見出し画像

たまには写真以外の話をしよう

いつも写真の話を中心に展開をしているわけですが、今日はまったく違う話をしようじゃないか。

それを望んでいない人もいるかもしれないけど、自分は元々多趣味人間で、悪くと言うとかじる程度のにわか?良く言うと視野が広い。

特に今回は、直近で観たアニメを紹介したい。
実は僕はマンガ・アニメも凄い好きで、話し出すとキリがないぐらい。

たった一つのアニメに至っても、観察・考察・分析しまうぐらいヲタクだ。(因みに全巻揃えてます、イベントも行きました、グッズも買いましただけはファンと僕は認識している。)

さて、紹介したアニメはこちら。
『メイドインアビス』

原作はコミックで、2017年にテレビアニメシリーズ(全13話)となった。
そして、現在その続きのお話が劇場版として公開されています。(「メイドインアビス」-深き魂の黎明-

〜 イントロダクション〜

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、
奇妙奇怪な生物たちが生息し、
今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。

「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、
次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。
アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、
いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。

ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、
アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。
リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも
自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。

で、アニメを観てやっと映画も観てきました。(公開している劇場がいまは都内で3館しかない...)

いやー、近年のアニメでは名作の名作ですね。ビジュアルだけ見ると小学生のキャラクターが出てきてモンスター退治しながらの冒険モノでしょ?!
って思いますけど...。

プロットもストーリーも含めて、描写が完全に大人向けなんです。
「魔法少女まどか☆マギカ」みたいな?
あれは一見、たんなる魔法系少女アニメっぽいけど中身は論理と科学がふんだんに盛り込まれた壮大な内容でした。

メイドインアビスの原作者が本作を言い表していた「ワクワクする自殺」という表現がずばり的確かつ秀逸でした。

実は、この大穴アビスとういのは潜ってから地上に登ろうとする(高度をあげる)と身体に良くないことが起きます。これをアビスの呪いといいます。
そして、呪いは深層に行くほど大きくなります。まだ上の方だとめまいや吐き気だけですが、深くなれば身体の目や口などから出血、身体損傷。そして、深層では人間としては戻れなくとなるとも言われています。

この主人公である12歳の少女リコはそれを知っていてでも最下層を目指します。どんどん死という危険に向かうことを覚悟しながらも行く。
救われるかはわからない、母親に会えるかも。相棒のレグの真相がわかるかもという想いだけで。これが彼女たちの「ワクワクする自殺」です。

アビスにはモンスターだけでなく、遺物と言われる不思議な力がある宝物も散らばっており、大穴外周りに住んでいる人々はアビスにちょっと潜ってそれらを収集して売買しながら生活をしています。

浅くしか潜らないので、遺物も決して珍しいものは殆どなく、ガラクタ集めみたいなものをしています。つまり退屈な作業を繰り返しているわけです。
普通の人は「ワクワクしない日常」を送っているのです。

自殺行為ともいえる探穴に関係しているこのアビスの呪いというものが、この本作のストーリー性をさらに昇華させています。
呪いによる困難障壁。呪いの代償、執着など。

読者側の我々もついハラハラするほどの緊張感が生まれます。
登場人物も少なくて複雑性がないシンプルなストーリー気づけば物語に引き込まれていました。

そして、メイドインアビスには残酷な描写があります。
劇場版のレイティングがR15になっているほどです。
それらの描写と対比して美しい音楽とアビスの草木や光の綺麗さが表現されているのが巧妙かつ素晴らしいです。我々の感情を最大限に揺さぶってきます。
特に主題歌含めて挿入歌は良いですね。Youtubeとかで聞いてみてね。僕は最近作業中に流しています。

さて「ワクワクする自殺」の終着点はどうなるのか。原作もまだ続いています。劇場版も当然、to be continued... で終えています。
彼女たちの冒険を見届けたくなります。

メイドインアビスのアニメは全13話と少なめだし、Amazonプライムだと無料で観れるので、是非この機会に観てみてはいかがでしょうか?

自殺という選択、表現は過大かと思いますが、僕自身の人生はワクワクする方を選んできている感があります。
冒険できるうちは続けたいものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?