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人間の原理原則に則った本当にやりたいことの見つけ方

はじめに

Ⅰ.理不尽な世の中

私はいつもイラついていた。この世の生きづらさに。
「人生はそんなに甘くない」「生きていくのは大変だ」
そんな言葉がはびこる世界で私はなんとか生きてきた。
こんなことを言うと怒られてしまうかもしれないが、人は皆、自分の意思でこの世に生まれ落ちたわけではない
にもかかわらず、無条件でいきなりハードモードなゲームをプレイさせられる。
この世はあまりにも理不尽で残酷だ
その上、歳月が流れるたびに「~でなければならない」という世の中が決めた常識や他人の価値観を押し付けられる
こうして周りの雑音にもみくちゃにされ、本来の自分の声が聞こえなくなってしまったのが以前の私だ。
「もうこんな人生はこりごりだ」
なんとか自分を変えたいと思った。
ただ、私にはもうどうしたらいいのかわからなかった。


Ⅱ.コーチングとの出会い

そんな時に、私はコーチングと出会った
そして私は、このタイミングで人生にコーチをつけるという決断をした。
コーチングを受ける中で、人間の原理原則を学び、何より自分自身と向き合い続けた。
その結果、私は、この生きづらい世の中を自分の足で歩んでいく技術を身につけた
そう、生きることは、技術である
つまり、技術である以上、後天的に習得することができ、誰でも今この瞬間から生きやすい世界を生きることができる
私は今、世の中の常識や他人が決めた価値観に左右されることなく、自分の足で自分の人生を歩んでいる。


Ⅲ.失敗ばかりの私

紹介が遅れたが、私は菅原大貴。26歳。
今年で社会人5年目を迎えた。
私はこの4年間で2度の転職を経験した。
つまり今、3社目だ。
そして来月には、その3社目も退職することが決まっている。
私は仕事が続かなかった
何をしても満たされることがなく、次から次へと仕事を変えた。
そんな私が今、心の底から「残りの命をすべて使い果たそう」と確信している仕事を志せたのだ。
なんという変わりようだろう。私自身も驚いている。
本書では、私が体験した苦悩と葛藤の1か月半を余すことなくお届けする。


Ⅳ.執筆活動を始めた背景

この執筆活動を始めた背景は至ってシンプルだった。
私は本が好きでこれまでもたくさんの本に助けられてきた。
だから、漠然と「いつか自分も本を書いてみたい」と思っていた。
ただ、いつか書きたいと思っていても、先送りにしてそのいつかは永遠にやってこない気がした
だから「今」書くと決めた。それだけだ。
私はまだ何者でもない。実力も実績もまだまだである。
ただ、何者でもなくたっていいじゃないか。
今の私にしか書けないことがきっとある
今の私が救える人はきっといる
そんな想いで執筆活動を始めた。


Ⅴ.どんな人に読んでほしいか

本書は、私がもっと早く知っておきたかったことを、過去の自分にアドバイスするつもりで書いた
テクニックや方法論などの「やり方」も紹介しているが、本来の目的はあなた自身の「在り方」を変えることだ。
私がそうだったように、人は「在り方」が変わらない限り、何度も同じ過ちを繰り返す
特に、大学生や若手社会人には共感してもらえるところが多いだろう。
また、私と同じような生きづらさを感じている人には、大いに役に立てると思っている。
是非、本書から一つでも持ち帰っていただき、実践していただけたら幸いだ。


Ⅵ.生きづらさを感じている人たち

突然だが、あなたは「死にたい」と思ったことがあるだろうか?
一度目を閉じて自分自身と向き合ってみてほしい。
私はある。何度となくある。
現実から目を背け、すべてを投げ出して消えたくなる瞬間が。
なぜ、このようなことが起こるのだろうか?
日本では毎年、数万人単位で自殺者が出ている。
うつ病や適応障害など、心に支障をきたしている人は、毎年数百万人単位だ。
現に私も今年、適応障害と診断された
だからこそ、私は私にしかできないことがあると思った。
個人の範疇を超える大きな社会課題だが、私はこの課題に対して立ち向かう。


Ⅶ.自己認識力を高める

どうしたら生きづらさを感じている人を救えるだろうか?
私は、一つの仮説を立てた。
「生きづらさを解消するためには、自己認識力を高めることが最も効果的な手段なのではないか?」と。
多くの人は、自分のことは自分が一番わかっていると思っている。
後ほど詳しく見ていくが、これが大きな落とし穴だ。
人は気づかぬうちに様々なダメージを受けている。
ただ、そのダメージをきちんと受け取り切れていない
自己認識力とは聞きなじみのない言葉かもしれないが、この力は21世紀を生きるすべての人に必要な力だと私は思っている。


Ⅷ.問いと向き合う

自己認識力を高めるにはどうすればいいのか?
それは、問いと向き合うことだ。
問いと向き合うとは、自分で自分と対話をするということ。
問いと向き合い続けることで、あなたはあなただけの正解を導き出すことができる
そして少しずつ本来のあなたの声が聞こえるようになってくる。
本書では、あなたにいくつか問いを投げかける。
本書で投げかけた問いがあなたの羅針盤になることを信じて。


