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Rice goes on なオカズ#2

おひさしぶりです。

先日デザインの最終課題がすべて終わり、残すはテストとTOEICとなったある日のこと。

この一年で様々な分野のデザインを経験し、デザインの基本と呼べるものが自分の中に育ち始めたことを実感しています。

来年は自分のやりたいことに集中し、一つ一つのクオリティを上げていきたいです。

色々と思うことはあれど、一年頑張った自分の体に何かご褒美をあげます。

ちょいと家から足を伸ばして、近所の定食屋さんへ。

大学の近くにある、でも住宅街の中に紛れ込んでいるので知っている人はそれほど多くない、先生方も足繁く通われている素敵なお店。

もの腰の柔らかいおじちゃんとおばちゃんが二人でやっていて、少し暗い店内は、よく言えば意識を味へ向けてくれる。晴れた午後には気持ちの良い日が差し込み、観葉植物の影がきれいに磨かれた机の上に重なり、見ていて楽しい。

カキフライ定食を注文。

定食屋によくある足下がくびれたコップでお茶をすすりながら到着を待つ。

すかっと晴れ渡った空は、ひと段落して落ち着きを取り戻しつつある心を癒してくれます。

数分待つと定食が運ばれてくる。

大きなカキフライとサラダ、とご飯、味噌汁と小鉢に盛られた豆とふき、大根。

この小鉢が行くたびに変わるので、それを楽しみに足を運ぶのは私だけではないはず。

正直な話、つい最近まで牡蠣を食べることができませんでした。幼少期に見た牡蠣の黒々とした断面がグロテスクでトラウマになっていたのです。

しかし10年ぶりにチャレンジしてみると、意外とすんなり食べることができ、自分が一番驚いていました。

嫌いという感情の原因は意外とちっぽけなもので、精神の成長や心境の変化によって自身のポジションが変わり、知らず知らずのうちに気にならなくなるということがよくあります。

食べ物や、人間関係においてもこれはよく言えることではないかと思います。

そんな感じで最近和解に成功したカキフライをタルタルソースにつけ、ご飯と共に口いっぱいに頬張っていきます。

揚げたてザクザクの衣とうちに秘められたトロトロの牡蠣。タルタルソースの酸味が全体を上手にまとめ上げてくれます。

一人暮らしをしているとなかなか味噌汁をいただく機会がないので、定食屋で出てくる味噌汁は非常に貴重。

こちらもご飯といただく。それはもう丁重に。

牡蠣ばかり食べていると後半の楽しみがなくなってしまうので、小鉢に箸を伸ばします。

出汁がしっかり染み込んだ大根と人参のたいたん。とても優しい味。

豆は一粒一粒挟んで食べ、箸のテクニックに磨きをかけていく。

フキの煮物はキュッキュッという小君良い音とともに春の訪れを知らせてくれる。フキを噛むときの音を聞きたくて必要以上に噛んでしまう。

一通り楽しんだ上でフライにレモンを垂らし、味に変化をつけていく。

お腹が満たされてきてぼんやりとした脳にピリリと刺激が入り、食欲が蘇る。

Rice goes onなおかずだらけの定食に対してこのご飯は少なすぎるのではないか、と些細な不満を感じながら完食。

まあ腹が満たされたしいいか、と毎回許してしまう。

満腹の人に怒れというのは到底無理な話です。

会計を済ませ、やたら温かい冬の1日を感じながら家路に着き、お気に入りの椅子で存分に昼寝を堪能するのでした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

次回の更新は未定ですが、良いおかずに出会い次第つらつらと書いていきます。





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