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9月入学の話「だけ」を考えるのではなく

さてさて、最近9月入学の話をよく聞く。
コロナの影響で新学期開始の延期が続く中、盛り上がったこの議論。
ネガティブな事象がキッカケではあるが、以前より9月入学への変更を推していた方からすれば、願っても無いチャンスなのだろう。
一方、教育現場の方や学生からしたら、振り回さないでほしいと思っている方が多そうだ。しかも、ただでさえストレスが溜まりやすいこの時期に。。。
今日は、この「9月入学」について。

◾️そもそも、なぜ日本は4月で、海外は9月なの?

こちらについてネットで調べていたら、すでにnoteの記事になっていた。
わかりやすくまとまっているので、こちらをご覧いただきたい。
Shinpei Anzaiさん、ステキな記事をありがとうございます。

ご覧いただければ、なるほどという感じ。よく少数派だ!とか、国際社会から遅れをとっている!とか聞くが、ちゃんと意味があっての今のスケジュール感となっているんだろうし、世の中の声にただ乗っかってコメントするだけだとダメですよね。

◾️国際化を進めるためという理由

さて上述した通り、9月入学に変更すべきという方が、そう主張する理由として「日本がもっと国際化するため」と、よく聞く。
なぜ、「国際化が進む」という考えになるのかというと、海外の学校との学期のスケジュールが合っている方が、海外の学校に進学する学生が増え→国際的な人材が増えるという理屈なんだろう。確かに一理あるとは思う。

ただ、海外に行く学生を増やすためにすることは、そこなんだろうか?まずは、語学(Speaking,Listening)に対する抵抗感からの解放、そのために現状の英語学習を大きく変える必要があると思う。私は、社会人になってから、英会話学校に通うようになった。正直、なんであんなに英語を勉強してきたのに、いざ簡単な話をしようと思っても、まったくもって英語が口から出てこないことが非常にショックだった。その後、ある程度話せるようにはなったが、最初の壁を乗り越えられたのは何か?というと、「ちょっとした間違いなんて気にしない。」という気持ちの持ちようだった。過去の英語の授業を思い出した時に、そもそもSpeakingの授業はほとんどなく、文法の授業・テストなのでは細かい内容を覚えさせられ、少し間違えたら×(点数が入らない)となる形式。そりゃあ、いざ話してみなさいと言われたら、細かいところを間違えたらダメだという気持ちが先に立って英語が出てくるわけない。と、少し愚痴っぽくなってしまった。話を戻そう。

最近でいうと、コロナの影響で新学期開始が後ろ倒しになるなか、自宅学習が求められているが、自宅学習を進める上でのオンライン対応が全くもって進んでいないというニュースをよく目にする。国際的な人間になるというのはなにも、語学が堪能とか海外居住経験があるというだけでは無いと思う。この情報化社会が加速する世の中で、この非対応さで本当にいいのだろうか?と思ってしまうというのが本音だ。

ただこういった教育現場に対して愚痴を言ったり、もっとこうして欲しいとか希望を伝えるだけでなく、家庭でもできることはたくさんあると思うので、そこは親として頑張らないとな、と思う。双方向からの努力の歩み寄りが必要だ。

◾️9月入学に変更になったとしたら

では、もし9月入学になったら何が問題なのか?についても考えたい。日本が4月入学になったのは、企業の会計期に合わせてというのが、本記事内でご紹介した記事に記載の通りである。こうすることで、卒業と同時に新社会人生活がスタートするというスムーズの流れとなるからであろう。
では海外はというと、就職活動というのが、大学卒業と同時に開始する国が多いと聞く。そもそも入るのが難しくて卒業するのが比較的容易な日本と違って、入るのは簡単だが卒業するのが難しい海外の大学。在学中は、まずは学問に集中しないと就職先が決まっても・・・と言ったところだろう。では、日本も8月卒業にして、卒業後に就職活動を開始して次の4月入社を目指すということはできないのだろうか?と言うと、できないわけでは無いが、卒業後〜入社までの期間のフワフワしている期間をよしとしないのだろう。そして、これをよしとしないのは、本人ではなく親世代のような気がするな。ただ、大学時代の過ごし方、卒業後から入社までの過ごし方(自己研鑽、インターン、就職活動、アルバイト)のあるべき姿、その意義をしっかり理解すれば、何ら問題は無いと思うのだが・・・。

また最近でいうと、コロナの影響で一括の新卒採用というスタイル、4月一斉入社でいいのか?という議論も起こっている。企業サイドの負担が大きくなるのは明白だが、どこか1つの立場からでの解決はもはや不可能で、それぞれの立場からの歩み寄りが必要である。

色々思ったことを言いすぎてしまったかもしれない。
まあまずはアウトプットすることが大切!ということで、次はどうアクションをするか。仕事、プライベート問わず、できることに全力で取り組んでいきたい。

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