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「夢はひとつじゃない」絵本作家はっとり ひろき

こんにちは、絵本作家のはっとりひろきです。

今回は夢についてお話ししようと思います。

さて、みなさんに質問です。

みなさんの夢って何ですか?

これは、最近小学校でお話しする時にいちばん初めに質問する言葉です。

僕はというと、それが叶ったものもあれば、叶わなかったものもあります。

ところが叶わなかったものの中から得られたものも有るわけです。

僕が小学生の頃の夢は漫画家とプロ野球選手でした。

ところが、中学生になると、僕よりも絵や野球が上手な子に出会い

自信を無くし、その夢は叶わないのだろうと思ってしまいました。

振り返れば、絵は自由なもので、上手いも下手もないと言えるし、

野球ももっと真剣に打ち込めたのではないかとも思える。

その後、レーサーになりたくなり、

高校を卒業して働きながらレーシングカートを始め、

全日本選手権にも参戦するくらいのめり込んでいました。

ところが、レースはお金が掛かるため、

二十代半ばに諦めなくてはならなくなりました。

その時は、とても悔しい思いをしたのを覚えています。

その後結婚してからたまたまインターネットを見ていたところ、

学生時代の友人が有名なイラストレーターになっていたことを知り、

刺激を受け、自分ももう一度何かにチャレンジしたいと思うように

なっていました。そんな時に、絵本と出会い、

絵本作家になりたいと思うようになりました。

でも、そこで少し考えました。

野球や、レースをしていた時もそうなのですが、

何が自分に足りなかったのかという事を考えました。

すると、明らかに足らないものが見えてきました。

それは

努力する方向と、努力する方法と、努力する場所が

間違っていたのではないかという事でした。

例えば野球選手になりたいと思った時、

努力する方向が違うというのは、

野球をせず毎日ゲームばかりしてしまうという

全く違う方向を向いてしまう事です。

方法が違うというのは、

少ししか練習しないという事です。

場所が違うというのは、

行き当たりばったりで入ったチームや環境によって

遠回りになる事もあるという事です。

 

絵本作家になりたいのであれば、

まず絵本を作る。

では、どのような努力をするのか、

そして、その環境はどうするのかという事です。

そこで僕はどうしたのかと言うと

プロの絵本作家や講談社絵本新人賞を受賞している方を大勢輩出している

絵本の塾に行きました。

三重県の四日市市にあるメリーゴーランドという

日本で有名なこどもの本専門店が行っている絵本塾です。

ここでプロになれなかったら自分のやり方の

何かが間違っているのは明らかです。

そのように、言い訳が出来ないように、そこに通う事を決めました。

それからは仕事から帰り家族が寝てから夜中まで絵本作りをして、

月に一回の絵本塾に通う日々を繰り返していました。

そうして、自分が思っていたよりも早く絵本作家になる事ができました。

それは失敗してきたからこそ次はどうやったら良いのかと考え、

活かすことができたのではないかとも思います。


夢はひとつではないと思います。

時間を作って今やっている事に全力で取り組んでみる事が

大切なのではないかと思います。


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