Ⅸ.本書の読み方

本書は、5部構成になっている。
第5章まで読んでいただくとあなたは心からやりたいと思える仕事を手にし、何より生きやすくなるようデザインされている

第1章は、人間の原理原則について
この原理原則を抑えないことには、なぜ今あなたが生きづらさを感じているのかについての探求を始められない。

第2章は、自己理解について
就活の時に行う自己分析とはひと味違う方法かもしれないが、人間の原理原則に則って本来の自分を探求できるよう問いを投げかけている。

第3章は、GOAL設定について
あなたはこれまでもあらゆる目標を立ててきたと思うが、あなたが心の底から向かいたいと思うGOALを設定できるよう問いを投げかけている。

第4章は、仕事の探し方について
自己理解、GOAL設定まで終えたら、ようやく仕事と繋げることができる。きっと、あなただけの天職を導き出すことができるだろう。

第5章は、実践的なワークをまとめている
あとから見返すときにこのまとめはきっとあなたの助けに違いない。

本書はどこから読んでもらっても構わない。
自分の身体が最も反応する章から読み進めていただいて結構だ。
ただ、「なぜ自分はこの章から読み始めたのだろう?」と考えてみてほしい。
今のあなたに必要な情報が何なのかについてのヒントを得るきっかけになるだろう。




第1章:人間の原理原則

Ⅰ.人は人間を勘違いしている

私はこれまで大きな勘違いをしていた。
自分のことは自分が一番わかっていると。
中国にはこんなことわざがある。
「魚には水が見えない、鳥には空気が見えない、人間には自分が見えない」
私が、人間の原理原則を学ぼうと思ったきっかけとなったことわざだ。
古くから受け継がれるこのことわざは、人間の本質をうまく表現している。
人は、人の悪いところを見つける天才だ。
ただ、自分の悪いところは、気づきもしない。
人にはアドバイスができるのに、自分にはアドバイスができない。
つまり人は、他人のことはよく見えるのに、自分のこととなった途端盲目になってしまう生き物なのだ。
まず、自分を理解するということは一筋縄ではいかないものだということをここでは抑えておいてほしい。


Ⅱ.人は自分の行動を自分でコントロールできない

では、なぜ自己理解がこんなにも難しいのか?
それは、人間の脳のつくり上、自分の意識でコントロールできることは、全体の5%しかないからだ。
つまり、残りの95%は無意識に支配されている
考えてもみてほしい。
自分が意識してできたことがこれまでにどれだけあっただろうか?
筋トレやダイエット、読書などを習慣にしようと意識しても、何度も三日坊主を繰り返す。
人間とは、無意識に支配されている生き物だ
朝起きてトイレに行ったり、顔を洗ったり、着替えたり・・・。
これらの行動を「よし!トイレに行くぞ!」と意識して行っているだろうか?
無論、無意識の自分は言うことを聞いてくれない。
意識にも上がってこない習慣となっている思考・行動パターンをコントロールすることは、至難の業なのである。


Ⅲ.人間の本能

では、なぜ人は自分の行動を自分でコントロールできないのだろうか?
それは、結論「変わりたくない」という本能を持っているからである。
つまり、本能レベルで変化を嫌っているのだ。
あなたも思い当たる節があるのではないだろうか?
今の自分には大きすぎるチャレンジをしようと思うと、決めた時はやる気に満ち溢れているかもしれないが、時が経つにつれて「本当にこれで良かったのだろうか?」「もっと別の方法があったのではないだろうか?」と現状維持バイアスがかかってくる。
そして、まっとうなやらない理由、できない理由をなんとかひねり出し、チャレンジすること自体を中断してしまう
これが人間の「変わりたくない」という本能だ。
また、人は無意識的に安心・安全な領域(以下、コンフォートゾーンと呼ぶ)を築き上げる
コンフォートゾーンの外は危険だ。
だから人はコンフォートゾーンを出たがらない。
クラス替えや部署異動は、ほぼ強制的にコンフォートゾーンの外に出なくてはならない。
だから、春先には自殺者が多い傾向にある。
ただ、「変わりたくない」という本能は、人間に備わっている生存本能であり、ここまで種を繁栄させてきた要因であるのも確かだ。


Ⅳ.人間もヒト科の動物である

人がなぜこのような本能を持っているかを説明する時に、大前提、人間もヒト科の動物であると考えると理解してもらいやすい。
生命活動をしている動物という意味合いでは、犬や猫、鳥や魚と同じだ。
犬や猫は本能のままに自由に生きている。
そして我々人間も動物という意味合いでは犬や猫と同じである。
つまり、生存本能があり、その本能に従って生きている。
ただ、人間が他の動物と決定的に違うのが、言葉を使ってコミュニケーションを取ることである。
言葉を使ったコミュニケーションによって人類はここまで繁栄してきたわけだが、その代償として、周りの目が気になったり、他者と比べたりするようになってしまった。
自分がどうしたいかではなく、人にどう思われるかを気にしながら生きているのが今の人間だ。
動物としての本能に従う本来の生き方をしていないので、生きづらくなるのも当然だ
本来のあなたが本当に求めているのはどんなことだろうか?
長い旅になるかもしれないが一緒に探求していこう。


