姫空木

書くことから遠ざかってました。やっぱり書きたい、綴りたい。再始動。

姫空木

書くことから遠ざかってました。やっぱり書きたい、綴りたい。再始動。

最近の記事

同窓会

まだコロナなんて聞く事もなかったお正月明けにあった同窓会。同窓会というほど大規模なものじゃなく12、3人程度の内輪の飲み会だけど、中学時代の同級生と会った。 まだ子供時代を引きずっている中学生ってのは高校時代とは違う。他人を認められないし、個性を受け入れられない。そんな頃に机を並べてたりボールを一緒に追いかけていた顔ぶれは本来のその人自身の素を知っているように思う。子供から聞き分けの良い大人になる前のほんの数年。  初恋の人に再会した友人はあの頃と変わらない目をしてはにか

    • 自意識過剰

      若い頃ってのは自意識過剰なものだと思う。20歳になろうとしている息子が髭の永久脱毛を考えてると聞いて、気にしてるほど濃くもないのに。と思う。でも本人にとっては一大事なのだ。私だって20歳の頃は今になれば長所にもなり得るとって思える事がコンプレックスだった。 若い頃の自信の無さやコンプレックスは時に前進する為の力になる事もある。私はそんなふうには出来ずに長いことクヨクヨしていたけれど。 いつからだろう、どうでもいいやって開き直るようになったのは。世の中の人は自分の事をそんな

      • タイムトラベラー

        メンタルタイムトラベルって言葉があるそうだ。楽しかった時間にタイムトラベルするならいい。辛かった時間にタイムトラベルするのはきつい。  ある期間の記憶がない。仕事には行ったし、生活もしていた。間違いなく人としての営みは続けていたはずだ。しかし、その頃の記憶がすっぽりと抜け落ちている。 人は辛すぎた時間を無かった事にしてしまうものなのかもしれない。でも完全に消去することは出来なくて唐突にやってくる。あの頃の聞いてるわけではなく、BGMにもならないほどに無関心で聞くつもりもな

        • 記憶

          彼方へ追いやっていた感情が甦る。何十年も前の事なのに。とっくに昇華したはずの苦しさ、後悔、悲しみ、孤独。今の私には無縁のもの。 あれがあったから今がある。それは紛れもない事実なのだが、あの痛みたちを思い出す事でまた向き合う事で本当に昇華させる事が出来るのかもしれない。