麻生 大貴

家庭教師、経営者の成長サポートを中心に教育分野に携わる。 在学中にUCバークレーへ留学…

麻生 大貴

家庭教師、経営者の成長サポートを中心に教育分野に携わる。 在学中にUCバークレーへ留学、起業&事業譲渡、ベンチャーの執行役員を経て、東京大学経済学部経営学科を卒業。卒業後はJスタートアップ選抜のベンチャーで経営企画に配属、その後独立。 ただいまは武道(侍道)に専念中。

最近の記事

なぜ、「教育」に進むのか。

これから「教育」という道に進もうとしている中で、「『教育』とは何なのか?」という問いについてまず考えてみました。 私自身、「教育」というものは広義に捉えており、「人の可能性を広げること」全般を教育と考えています。 学校や塾で授業を提供し、生徒様が新しい知識を得られることはもちろん「教育」ですし、何か人が頑張ることで、その姿を見た他の人が「自分ももっとできるかも。」と思えるようなことも、「教育」だと考えています。 後者の例に至っては、影響を与える人は、「教育しよう」だなん

    • 【ただの宣言】投稿を再開します。

      この投稿は、「noteを再開します!」というただの宣言です。 もともとは、日経COMEMOのKOL(キーオピニオンリーダー)に過去選んでいただき、COMEMOがnote上にサービス移行された経緯でnoteを始めました。 昨年11月に勤めていた会社を辞め、今後について考えたり、自分と向き合う時間も増えました。また性格なのか、哲学することも好きです。そうした中、自分の思考を整理したいというのを主目的に、noteを再開することにいたしました。 また、文章を書き連ねるということ

      • 選んだ道を正解にする。

        「世の中には、『正解』なんてない」 というような言葉は、意外とよく聞くかもしれません。 実際にこの言葉は、世の中を生きる上で結構重要な考え方だと思います。 いろんな人が、いろんな事で悩んでいるかもしれませんが、多くの人が答えがないものに対して、 何が答えなのか、模索しています。 例えばわかりやすい例として、 「就職と起業はどちらがいいのか。」 というものも、答えのない議論かもしれません。 私は起業の方がいいと考えていますが、 「就職が正解か、起業が正解か。」

        • 消える「日本」。インバウンドビジネスとのジレンマ。

          「本当の日本とは何なのでしょうか。」 浅草に行った時のことです。 浅草は外国人客にも人気の、観光名所ということは、ご存知の人も多いかも知れません。 仕事のアポイントの関係で久々に浅草を訪れたのですが、少し異様な光景を見ているように感じました。 建築物や、お店に並ぶ商品。実に日本的なものであり、写真撮影をしたりして楽しむ観光客も非常に多かったです。 しかし、日本人の数はなかなか少なく、日本の雰囲気を醸し出す、外国のテーマパークのようにも感じました。 たしかに、私がそ

        なぜ、「教育」に進むのか。

          やりたいことを一つに絞る必要はない。

          「あなたのやりたいことは何ですか?」 という質問を聞くことがあります。 私はいつも、このような質問をされた時は、 「たくさんあって、〇〇も◻︎◻︎もいろいろしたい」というように答えます。 ところが中には、 「やりたいことは絞った方がいいよ」 とか、 「やりたいことが一貫してないよね。」 とか言われる方も見えますし、ひょっとするとこの記事を読んでくださっている方も、似た経験をされたことがあるかもしれません。 しかし、「やりたいこと」は絞る必要があるのでしょ

          やりたいことを一つに絞る必要はない。

          「意味」・「目的」の重要性

          「意味」・「目的」がどれほど重要なのか、考えたことはありますでしょうか。 先日私は、母校である四日市高校で、高校1年生全360人の前で、お話する機会をいただきました。 1時間弱の短い時間の中で、いくつか伝えてきたのですが、 「意味」と「目的」の重要性についてお話したので、是非ともここで共有したく存じます。 高校1年生の子達に対し、 「何で勉強しているの?」 と尋ねました。 答えられる子はいませんでした。 「何で数学の勉強をする必要があるの?」 と尋ねました。

          「意味」・「目的」の重要性

          社会と学校では解決する対象が異なる。

          私たちは、幼稚園あるいは保育園、小学校、中学校、高校、場合によっては大学または専門学校を経て、社会へと飛び出します。 ここでは、社会に出るまでを、ひとくくりに学校とします。 学校を経て社会に出る時、多くの人が多くの問題や障壁を抱えることと思います。 学校でどれだけいい成績を納めていたとしても、社会では使えない人材であったりと、 当たり前ですが学歴があるから社会で成功する訳ではありません。 学校と社会における、根本的な差異の一つに、課題解決の対象の違いがあると思います

          社会と学校では解決する対象が異なる。

          相談相手を間違えるな

          適切な相談相手を、選ぶことができているでしょうか。 ここで書いていることは、少々乱暴に聞こえるかもしれません。 これは私が最初に聞いた時、ハッとさせられたことです。 それが相談相手を間違えるなということです。 例えば、あなたがA大学に進学したいとしましょう。 そこであなたは、田中先生に相談しました。 すると田中先生は、「あなたの成績では少し厳しいから、少しランクは下がるけどB大学にした方がいいでしょう。」と答えました。 またあなたは、別の佐藤先生に相談しました。

          相談相手を間違えるな

          真のアクティブラーニングとは?

