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私の行っている治療(3)~まず試すならアレルギー薬【コロナ後遺症日記11/24】

桂枝加竜骨牡蛎湯を再開して、不眠が少し改善して、朝からいつもより調子い気がします。
午前中はソーシャルワーカーと電話面談。1月3日にCovidになって、回復してすぐ2週間仕事復帰しただけで、後遺症で動けなくなってしまって、今年、働いたのはそれだけです。今のところ、貯金で生活をしていますが仕事復帰のめども立たない中で、子供二人と生活していくのに、どのような福祉制度を利用できるのか、またどのような社会サービスがあるのか話を聞いてもらうことで、少し情報がえられて安心しました。頭がなかなか働かない中で、自分で電話をしたり情報を検索するのはとても難しかったので助かりました。
午後からは、体調がよかったので、伸ばし伸ばしになっていた歯医者受診で全体のクリーニングをお願いしました。倦怠感が強かった夏から歯もきちんと磨けない日が多かったので、少しホッとしました。私の場合には、いつものルーティーン以外のことをするも、無意識に精神的身体的なストレスになるようで、帰宅時にはやはり少し筋肉痛が出てきたので、その後はのんびり過ごしました。

ポストコロナ後遺症の筋肉痛とについての私見とアレルギー薬について

実は、私は筋肉痛については自分自身が面白い経過をたどって開始したため、ある種の仮説を支持しています。
今から振り返ると病気になった当初の2月にも、後頸部~背部にかけての筋肉痛があり、鍼治療に行っていたこともありましたが、本格的に筋肉痛が出たのはワクチンを打って、症状が悪化していくなかで1ヶ月ほど後のことです。
ある朝、激痛で目が冷めました。その前日からなぜか右側の側頭筋と顎関節の痛みを自覚していましたが、翌日起きて驚いたことに、左下腿のほぼ治癒していた一ヶ月前の虫刺されの痕が腫れていました。その腫れがみるみるうちに広がって、翌日には左下腿全体に拡がりました。それに少し遅れて、右腋窩を中心に胸部と右上腕がパンパンに腫れ及び激痛が生じるようになりました。翌日には、左腋窩、その翌日には両鼠径部も同様に痛みが出てきました。どれもリンパの流れの要所部。また、左下腿の腫脹は自家感作性皮膚炎様の症状。
どの場所も痛みが凄まじく、洋服の布地があたっても痛いほど。
特に、左の下腿の虫刺され部は膝と癒合してほぼ膝から左下腿外側が真っ赤に腫れ、激しい痒さと痛みで昼夜問わず気が遠くなるようなくらい辛くなりました。手持ちにストロンゲストレベルのステロイドがあったので、塗布しても全く改善しないことから、もっと体内部からくる自家感作性皮膚炎のようなものを考えました。また、胸部から腋窩~上腕にかけての痛みについて運動リハビリを指導してくれている友人に相談すると、リンパ浮腫に近いのではないかと、リンパ浮腫体操を教えてもらったところ、鎮痛薬を読むよりも効果があったのです。胸部の痛みは例えて言うなら、母乳育児をしたことがある女性ならわかる胸がパンパンに腫れて乳腺炎のような感じ。体操して少し良くなっても、しばらくすると何かが溜まってくるのかカチカチになって痛くなり、気がつくと教えてもらったリンパ浮腫体操を無意識にやっているほどでした。
ふと読んだ”ポストコロナ症候群に抗ヒスタミン剤が効果があった”というイギリスの研究チームの論文を思い出して、ステロイドを塗っても意味がないなら手持ちのアレルギー薬を飲んだところ、みるみるうちに下腿全体の腫れが引きました。この効果にも驚きましたが、3時間ほどでアレルギー薬の効果が切れるとまた腫脹してきます。この日から24時間3時間おきに夜中も薬が切れると腫れてきて痛みが出て起きてしまうので、抗ヒスタミン薬を継続して飲み始めました。幸い、左下腿の症状は2-3日で落ち着き、続いて鼠径部も落ちつましたが、夏からずっと残存したのが両腋窩を中心として胸部背部上腕に拡がる痛みです。どんどん増悪して、10月頭には24時間気が遠くなるような痛みとなっていましたが、2週間の安静で今は普段は完全にペインフリー。動いてつかれてくると痛みが出てくる出てきます。特に右腋窩を中心に胸部背部に拡がる疼痛です。余りにも痛みが強い時には、上腕にも広がり、その影響で右手全体がしびれて、右手も麻痺して、ドアすら開けられなくなります。
現在、コロナ後遺症の病態としては、ある種の自己免疫応答機序による脳の炎症による自律神経失調が有力に考えられていますが、私の筋肉痛の開始をみても、リンパ球、特に虫刺され部が関わってくることから、現在有力に言われているTリンパ球の関与と同じ現象を裏付けていると考えます。

日本ではEATができるので、まずは第一選択EATとなり、大きく話題になっていませんが、海外ではアレルギー薬(抗ヒスタミン剤)の服用が患者情報交換コミュニティの中でも効果を実感した治療薬として度々話題になっていますが、私自身もこの経験から、足が治癒後もずっとそれ以降アレルギー薬を服用し続けています。慢性疲労症候群を長年ご覧になっているドクターがステロイドが効果がある患者さんがいるとお話されていましたが、これが病態だとするとポストコロナ症候群でも、ステロイドの内服で効果が期待できるのではないかと考えて、論文を調べたところやはり色々いくつか論文が報告されています。私自身はトライしたいところですが、ベースが感染症なだけに主治医が納得してくれなそうで、今その議論するエネルギーがなくとりあえず抗アレルギー薬だけ飲んでいます。

抗アレルギー薬(アレグラやタリオンなど)は花粉症や鼻炎の薬として、簡単に自分で薬局で手に入れることができる上、眠くなる以外ほとんど大きな副作用がなく、この”眠くなる”がコロナ後遺症で出る睡眠障害のむしろ助けになるので、あくまでも私の意見ですが最初に自分でコロナ後遺症を疑ったら、自分でまずやってみていい最初の治療ではないかと思っています。


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