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栄光か栄達か

栄光か栄達か

僕の好きな漫画の「バガボンド」に出てくる一節です。

主人公の武蔵が数々の命のやり取りを通して、達する境地を表した言葉と僕は理解しました。

名を挙げたい。

勝ちたい。

という欲求に基づき、勝つために剣術に励んでいた武蔵が達したこの境地は、現代でもあらゆる場面で出くわす普遍的な問いだと思います。

現代スポーツでは大谷翔平選手やイチロー選手や三浦知良選手などが、栄光を選んだ人にあたると思います。

そんな彼らには栄達つまり現実的な利益も結果的に付いて来ているように思えます。

実際に武蔵こと宮本武蔵は晩年は小倉藩や熊本藩の剣術を見るという名目で、細川家から召し抱えられ、自分のやりたいことをやって、不自由なく晩年を過ごしたと言います。

僕はコーチを仕事とする上で指導する選手には、目先の結果や具体的に得るものは一切考えず、そのスポーツ自体に没頭することを望んでいます。

ひとパドル、ひとパドルの感覚を楽しんで欲しい。

この集合体が良いパフォーマンスになるから。

そして他人を見るのではなくて、自分自身を見てほしいです。

その境地に達する為に具体的なテクニックや知識をヒントとして与えるのがコーチの存在だと考えています。

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