          アクティブラーニングという言葉は、昨今よく聞く言葉かもしれません。 色々な教育の場で、この「アクティブラーニング」を導入しようという姿勢が散見されますが、この際にある矛盾があるように感じました。 文部科学省中央教育審議会で出された、「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」というタイトルをつけられた答申に、以下のような記載があります。 従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図り

          真のアクティブラーニングとは?

          エジプトにみる、栄えた文明の行く末

          先日、私事ではありますが、エジプトに行って参りました。 エジプトは、その大昔に栄えた高度な文明が有名で、言わずもがなピラミッド、スフィンクスを代表に、数多の遺産、遺物が残されています。 エジプト文明は、メソポタミア文明、インダス文明、そして黄河文明と共に世界四大文明と呼ばれ、以降の文明の源流的なものとも言われています。 もちろん観光客として、私もピラミッド、そしてスフィンクスを見に行きました。 期待以上の大きさ・迫力で、7,000年も前の人類の力に感嘆しました。 ピ

          エジプトにみる、栄えた文明の行く末

          「車より馬のがいい!」と信じられている時代があった。

          「『誰も車なんて欲しがるわけないだろ。だって馬はすごいよ。皆が馬に慣れているし、馬が食べる草はそこら中に生えているし、ガソリンなんてどこにもないんだから。だから車なんてつくっても売れないよ』過去に人はこんなことを本当に言っていたんですよ」 フォーチュン誌で「今年の最優秀ビジネス・パーソン」に過去に選出されるなど、世界的有名実業家である、テスラ・モーターズやスペースXを立ち上げたイーロンマスク氏は、Google Venturesのインタビューでこのように話しました。 既に存

          「車より馬のがいい!」と信じられている時代があった。

          「私はいつか役員になります!」の滑稽さ。

          「〇〇さん(上司)!私はいつか役員になります!どうか今後ともよろしくお願い申し上げます!!」 という言葉を聞いて、おかしなところがありますでしょうか。 私も初めてこの言葉を聞いたとき、この言葉の滑稽さには気づきませんでした。 「社会を知らんなあ。」と言われましたが、何が言いたいのかはさっぱりわかりませんでした。 「あんたがどんだけ役員になりたいと願っても、なれやんのやわ。いまの役員や、上司の方に選んでもらって役員になるんやから。」 なるほどと思いました。 彼は続け

          「私はいつか役員になります!」の滑稽さ。

          全て楽しむ。

          よく、 「楽しいと思うことをしなさい。」 「楽しいことを仕事にしなさい。」 という言葉を耳にします。 就活における自己分析でも、 「あなたが今まで楽しいと感じたことは何ですか?」 というような質問を見受けることができます。 しかし、私は 「全てを楽しむ」 という生き方がいいのではないかと考えております。 わかりやすく言えば、「“受動的に”楽しむ」のではなく、 「“能動的に”楽しむ」方がいいと思います。 日頃使われている「楽しい」というワードは、受動的な

          全て楽しむ。

          信じた人を正解にする。

          「私は一体何を信じたらいいんだろう。」 何を信じればいいかわからなかったり、あるいは今信じようとしているものを信じきろうか悩んだり。 こういった事態に直面したり、直面してきた方は多いのではないでしょうか。 例えばのお話です。 太郎さんは、今は月収30万円のサラリーマンです。副業(複業)で毎月100万円の収入を達成したいと考えていました。太郎さんは、セミナーイベントに足を運び、月収100万円を達成するノウハウを学びたいと考えました。調べてみると、都内で4つの「月収100

          信じた人を正解にする。

          「科学」という、狭い枠組み

          前回、「できない」と証明することが難しいというお話をしました。 その際に、「科学的に証明できない」という主張をする方もみえます。 今回お話させていただく内容は、前回の「『できない』と証明するのは難しい」(↓)の各論のような話となります。 https://comemo.io/entries/9910?atlas_id=5c2bee097e4a4af08e9f342738fd699dbe0235b744ab41a39bf472560e2cfc53 前回の投稿において、幽霊

          「科学」という、狭い枠組み

          「できない」と証明するのは難しい

          「幽霊は存在すると思いますか?」 と質問した時、 「存在しない。」 という方々がいます。 「なんで存在しないと言い切れるの?」 と質問すると、 「存在すると証明できないから。」 と答える方々が多いです。 数学が得意な方、論理思考が得意な方であれば、この主張における論理の欠如がわかると思います。 「存在すると証明できない」=「存在しない」にはなりません。 「存在すると証明できない」=「存在するとは言えない」ということにしか過ぎません。 数学では、「ポワンカ

          「できない」と証明するのは難しい