、こいつはという感じだと思う。

それからチームの団体戦(フランス国内リーグ戦)に誘ってもらい初めて出場したのが12月、個人トーナメント戦の申し込みの仕方を教えてもらって初めて出たのが1月だった。

このあたりは、とりあえず気持ちで押し切った。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?