Ⅴ.知らないことすら知らない領域

人間の脳には意識と無意識があると前述した。
意識でコントロールできる行動は全体の5%しかない。
現実を大きく変容させるためには、残り95%を占める無意識の領域へアクセスしていくことが必要だ。
ただ、無意識領域へアクセスすることは決して簡単なことではない。
なぜなら、無意識領域とは知らないことすら知らないという領域だからだ。
あなたは、英語で「ありがとう」を「Thank you」と言うことを知っているだろう。
ここは「知っていることを知っている」という領域だ。
では、あなたはセネガル語で「ありがとう」をなんと言うか知っているだろうか?
知らないとすると、ここは「知らないということを知っている」という領域になる。
これら「知っている」という領域は実は全体の5%しかない。
残り、95%は「知っているということを知らない(忘れている)」という領域と「知らないことすら知らない」という領域になる。
つまり、「知らないことすら知らない」という領域に関しては、アクセス権を有していないのだ。


Ⅵ.無意識の領域へ介入する

では、どのようにして無意識領域へ介入するのか?
それは、「問い」によってのみ可能になる
最も効果的なのは、人から直接問いを投げかけてもらうことだ。
人は質問されると答えてしまうという習性をもっている。
その過程であなたは自分自身を内省せざるを得ない。
問いに対する自分なりの答えをアウトプットし、その答えに対してさらに問いを投げかけてもらう。
その繰り返しによって、あなたはあなたの無意識領域へ少しずつアクセスすることができるようになる
時には自分が思ってもいないような答えが頭に浮かび、涙が出ることもあるだろう。
それくらい本当の自分の声は、尊いものなのだ。


Ⅶ.本来の自分を見つける

ここまで、人間の原理原則に基づいた話を展開してきた。
多くの場合、あなたの心は世の中の常識や他人の決めた価値観で覆われているため、本来の自分の声が聞こえなくなってしまっている
ただ、そんな外の声を一枚ずつ剥いでいくと、少しずつ自分の声が聞こえるようになってくる。
ここからは私からの提案だ。
自分に嘘をつくのはもうやめよう
人が決めた正解なんてクソくらえだ
世の中の常識なんて、他人が決めた価値観なんて、どうでもいいじゃないか
自分が生きたいように生きればいい
お金のために働くのはもうやめよう
人の目を気にして、カッコつけるのももうやめよう

人生はいつからだってやり直せる
人生で最も若い日は今日だ


第2章:人間の原理原則に則った自己理解

さて、ここまで人間の原理原則に則って我々人間とはどのような生き物なのかを説明してきた。
ここからは、どのように自己理解を進めていくかを事例を交え具体的に解説していく。
可能であれば紙とペンを用意し、自分の内にある言葉を外に出しながら読み進めてもらうと自己理解がはかどるだろう。
では、早速始めよう。


Ⅰ.自分の欲求を知る

まず、ファーストステップは「自分の欲求」を知ることだ。
人間には誰しも三大欲求という機能がプログラミングされている。
「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」の3つだ。
これらの欲求は、満たさなければ生存の危機に陥るといった類の古典的な欲求である。
三大欲求は誰もが理解している紛れもない事実だろう。
ただ、人には三大欲求のほかに、4つ目の欲求があると言ったらあなたはどう思うだろうか?
これも紛れもない事実として、受け入れられるだろうか?
結論、人には4つ目の欲求として「個別欲求」というものが存在する
この個別欲求は三大欲求と同等の欲求であり、満たさなければ生存の危機にさらされる類の欲求である。
しかも、個別欲求は人によって千差万別であり、人それぞれに個別で備わっているオリジナルの欲求である
このように考えてみてほしい。
個別欲求というものがあるとして、この欲求を満たすことのできる仕事ができたらどれほどいいだろうか?と。
給料という報酬をもらえなくても、欲求を満たしてくれるという報酬をもらっていれば、あなたは十分に満たされるのではないだろうか?
これからあなたの個別欲求を特定するための問いを4つ投げかける。
一筋縄ではいかないかもしれないが、一つひとつの問いとじっくりと向き合ってみてほしい。


問い①:あなたが苦なく夢中でやっちゃう動作行動は?

幼少期を経て小学生になり、中学、高校、大学、社会人と様々な経験を積んできた過去を振り返ってみてほしい。
その上で、苦なく、夢中で取り組むことができ、パフォーマンスを最大限に発揮できた「動作行動(業務内容)」を紙に書き出してみよう。
その動作行動がどう人の役に立っていたかについては、ここでは考える必要はない。
自分にベクトルを向け、夢中だったその時に戻ってみてほしい。
夢中で取り組んでいたその時、あなたは具体的に何をしていたか?
ここで、「動作行動」と言っているのにも意図がある。
人は仕事をマネージャーや営業など、名詞で捉えがちだが、名詞ではなく動詞で見ていく。
すると、マネージャーとして部下と1on1をしている時や、営業マンとして提案資料を作成している時など、具体的な動作行動が見えてくる。
その動作行動をピックアップして、紙に記録していってほしい。
ちなみに、私が社会人になってから夢中で取り組めた業務内容は、ブログ記事やホームページ、社内データベースの作成などがあげられる。

「あなたが苦なく夢中でやっちゃう動作行動は何ですか?」


問い②:何があなたを夢中にさせますか?

