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【これからの学びを考えるにおいて忘れていはいけない4つのこと 2020/05版】

未来の企業研修について書きつつ、
加えて、盲点となりやすい、けど、
忘れてはいけないことも備忘録として書いておきます。
※1 広く学校から企業での学びとして扱っています。
※2 解除後の揺り戻しがあり、そもそも元通りになりそうな空気も一方で感じながら。コロナ禍で感じたことをメモ

〈1. デジタル格差の課題〉
そもそもオンライン研修を考えたり、リモートワークを考えたり、オピニオンリーダーとして語る方は、IT強者です。

改めて、全国の学びの場をオンライン上に、と考えたときに、
Wifiの問題(ギガ数の問題)、
どのデバイスから入るかの問題
(スマホは持っていてもPC持っていないなど)
新しいオンラインツールへの慣れの問題
ハードとソフトの面に乗り越えなければならないことがあります。

企業で言えば、会社のサーバーへのアクセス負荷、
セキュリティ問題をクリアした上でのツールの付与など、
会社として事業運営をしていく際に、
守らなければならないことが多々あります。

今回の機会で、改めて、
オンライン環境の違いを認識しましたし、
現状の環境を必死で支えてくださるIT関連のお仕事の
皆様への感謝と敬意の気持ちを持ちました。

安易に、リモートだ、オンラインだという前に、
現状の課題を認識し、
現状を支えてくださる皆様への感謝と敬意を
持っていたいです。

〈2.居場所の課題A〉
どこで授業、研修受けますか?どこで仕事してますか?
全員が全員、Wifiの入る個室を持っているわけではありません。

そんな中、気軽に私たち講師はこう言います
「オンライン研修ではカメラをONにしてねー!
その方が親密感出るから!」

確かにそうだし、顔を拝見したいんだけど、
いきなり、自身の部屋、
見せたくないよなーって思うんです。

もちろん背景ぼかせばいいし、
バーチャル背景を設定したらいいんですが、
PCスペックによっては、
うまく背景設定できない方もいるわけで・・・

プライベート空間へお邪魔していることへの配慮を、
プライベート空間から参加していることへの配慮を
忘れずにいたいです。

〈3.居場所の課題B〉
私たちは、どこで知り合い、
どのように良い距離感を認識する、
もしくは作っていくのでしょうか。

新入生、新入社員は、
会ったことのない人たちとそのタスクを
こなさないといけないわけで・・・

また見様見真似でやっていた、なんてことも、
そもそも見れないので、真似できないわけで・・・
ここにもフォローが必要です。

またいつも廊下で話していたこと、
たまたますれ違ったときに話していたこと、
カントリーマウムを差し入れしながらしていたお願いごとw
ちょっとした雑談やちょっとした気遣いから生まれていた
信頼関係をどのように築いて行ったらいいのでしょうか。

〈4.居場所の課題C〉
家と、学校や会社と、スタバ(サードプレイスw)があって、
人によってはスタバ以外にもサードプレイスあると思いますが(当たり前田のクラッカー)

人は、様々な場所で、様々な顔を持つことで、
心身ともに学び、
安定しているのではないかと思っています。

自宅が居心地悪いときに、
学校や会社にいくことで救われる、
学校や会社が居心地悪いときには、
駄菓子屋や赤提灯で癒される。
複数の場から影響を受けて人は、
学び、生きるのだと思うのです。

その場で担っていた役割を、
オンラインでの時間が増えることによって、
どのように担保していくのか、
もしくはオンラインで代替していくのか。
オンライン飲みをすればいい、
という話だけではないと思うんです。

身体のソーシャルディスタンスは保ちつつ、
心のソーシャルディスタンスを学ぶ場を、

どう作っていくか。

そんなこともに想像力を働かせ、
自分自身のwell-beingを保ちつつ、
学びの場で関わる皆さんとにご一緒したいのです。

(余談・・・)
最後に、冒険教育の場への想いを綴ります。

屋外で仲間と課題解決アクティビティをする中で、自身について振り返り、
仲間との協同を学び、
がざっくり冒険教育なわけですが、
その場の復活を強く望みます。
(私が少なからず関わっていた現場は
6月までの予定が白紙になったと聞いています。)

SEL(社会性と情動の学習)の観点からも、
特に、小中高生、大学生もだなー、
身体を使い、感情の扱い方も学んでいく場
として果たす、
冒険教育の価値は計り知れないと思っています。

私自身、学校あまり好きではなかったし、
まぁまぁ荒れてた小学校時代がある中で、
サッカーチームに救われた過去があり。

そういった場の一つとして、
冒険教育の学習の機会が復活し、
デジタルネイティブな子供達の心がより、
一層豊かに育まれることを願ってやみません。

さて、より豊かな21世紀を歩むために、
盲点になりがちなところにも目を向けながら、
学びと創造をアップデートしていきたいと思います。

(とは言え、○○を止めるな!という言葉は使いませんがw
たまには、立ち止まって考え事もいいですからねw)


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