顔を上げる

面倒くさい。
様々な場面でこの言葉が頭を過ぎる。

なにをするにも、動き出すまでに時間がかかり、先延ばしにしてしまうし、
しなくていい理由をあれこれと考え出す。

勉強だってそうだ。
高校時代に家で勉強したことが、どれだけあっただろうか。
そもそも、カバンから勉強道具を取り出す
あの、「はじめるまでの時間」が億劫だ。
家ではできないものだと、自分を信じていなかった為に、休みの学校や大学図書館にはよく通ったものだ。

面倒くさい。
何か飲み物でも飲もうとした時に、椅子から立ち上がることさえ嫌になる時がある。
お風呂に入るのも、だらだらと先延ばしすることもあるだろう。

どうやら人間は、5秒以上経過すると「やらない言い訳」を考えはじめるらしい。
だから、そんな時は言い訳を考える時間を与える隙を作らずに、
「5秒以内に動く」ことで解決できる。
2度寝対策にも使えるようだ。

これらのことは、その場その場で起こる短期的なものだ。
しかし、長期的なものはどうだろう。

何か新しい事をはじめようと思った時。
最初は、いろいろ調べたりもするだろうが、だんだん面倒くさくなってきたりもするだろう。

「面倒くさい」
この言葉は、「面」が「倒れる」と書く。
顔が下を向いているのだ。

顔を上げよう。
前向きに、少し先の未来をイメージして。

顔を上げれば、光が、太陽が顔を照らしてくれるだろう。
顔を上げれば、だんだんと
「面白」くなってくるだろう。

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