夢中でできた動作行動が特定できたら、その動作行動の「何が」あなたを夢中にさせていたのか?を考えてみてほしい
例えば、部下と1on1をしているマネージャーであれば、部下から悩みを相談され、その悩みを一緒に解決することに夢中になっているかもしれないし、提案資料を作っている営業マンであれば、あらゆる情報を一枚のスライドにきれいにまとめるということに夢中になっているかもしれない。
あなたが特定した動作行動は、なぜあなたを夢中にさせたのだろうか?
私は、ブログ記事やホームページ、社内データベースの作成を夢中で行っていたが、何が夢中にさせていたかと言うと、散らかっている情報を一元化し、きれいに整理してまとめるという動作行動に夢中になっていた。

「特定した動作行動の何があなたを夢中にさせますか?」


問い③:その動作行動は幼少期から現在まで通底していますか?

最後に、その動作行動は幼少期から現在に至るまで通底してしているかを見ていく。
例えば、私の場合は、幼少期からプロ野球チップスのカードをチームごと、かつ打順ごとにカードフォルダに保存していた。
小学生の頃は少年野球チームのキャプテンだったこともあり、試合に勝つための打順を夢中で考えていた。
中学、高校では板書をきれいにノートにまとめないと気が済まなかった。
今思うと私は、個別欲求を満たすために、モノや情報をきれいにまとめるという動作行動を取っていたことがわかる。
ちなみに私は今でも、自分の部屋のモノは全てが平行でないと気が済まない(笑)

「特定した動作行動は幼少期から現在まで通底していますか?」


問い④:あなたの個別欲求は?

あなたの個別欲求は何だろうか?
先の3つの問いで個別欲求を特定できただろうか?
大抵の場合、個別欲求は「~したい」という表現になることが多い
私の個別欲求は、言語化すると「あらゆるモノやデータを収集し整理して保存しておきたい」だ。
この欲求を満たし続けることのできる仕事ができたら、私はどれだけ生きやすいか。
仕事を選ぶ際に、カッコいいからコンサル、流行っているからITなどと仕事を決めてしまうと地獄の始まりだ
たまたま、イチローやメッシのように欲求と仕事がマッチすることもあるが、大抵の場合、ミスマッチが起こる。
炎タイプのモンスターが、水の技を覚えても威力の低い攻撃しかできないのと同じだ
就活中の私はまさに、流行っていてカッコいいという理由でITコンサルの会社に就職することを決めた。
ただ、実際に行う業務内容はほとんどがテレアポで、私は自分の欲求を満たすことができず苦しんだ。
決してあなたには、私のような失敗をしてほしくない。
今となってはこの失敗も良い経験だったと思えているが、同時にもっと早くにこの事実を知っておけたらとも思う。

「あなたの個別欲求は何ですか?」


Ⅱ.自分の能力を知る

自分の欲求を特定できたら次のステップとして、「自分の能力」を特定していこう。
人には様々な能力があるが、その中でも最も得意とする個別の能力が存在する
個別能力を特定するとより自分に合った仕事を見つけやすくなり、苦なく夢中で仕事のパフォーマンスを高めることができるようになる。
これからあなたの個別能力を特定するための問いを4つ投げかける。
では、始めよう。


問い①:あなたがこれまで人の役に立ってきた動作行動は?

誰もがこれまで人の役に立ってきた経験があるはずだ。
個別欲求を特定した時に書き出したメモを改めて見返してほしい。
その中から人の役に立っている動作行動をピックアップする。
私の場合は、組織理念の策定、インターン生の採用・配置、業務フロー資料の作成、営業資料の作成があげられる。

「あなたがこれまで人の役に立ってきた動作行動は?」


問い②:その動作行動を観察するとどんな共通点がありますか?

人の役に立ってきたことを特定できたら、続いてそれらの共通点を探していく
具体的な業務内容を抽象化するイメージで、それぞれの動作行動を観察していく。
私の場合は、組織や個人における行動パターンを自動化させるというのが、どの動作行動にも共通して言えることだ。
組織理念の策定やインターン生の採用・配置は、組織の行動パターンを自動化させていることになる。
また、業務フロー資料の作成や営業資料の作成は個人の行動パターンを自動化させていることになる。

「特定した動作行動を観察するとどんな共通点がありますか?」


問い③:その動作行動は幼少期から現在まで通底していますか?

個別欲求の時と同様に、個別能力を特定するときも幼少期から同じようなことを繰り返し行ってきていないかが、特定するヒントになる。
私の場合は、「仕組みづくり」という個別能力を備えているが、小学生の頃はチームをまとめるキャプテンとして、目標を決め伝達することや練習メニューを考える時に発揮されていた。
中学、高校でテスト勉強をしている時は、あらかじめどのように勉強したらテストでいい点数を取れるかの計画を立てていた。
就活を終えた後は、自分の就活体験をあらゆる手段を使って後輩たちに伝えてきた。
個別能力の動作行動は、誰から頼まれたわけでもないのについやってしまうことが多い。

「特定した動作行動は幼少期から現在まで通底している動作行動ですか?」


問い④:あなたの個別能力は?

あなたの個別能力は特定できただろうか?
私の場合は、「あらゆるモノやデータを収集し整理して保存しておきたい」という個別欲求があるのだが、その欲求に従って様々な仕組みをつくってきたことが今ならわかる。
私の個別能力は、言語化すると「誰でも再現可能な仕組みをつくる」ことだ。
この能力は、自分の欲求に従ってついやってしまうことなので、まったく苦ではなかった。
というよりも、どの動作行動も誰かに依頼されて行ったことではなく、業務時間外に勝手にやってしまっていた仕事ばかりだ。
それが、結果的に人の役に立ち、評価されてきた。
個別能力を仕事で100%発揮して人の役に立てたら最高だとは思わないか?

