iPhoneとNew Jeansコラボレーションのマーケティング的解釈
最初この曲が使われたCM見た時、Pixelかと思ったらiPhoneだった。近年これだけAppleとガッツリコラボしたアーティストはほとんどいないのでは。しかもアジアだけでなくグローバル展開。
iPhoneは性能の証明のために、New Jeansは認知向上のために。
AppleとしてはGoogle Pixelが好調な中で、差別化としてその性能を示すために「iPhoneで撮ったMV」というのがどうしても出したかったし、BTSも輩出するHYBE(前Big Hit Entertainment)としては、AppleというビッグネームとのコラボでNew Jeansの知名度が高まるのでWin-Winな関係なんだろう。AppleのCMがこのMVのティーザーみたいになっている。
ただ、CMのテイスト的には競合のPixelに寄せてきている気がしていて、そこが最初PixelのCMだと自分が思ってしまった理由でもあると思う。
iPhoneがあれば誰でもMVが撮れる時代が来た。
メジャーレーベルがiPhoneでMV撮れるなら、もはや誰でもMV作れるデバイスは手にしていると。これはそういうメッセージではないか。
多くの音楽やMVは現在iPhoneをはじめとしたモバイルデバイスで視聴することを前提に作られていて、そこに最適化するものづくりをするなら、そのデバイスで撮る形もそれが可能ならありなんでしょうね。
「iPhone Proで撮った」となっているので正確には最高位機種であるProを買う必要があるが、それでも機器揃えるよりは安い、ということで最高位機種の売上を伸ばしたいという意図もあるように思う。
BTSの成功と、New Jeans自体のハイプがアップルの背中を押した。
HYBEは既にBTSをグローバルにヒットさせた実績を持っており、New Jeansはそこが次に仕掛けるアイドルだからこそ、コラボレーションに踏み切ったと思われる。New Jeans自体も既に騒がれ始めており、結成1年で急速にファンを拡大している。このETAも中毒性高くてキャッチー。
HYBE自体は既に1兆円を超える時価総額になっていて、改めてすごい。見ているビジョンが日本の音楽エンターテイメントとはかなり違うように思われる。
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