「相手の立場に立つ」ことを分解する

こんにちは。ひろきちです。

久しぶりの投稿となりました。今回の記事では仕事をするうえで重要な、「相手の立場に立つこと」を分解して深掘りしてみます。

よく、「お客様のために」「相手のために」と言います。
その考え方はとっても大切で、素敵なことです。でも・・・どこまでそのことを深く考えているでしょうか?

これを今より、もっと深く考えてみることで、相手との関係がより良くなります。また、仕事や家庭の「現場」でコミュニケーションが向上し、より良く生きられます。
では、「相手の立場に立つ」ためにどんな考え方が必要なのか?分解していきましょう。

①相手の思考を自分に憑依させる

「相手の立場に立つ」とは、文字通り (自分が相手の立場になる)ことです。つまり、「自分が相手の立場だったら・・・」と想像すること。これは、意識すれば誰でもできることです。意識/無意識にかかわらず、できている人も多くいます。
では、その時に・・・「完全に相手になったつもりで考える」ことはできているでしょうか?
具体例で考えてみます。

例)上司から、「〇〇をやりなさい」と指示された。

この場面で、上司の立場に立って考えてみましょう。上司は何を考えているでしょうか?
・自分の指示を部下は理解できたか?
・部下は自分の指示を実行できるか?
・部下は自分の指示をいつまでに完了できるか

このように、「相手の立場に立ってみる」思考の上で大切なのは、「相手が何を考えているか」を推察することです。
言い換えると、『相手の思考を自分に憑依させる』ことが最も大事です。
しかし、多くの人はそこに(自分の利害)や(自分の感情)をさしはさんでしまいます。
上の例でいうと、上司から指示を受けたときに
「上司に褒められたい」「怒られたくない」「仕事を増やされた」「面倒くさい」
といった感情を思考に入れてしまうと、相手の思考からずれてしまいます。

なので、「相手の立場に立つ」を意識してやる場合は「自分の感情を排除する」ことが必要です。
そして、相手の思考を自分に憑依させる。
そうしてやっと、「相手の立場に立って考える」ことができます。


②相手の思考になったその後は

相手の思考を自分に憑依させて、相手の立場になって考えることができたら、その次はどう考えるか?

今度は「自分の側に戻ってくる」。
相手の求めるものが想像できたら、自分がそのために何ができるかを考えることです。

上の例に戻ってみます。

例)上司から、「〇〇をやりなさい」と指示された。

→上司の思考を自分に憑依させる
→上司になって考えてみる
→上司(仮想の私)は部下に出した指示が完了するかが不安。いつ完了するか?そもそも、部下は自分の指示を理解できているか?

→ここで(現実の私)に戻ります。
→上司の不安を解消するには何が必要か?
→上司は私が理解しているかが分からない→私がどう理解したかを伝えてみる。
→上司は自分の指示がいつ完了するかが不安→完了の見込みを先に伝えておこう。

このように、「相手が何を求めているか」が分かってしまえば、『自分が何をやるべきか』が自然と浮かんでくるはずです。

他人の心は分からないし、空気を読むのも難しい。
でも、心を読む必要はありません。想像するだけでいい。
想像の経験値が貯まっていくほど、コミュニケーションは必ず良くなってきます。

今日も想像力を現場で働かせていきましょう!
あなたの一日が素敵になりますように。
ではまた!

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