「あなたの個別能力は何ですか?」


第3章:人間の原理原則に則ったGOAL設定

第2章で自己理解を終えたら、続いてGOALを設定していこう
GOALには2種類ある。定性GOAL定量GOALだ。
まずは、定性GOALから見ていこう。


Ⅰ.定性GOALを設定する

定性GOALとは、「状態」を表すGOALだ
つまり、自分が最も理想としている世界をGOALとして設定する。
GOAL設定のポイントは、以下の4つだ。

  1. あなたの理想の未来であるか(できるできないは関係ない)

  2. 現状の外側のGOALか(現状維持で達成し得るGOALになっていないか)

  3. GOALを見るだけで力がみなぎってくるか

  4. 3S(ショート、シンプル、ストレート)

現状維持で達成できてしまうGOAL設定は効果的ではない
なぜなら、未来から今を肯定されているからだ。
未来から否定されているGOAL、つまり今のままでは達成し得ないGOALを設定するからこそ、今の自分を変えるアクションが見えてくる
わかりやすく言うと、キングコングの西野亮廣が「ディズニーを超える」と言っているのが、定性GOALだ。
ただ、やみくもに高いGOALを設定すればよいというものでもない。
GOALには、臨場感(リアリティ)が必要不可欠だ。
では、早速「定性GOAL」を設定していこう。
定性GOALを設定するときにヒントとなるのが、先ほど特定した「個別欲求」と「個別能力」だ。
それぞれ以下の問いと向き合ってみてほしい。


問い①:個別欲求を100%発揮しているあなたはどんな現実をつくっていますか?

あなたの個別欲求を最大限発揮したら、どんなことが現実になるだろうか?
きっと何でもできるに違いない。
私の場合、「あらゆるモノやデータを収集し整理して保存しておきたい」という個別欲求を100%発揮したら、以下の現実をつくり出せると考えた。

  • 仕事で成果が出まくっている

  • コンサル依頼がきている

  • 講演をしている

  • 本を執筆している

  • 会社を経営している

きっとあなたもリミッターを外せば、「こんな大それたこと…」と思っていたことでも、次々と頭に浮かんでくるのではないだろうか?
できるできないは一切考えなくていい。
たくさん出せば出すほど、定性GOALの設定に生かせる。

「個別欲求を100%発揮しているあなたはどんな現実をつくっていますか?」


問い②:個別能力を100%発揮しているあなたはどんな風に人の役に立っていますか?

続いて個別能力について見ていこう。
個別欲求と個別能力の違いは、「誰かのために」という視点が入るかどうかだ。
個別欲求は自分の欲求であるため「人の役に立てるかどうか」という視点を無視している。
ただ、個別能力は自分の能力を使って「どのように人の役に立てるか」という視点を含める
私の場合、「誰もが再現可能な仕組みづくり」という個別能力を100%発揮したら、以下の現実をつくり出せると考えた。

  • 仕事やキャリアで悩む全ての人たちに対して、ポジティブな影響を与え、具体的な行動を促した結果、仕事やキャリアにおける悩みがなくなり、毎日楽しそうに仕事をしている

  • 組織の仕組みづくりに課題を感じている企業に対して、人事制度の導入または改善、自動化ツールの開発、運用などを通して、利益の最大化に貢献している

  • 自分自身に対して、成果を出すための行動をパターン化し、ルーティンに落とし込んだ結果、勝手に成果が出る習慣を身につけている

何度も繰り返すが、これはできるできないは関係なく自由に発想していくことが重要だ。
定性GOALを設定するために、自分の声をよく聴く必要がある。

「個別能力を100%発揮しているあなたはどんな風に人の役に立っていますか?」


問い③:あなたの定性GOALは何ですか?

個別欲求と個別能力のリミッターを外したら、いよいよ定性GOALを設定する。
改めて、ポイントは、以下の4つだ。

  1. あなたの理想の未来であるか(できるできないは関係ない)

  2. 現状の外側のGOALか(現状維持で達成し得るGOALになっていないか)

  3. GOALを見るだけで力がみなぎってくるか

  4. 3S(ショート、シンプル、ストレート)

定性GOALに正解、不正解はない。
自分の身体の反応に従ってカチッとハマるGOALを設定すればいい
私が立てた定性GOALは、「一度しかない自分の人生をパワフルにイキイキと100%生き抜く人を増やす」だ。
私はこのGOALを見るたびに、モリっと力がみなぎってくる。
本の執筆や講演会の開催など、これから下すいかなる決断もこのGOALからブレることはない。

「あなたの定性GOALは何ですか?」


問い④:GOAL世界にある具体的な事実とは?

