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決勝戦やぞ

準決勝終わりまして〜
関東一高 対 京都国際 
に決まりましたね。

低反発バットの戦い方を前のバットの時からやってるチームが決勝進出っていう、見事な答え合わせ。

関東一高 対 神村学園


神村000100000 1
関一00000200× 2

左打線の神村に敢えて右投手をいったね。
この前の大社の左投手への対応と、自チームの左投手の状態を比べてでしょうが、大後くんナイスピですね。

関東一高は基本的にそうなんだけど、送りバントをセーフティー気味にやるのね。
これをマスターしようって僕もずっと使ってました。

バントをセーフティー気味にやると、ちゃんと構えて送れ、みたいにいう解説者いるけど無視せて大丈夫です。

最初から構えるときは逆にバスターありにでその打席を考えているときくらいかな?

あとは投手のときと、1試合に一回あるかないか、の『ここ大事だそ!』って次の打者のために粋なお膳立てをするとき、相手に『このランナー返したら終わりでしょ?』とか『セカンド送られたら嫌でしょ?送ってやるよ?』ってクソ嫌がらせ的なメッセージを込めてやるときかな。

セーフティでやるメリットって
バントシフトされない
バッテリーが球種選択に迷う
見逃した後のエンドランに切り替えやすい
かな


基本的に内野手を前に出してヒッティングしたいってのが基本の考えにあるので。


サード守ってて、ギリギリまで構えない足速い打者とか本当嫌だった。そんで横着して前に出たら三遊間抜かれる、的な。


まぁ、あとは攻撃を流れるようにやりたいってのとテンポだよね。スローテンポの攻撃って選手の能力がもろに出るから誤魔化しがきかないの。緊張したり、足が動いていないときなんかに、こうやって攻めるとだいたい失敗するもんな、って理由。


送って一本の攻撃なら別にやらなくて良いです笑


ちゃんと練習するから出来るようになるから、継続してやらせてみてください。


ゲームは坂井くんのチェンジアップ嫌だったんだぁ、、って感想。そしたら次は、京都国際の左が狙ってくると思うのでインコースのストレートがカギですね。



青森山田 対 京都国際

山田200000000 2
国際00000030× 3

この試合の議題は3つ
➀立ち上がりのフォームの乱れをどう直すか
②抜けてからGOの応用編
③ゲッツーってそんなに悪いの?
です。


 初回の京都国際、中崎くんの立ち上がりフォームが速くて真っ直ぐも変化球も全然ダメなところ2失点。2回からはちゃんとポイント修正して立て直したのはさすが。部長先生が投手に具体的なフォームの指示を出している感じだったから、公式戦のベンチに投手ちゃんと見れる指導者がいるのは大きい。

 ボールがベース板の左側(投手から見て)は左上に吹ける。右側はショートする、変化球は真上に抜ける

 問題のポイントはおそらくスライドステップの加速が速すぎて、並進運動の時間が短かったんだよな。んでマウンドの傾斜に負けて上半身が早く流れてリリースが離れるor外側向く。


 この直し方はいろいろあるけど
➀カーブ放る
②軸足に乗せる意識を強くする(二段モーションorレッグアップして一回止まるか反動付ける)
③グラブの位置を下げない→身体が横を向いている時間を長く
④左打者のアウトコースに投げさせる(昨日小川君から教えてもらいました)

あたりだろうか。
指導者はこれをブルペンやオープン戦で試してみる。(悪いときにどの意識づけが一番効果があるのか)それを引き出しに持っておいて、公式戦でその兆候が出たら、伝令なりベンチからのジェスチャーなりで伝える。

自分で気づいて直させるっていうけど、高校生には難しいです。


 次にこのゲームの勝敗を分けたポイントだけど、一死三塁で高く弾んだセカンドゴロの間にスタートを切らなかったんだよね。でもこれはおそらく『抜けてから』の指示で、何のミスでもないの。打順も良いし2点リードしているし、リスクを冒す必要はないって考えたのでしょう。

 ここで考えたいのは『抜けてから』だけど、高く弾んだ打球の時だけスタートを”切っても良い”という指示をだすのは否か。結論、出来る選手はできる。です。

 でも、ベンチの指示ってシンプルに選手が判断しやすいようにしてあげるのが鉄則で、あれもこれも言って、選手にプレッシャーがかかったりタスクが増えることを避けるってのが前提にあるわけ。

 そう考えたら青森山田のベンチの指示は間違っていないし、ランナーもたられば考えなくてよいよ、となるのである。

 でも僕がアメリカで3塁コーチャーやってても行くやつはいくし、いかないやつはいかない。『抜けてからだよ』『うんわかってる』『ライナー気を付けろよ』『任せろ』って言ってもボテボテで突っ込んでセーフになる奴とかもいる。

 一周回って”いけたらいけ”なんだなって。
いけたらいけって指導者の逃げでもあるから。責任を選手に押し付ける格好になるから、やっちゃだめなの基本的に。

 でもこういうこともあるよってのを覚えておく。


 もし僕がこのシチュエーションで三塁走者に指示出すなら、走者の走塁センスによるけど、あの子が2番打者だったから、足もsenseもある程度あると仮定して、『1テンポ遅らせて判断で良いよ、高く弾んだバウンドだけ、それだけ待ってて、それ以外はストップで良いから』かな。

もちろん練習でこの待ち方でスタート切れるのかどうか、ライナーでも戻れるのかどうかを検証した上でね。


 最後にゲッツーのお話。
 ちゃんと振ったら仕方ないよ。以上。大事なのは打ち方だけ。エンドランも打つ方向とか言い出したらキリがないから、しっかり振れたらOK

 だから最終回のゲッツーの振り返りも無死1塁5番の右打者で、初球S→Bのチェンジアップが来るのなんて配球的にはウラでもないし表のオモテなわけじゃん?

 これを本気でストレートに見えて振ったらチェンジアップでしたっていうんなら仕方ないじゃん。相手投手がすごかったで終わりだよ。誰も悪くない。そこをどう感じたかよね。あとはチームとしてあの場面の攻め方のバリエーションや基本理念をどう設定していたか。

 代走が出て、走るのか、2ストライクまで打つ球決め手追い込まれたらランエンドヒット出すから、選んでよいよ、とか。『チェンジアップ気を付けろよ、ゾーンいつもより上げてけ』っていう伝令を出すとか、ネクストの選手が一言アドバイスしてあげられるとか。

 高校生だからね。自立してほしいけど。選手たちでそういうことを考えだすようになってくれるのが一番早いし、上達するのは間違いないから、自然とそういう風になるように仕向けるよね。OKOK


まあこれで終わりじゃないので、明日からまた練習頑張れ!

3年生もみんな野球続けろよ。



Hiroki Iijima





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