定性GOALを設定できたら、続いて「GOAL世界にある具体的な事実」を考えていく。
できるできないは関係ない、とこれまで伝えてきたが、ここからは「GOAL世界を現実に引き起こすためには?」という視点を持つ。
あなたが定性GOALとして設定した世界には、具体的にどのようなことが起こっているだろうか?
私は、「一度しかない自分の人生をパワフルにイキイキと100%生き抜く人を増やす」というGOALを設定したため、その世界にはどのようなことが起こっているかを考えた。

  • 誰もがGOALを設定し、大きなチャレンジをしている

  • 自分の命を人のために使っている

  • 日本のGDPが上がっている

  • 自殺者やうつ病患者が減っている

  • 戦争がなくなっている

これらの具体的な事実を現実に引き起こすために、定性GOALは効果的に機能する。

「GOAL世界にある具体的な事実とは?」


Ⅱ.定量GOALを設定する

定性GOALを設定したら、続いて「定量GOAL」を設定していく。
定量GOALとは、測定可能で上手くいったか、いっていないかが明確にジャッジできるGOALだ
ここからより現実が動いていくため、身体に様々な症状が出てくるだろう。
それは、至って正常な反応であるため、驚かず気持ちを落ち着けて一つずつ設定してみてほしい。


問い:定性GOALで決めた具体的な事実をいつやりますか?

定性GOALを設定したときは、できるできないは関係なく、理想を次々と出していったが、定量GOALを設定するときは「定性GOALを現実にするためには、具体的に何をしたらいいのか?」を考えていく。
そこでヒントになるのは、定性GOALを設定したときに考えた「GOAL世界の具体的な事実」を深掘っていくことだ。
私の場合は、「一度しかない自分の人生をパワフルにイキイキと100%生き抜く人を増やす」とGOAL設定したため、パッと思いついたのは、本を書くことと、講演をすることだった。
そして、10年後に10冊の本を出版し、日本全国で講演会を開催すると仮決めしてみた。
そのあとは、5年後、3年後、2年後、1年後、半年後、3ヶ月後、1ヶ月後と、ブレークダウンしていくと、本を出すことと講演会をすることは、ちょうど1ヶ月後に来ることがわかった。
急にリアリティを感じ始め、体がこわばり、鼓動が速くなった
「1ヶ月後?もうすぐじゃん!何話そう。どうしよう、どうしよう…」
ただ、GOALへ向かうためにはやらないという選択肢はない。
そして、講演会をやるしかない状況にするため、ちょうど1ヶ月後の4/13(土)に会場を予約し、集客を開始した。
私は「これが、現実を動かすということか」と初めて身体で理解した

「定性GOALで決めた具体的な事実をいつやりますか?」


Ⅲ.決断する

GOAL設定するときに最後に重要になるのが、「決断」することだ。
決断は「断つことを決める」と書く。
これまでの思考・行動パターンを断つと決めるのだ
なぜなら、定性GOALで設定した理想の未来を現実にするために。
ただ、ここまで散々自己理解やGOAL設定の話を展開してきたが、言ってしまえば、こんなこと別にやらなくたって構わない。
正直、誰も困りはしないだろう。
それでも自分で「やる」と決断するのだ。
なぜなら、GOAL世界を生きている未来の自分が「やれ」と言っているから
あなたは現状維持をいつまで続けますか?
現状維持は退化だ。なぜなら、時は今も刻一刻と進んでいるのだから。
あなたに孫ができた時、孫に自分の生き様を自慢できますか?
私はやる。そして「やればできる」を体現し続ける。


問い:あなたは今何を決断しますか?

GOALを設定するまでは、できるできないは関係なく自由に発想を広げていった。
ただ、この決断のフェーズは、「できるできない」ではなく、「やるかやらないか」だ
結局、現実を変えたいのなら「やる」しかないのだ。
なぜなら、その決断がGOALにたどり着くための最短ルートなのだから。

かく言う私も、決断時には何度も過去のパターンに引き戻された。
チャレンジは怖い。怖すぎる。
ましてや講演会などハードルが高すぎる。
コンフォートゾーンの外に完全に出てしまっている。
講演会会場を予約して2週間ほどは、「変わりたくない」という本能が、ずっと出てきていた。
「別に本は自分が書かなくてもいいではないか…?そもそも今の自分に書けることなんてあるのか…?そうだ!知識をつけてから、実績を積んでから、その時に書けばいいじゃないか!」
「講演会だってしなくていい!そもそも俺の話を聞きたい人なんているのか…?本番でうまく話せなかったら恥ずかしいだろうな…」

そんな思考がぐるぐる回り、毎晩のように講演会中止の理由を考えていた。

そんなタイミングでコーチとのセッションがあった。
コーチには、講演会中止の報告をしようと思っていた。
ただ、このセッションで私は再び「やる」という決断をした。
コーチは私に「GOAL世界を生きている未来の大貴さんは今の自分に何て言うかな?」と問いを投げた。
そこで私は、「きっと、やれと言うと思います」と答えていた。
そう、未来の私は、「やれ!あきらめるな!お前は甘いんだよ!とにかくやれ!」と言っていた。
だから、再び勇気を振り絞って、必死に執筆活動を続けた。
あのタイミングでコーチとセッションをしていなければ、きっと私はあきらめていただろう。
結果はどうなるかわからない。
ただ、決断するから現実は動き始める。
そのことを一人でも多くの方に伝え、生き様を晒し、少しでも挑戦する勇気を与えることができたら、お金には代えられない価値があると思った。
うまくいかなくたっていい。
むしろ、うまくやろうとするから失敗するのだ。

「あなたは今何を決断しますか?」


第4章:人間の原理原則に則った仕事の探し方

自己理解とGOAL設定を終えたら、いよいよ仕事と接続するステップだ。
ここからはこれまでに特定してきた個別欲求と個別能力、そして設定したGOALをどのように仕事と結びつけていくか解説する。


Ⅰ.仕事の定義とは

仕事への繋げ方を解説する前に「仕事の定義」を明確にしておきたい。
本書で扱う仕事の定義は、「人の役に立つこと」である。
大げさに言うと給料をもらえなくても人の役に立てていればそれは仕事である。
働いた結果として給料はもらえるかもしれないが、給料をもらうために働くというのは本質ではないと考える。
自分の欲求と能力に従って人の役に立った結果、その対価として給料を受け取れる
これが仕事の本質だ。
仕事を人の役に立つことと定義すると、極論、赤ちゃんだって仕事をしている。
仕事を終えて疲れて帰ってきた親に寝顔を見せて癒しているからだ。
世間体や世の中の流行で仕事を選ぶとミスマッチが起こるのは先にも見たが、自分の欲求と能力に合った仕事であればどんな仕事でも、苦なく夢中でパフォーマンスを発揮でき、結果的に昇給していくものだ。
人気の高い業界や業種など外的世界に惑わされることなく、自分の内から出てくる欲求に従って仕事を選んでほしい


Ⅱ.GOALへの納得感を高める

ここからは具体的にどのようにして仕事を探すかを解説していこう。
まず、重要になるのが、「定性GOALへの納得感」だ。
今一度自分が設定した定性GOALを振り返り、本当に自分はそのGOALを望んでいるかを確認してほしい
その上で、自分が設定したGOALは現状の外側のGOALで、その文言を見たときに身体がヒリヒリするような感覚があるかを改めて確認してみてほしい。
もし、今のままでも達成できそうなGOALであれば、もう一度GOAL設定からやり直しだ。
自分の中でカチッとハマるGOALを設定できたら次のステップへと進んでほしい。


Ⅲ.仕事と繋げる

GOALがカチッとハマったら、「GOAL世界を生きている自分はどんな仕事をしていそうか」を考える。
ここではまだ、できるできない関係なく、自由に発想していく。
そこでパッと思いついた仕事があれば、何年後に、どんな現実をつくっていそうかと深掘っていく。
私の場合は、GOALと向き合った時に、自分が書いた本がベストセラーになっている風景や、日本全国で講演会を主催している風景が思い浮かんだ。
そして、これらを30歳までに達成していると仮置きしてみた。
すると、そこがわかりやすい指標になり、少しずつ仕事と繋がってくる感覚があった。
また、自分がこれまで影響を受けてきた人がどんな生き様をつくっているかという観点で考えていくとヒントになることもある。
私は、作家・講演家になりたいと思ったときに、心理学者や学校の先生が頭に浮かんだ。
そして、何か突き詰める学問の分野を定め、その道の専門家となり、本を執筆していくことでベストセラーや日本全国で講演をすることを目指せるのではないかと考えていった。


Ⅳ.身体の反応を観察する

自己理解を終えても特定できた欲求や能力がなかなかこれと言った仕事と結びつかず、モヤモヤすることもあるだろう。
これはあるあるだ。なぜなら、世の中には仕事が多すぎる。
つまり、全ての選択肢を検討した上で一つに絞ることは不可能なのだ。
現にあなたの欲求と能力を使って人の役に立てる仕事はたくさんある
その中からどのように選べば良いのか。
それは、自分の身体に聞くしかない
つまり、最も自分らしいと思える仕事を選択するのだ。
他の選択肢は捨てるこれが決断だ
選択肢に上がったということは、どの仕事でも自分の欲求を満たすことができる。
一人で決断することが難しければ、誰かを頼りながら進めてほしい。


Ⅴ.登る山を決める

20代のうちに登る山を決め切れた人は幸運だ
エベレストに登るのか、富士山なのか、栗駒山か・・・。
登る山を間違えると一度下山し、移動してから再度登り始めなければならない。
私は4年間、営業マンという山を登ってきた。
当初は頂上まで登るつもりだった。
ただ、私は道半ばで下山し、別の山まで移動することになった。
私は今、「心理カウンセラー・メンタルトレーナー」という山を登っている。
そして、「作家・講演家」という山も同時に登る。
なぜなら、「一度しかない自分の人生をパワフルにイキイキと100%生き抜く人を増やす」ために。

ただ、登る山を決めきれず、山のふもとでウロウロしているだけでは、現実は何も変わらない
一度山に登ってみないと見えてこない遠くの山もある
だからこそ、決断することが重要だ。
また、決断時に「納得」は手放しておいたほうが良い
なぜなら、コンフォートゾーン内の決断しかできなくなるから。
身体が「やめとけ」と反応するような、コンフォートゾーンの外側に出続ける。
現実を大きく変えていくためには、外に一歩踏み出す「勇気」が必要なのだ


Ⅵ.GOAL世界に生きる

GOAL設定後は、GOAL世界に向かって生き続けなければならない。
とはいえ、GOAL世界に生き続けることは容易なことではない。
何度となく元の自分に引き戻されてしまうのが、人間だ。
だからこそ人を頼る。
私は現に今コーチをつけている。
コーチがいたから、本の執筆を続けられた。
何度くじけそうになっても、コーチだけは私のGOALを私以上に信じてくれた。
あなたも自分一人では心が折れそうな大きなチャレンジをすると決断したなら、人を頼るということを手段として持っておいてほしい


Ⅶ.次世代に残す

なぜ、あなたは仕事をするのだろうか?
私は、自分が生きた証を次世代に残すためだと考えている。
私が生きているのは、たったの100年だ。
私が死んでからも何事もなかったように世界は続いていく。
次の世代に何を残せるか、どうしたら自分が死んだ後の世界にも貢献ができるか。
だから、私は本を書き続ける。
一人でも多くの方に私の生き様を届けられるよう、声が出る限り講演活動をし続ける。


第5章:実践ワーク

最後に、これまで本書で扱った問いの総まとめをしておこう。
この問いにすべて答えを出すことができたらあなたはもう迷うことはない。
ここでは、問いに答えやすくするようにいくつか例をあげた。
あなたの人生の一助になれたら幸いだ。


Ⅰ.自分の欲求を知る

1-1.あなたが苦なく夢中でやっちゃう動作行動(業務内容)は?
例:テレアポ、資料作成、商談、後輩指導、MTG、イベント運営、接客、経費精算、情報収集

1-2.何があなたを夢中にさせますか?
例:自分に決定権があること、人の悩みを解決すること、ルーティーンワークができること、お客様からありがとうと言ってもらえること、日々新たな情報を知れること

1-3.その動作行動は幼少期から現在まで通底していますか?
例:幼少期、小学生、中学生、高校生、大学生、1社目、2社目、3社目・・・

1-4.あなたの個別欲求は?
例:組み合わせて新しいものを作りたい、あらゆるモノやデータを収集し整理して保存しておきたい、自分の力や知識を見せつけたい、周りよりも常に目立っていたい、自分だけのオリジナルを作りたい、世の中のすべてを知りたい、常に尖り続けたい


Ⅱ.自分の能力を知る

2-1.あなたがこれまで人の役に立ってきた動作行動は?
例:ブログ記事作成、チームづくり、組織理念策定、メディア立ち上げ、社内データベース構築、MTG司会進行

2-2.その動作行動を観察するとどんな共通点がありますか?
例:自分に裁量があること、一人で作業できること、自分の創意工夫が結果として反映されること、0から1を生み出すこと、チームをまとめること、人の成長を見れること、文章を書くこと、モノや情報を収集すること

2-3.その動作行動は幼少期から現在まで通底していますか?
例:幼少期、小学生、中学生、高校生、大学生、1社目、2社目、3社目・・・

2-4.あなたの個別能力は?
例:誰でも再現可能な仕組みづくり、どんな場でも明るくさせるコミュニケーション力、決められたことをきちんとこなせる堅実さ、必ず目標を達成する行動力、決断を促す営業力、チームをまとめる統率力、0から1を生み出す企画力


Ⅲ.定性GOALを設定する

3-1.個別欲求を100%発揮しているあなたはどんな現実をつくっていますか?
例:コンサル依頼がきている、講演をしている、本を執筆している、会社を経営している、何でも本音で語り合える友達が増えている、業界を変革するような画期的なサービスをリリースしている

3-2.個別能力を100%発揮しているあなたはどんな風に人の役に立っていますか?
例:
・仕事やキャリアで悩む全ての人たちに対して、ポジティブな影響を与え、具体的な行動を促した結果、仕事やキャリアにおける悩みがなくなり、毎日楽しそうに仕事をしている
組織の仕組みづくりに課題を感じている企業に対して、人事制度の導入または改善、自動化ツールの開発、運用などを通して、利益の最大化に貢献している
・自分自身に対して、成果を出すための行動をパターン化し、ルーティンに落とし込んだ結果、勝手に成果が出る習慣を身に着けている

3-3.GOAL世界にある具体的な事実とは?
例:誰もがGOALを設定しGOAL世界を生きている、自分の命を人に役立つことに使っている、日本のGDPが上がっている、自殺者や鬱病患者が減っている、戦争がなくなっている、自分が心から正しいと思える行動をとっている


Ⅳ.定量GOALを設定する

定性GOALで決めた具体的な事実をいつやりますか?
例:10年後、5年後、3年後、2年後、1年後、半年後、3ヶ月後、1ヶ月後、1週間後・・・


Ⅴ.決断する

あなたは今何を決断しますか?


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの身体が最も反応したのはどの問いだったでしょうか?
その問いがきっとあなたの未来を切り拓いてくれるはずです。
本書では、私の生きてきた26年間のすべてを言葉にしました。
まだまだ大した実績もなく道半ばですが、本書から何か一つでも持ち帰っていただけたら幸いです。
また、もしかすると本書で扱った問いだけでは、不十分なところがあるかもしれません。
そんな時は是非、私や周りの方々にサポートしてもらいながら自己理解やGOAL設定、仕事への接続を試みてほしいです。
最後に、本書を手に取ってくれた方、講演会を聞きに来てくれた方、そして私を私以上に信じ続けてくれたコーチに心から感謝申し上げます。
皆さんの応援がここまで執筆活動を続けることのできた原動力となったのは紛れもない事実です。
本書で扱った問いによってあなたが生きやすくなることを信じて。

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