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地元に貢献/地域に密着してる企業さんに応募したい時

 この記事のテーマ地元に貢献/地域に密着してる企業さんに応募したい時です。就活・転職に向かう あなたのヒントになれば幸いです。因みに、トップの画像はミチクサ@HOMEさんのものをお借りしました。ありがとうございます。

地元企業に応募したい人が大切にするといいこと

 時間がもったいないので、先に結論ぽいことを書いておきます。

 地元企業さんへの応募こそしっかりとした事前の準備戦略が必要です。具体的にいうと、企業研究、特にビジネスモデルの研究。コレは絶対に欠かしちゃしけないヤツ。つまりは調べる学習ですね。
 地元だから好き!…も、まぁありなんだろうけど、それだと面接する側からみた時、他の応募者と何が違うの?ってなるよね。

 なので、自分が働いてみたいその企業のことを調べる。例えば…

・この会社って何をやって儲けているのか?(ビジネスモデル)
・そのビジネスモデルって同じエリアでどの企業とカブるのか?
・その2社はライバル関係として、お互いにどう戦っているのか?
・それぞれの社員さんを比べると楽しそうなのはどっち?

…とか。

過去のリアル事例ですが、地方の金融機関(地方銀行志望)で働きたい学生さんがいて、その学生さんに聞いてみました。

地方銀行さんって何で儲けてると思う?

と。するとその学生さんは

振込手数料ですかね?

…と質問で返してくる謎(←いや、そこじゃなくて)。

振り込み手数料…ね。そりゃ大口のお客様だったら振り込み手数料だけで天文学的な数字になるかもね。でも、それだけで銀行で働く皆さんの高額なお給料を賄えるかなぁ…?

…という、10年くらい前に実際にあったとんち勝負みたいなやりとりを今思い出したわけだけど。
 応募するしないはひとまず置いておいて、その企業さんのビジネスモデルが何なのか?を大雑把にでも掴んでおくのはものすごく大事です。

 自分たちが受け取るはずの給料の原資はどこから来てるのか?がわかっていないと、誰に向かって仕事をしたらいいのか?がブレちゃうんですよ。
 そこがブレると仕事だと思ってやってる活動が、振り返ったら仕事じゃなくなってた…なんてことになっちゃうわけで。 

 なので、そこを掴んだ上で、自分がその企業でできることは何か?入社直後はただの足手まといかもしれないけど、ゆくゆくはどんな地域貢献に関わりたいのか?を示す必要があるんだよ。
 そこまでやれば、他の就活生との違いが見せられるんじゃないかな。

なぜ愛知(名古屋)の学生は地元志向高めなのか?

 1つの事例として。
 ボクが住む愛知県は就活生の地元志向が強いエリアとして人事担当者や経営者の間で大変有名です。でもね、東京に住んでる学生さんたちだって、敢えて縁もゆかりも無い土地へ行こうとはなかなか思わないよな…と思う。

 さらに言えば、興味の持てる仕事が地元にあって、その会社に入るチャンスが大いにあれば そりゃ誰だって地元に残りたい(はず)です。
加えて、愛知県や名古屋市には本社を置いてる大手メーカーも多い。

 自動車関連だけじゃなく、工作機械メーカーとか、セラミック技術をベースにしたメーカーとか、某財閥系メーカーとか、大手ガス器具メーカーにIT企業の本社だってある。

 それもあって、地元名古屋市(もしくは愛知県ね)の多くの就活生は東京や大阪には出て行かなくてもいいや…って考える傾向がある。
もっと言えば、親御さんや祖父母の地元引き留め工作もなかなか巧妙というか、実弾で引き留め策を打ってくるので、収入に限りのある若者たちはお金の魔力に負ける…というね。
 裏返すと、コミュニケーション能力などの戦闘能力がバリバリに高い関西エリアの学生や地元から離れる気マンマンの地方学生と、名古屋エリアで同じ土俵に載せられる選考ではメチャクチャ弱い。負けまくることがある。

地元企業は「地元・地域」をどう使うのか?

 で、話を元に戻すと、就活生が地元企業に応募する際の常套句として、地元に貢献/地域に密着があります。今回の記事ではここを掘り下げていきましょう。

 まず、企業さんがよく使う「地元」「地域」というワードの使われ方をみてみましょう。それがコチラです。

地元に密着してウン10年(あくまでも事例です)
地域の皆さまに愛されて100年(あくまでも事例です)

 こういった言葉、企業のHPとかパンフレットにもよく登場しますねぇ。本当に。金融機関、JA、地場産業メーカーに…サイズの大きな地元小売企業とか、地産地消系食品(加工)メーカーなんかがよく使う印象だよ。

 で、明るくて爽やかなイメージ写真や抽象的な言葉で綴られた文章で固められてたりするもんだから、仕事経験の無い学生さんたちがこれ見ちゃうとやられちゃうわけだ。はい、ロックオン完了!的な。

 もちろん、制作している企業の企画部、広報部、採用部門の皆さん、制作を請けている広告代理店さんやHP制作会社さんに悪意は無いわけです。1ミリも。
 会社案内もHPも、不特定多数の人が視ることを前提に作ってある。だからよく言えば万人受けするように作られる。悪く言えば面白くない…となるのかも。けどそれが基本。間違っても100万人中1人しか好感持たないようなトガリ具合は会社案内とかHPの制作において求められるわけがない。

 なので、就活生や多くの転職希望者が見たらほぼ100%

お、ここの会社いいな。働きたいかも…。
どこかにチャンス落ちてないかな?

ってなる。そう作られている。それがライターさんや編集チームのウデなわけだし。

 だからそもそもの理由や志望動機の出発点がなんであれ、地元で働きたい、ヨソに行きたくない、何がなんでも地域から出たくない!って人は、その会社で働きたい理由(=志望動機ね)をよくよく考える必要があるわけだ。

 ではここで就活生のあなたに問題です。

その企業さんが行っている地元への貢献って何?
地域に密着って具体的にどういうことを指してるの?

更に言えば…
その事業活動は誰のために、何のためにやっているの?
最終的に、地域の、地元の誰にご利益があるの?
企業としてのその活動に取り組む戦略や狙いは何?

…なんて具合に、素因数分解できてるといいよねぇ♪

 因みに、ですが、ボクが考える企業の地域(地元)貢献が何かというと…

1)地域(地元)の雇用を生んでいる
2)自治体に税金を納めている
3)周辺の他の企業の仕事を生んでいる

です。つまりはその企業が行う事業活動全てが、地域や地元に貢献しているんだよ。言い方を変えれば、地域(地元)に貢献していない事業なんて1つも存在しないってことだ。あくまでも私見だけどね。

まとめ 地元について何を語る?

 さて、そこでだ。
 ここまで読んでいただけば少しは気づいていただけるのかもしれない。就活生たるもの、地元企業で働こうっていうならそれ相応の志望動機なり、自分を紹介する時に地元なり地域なりに関わる活動が必要かもな…と。

 だからと言って、会社案内に書いてある/HPに書いてある=地元に貢献/地域に密着は悪い事ではないはずだ!というのは短絡的過ぎやしないか?

地域に密着して事業を行う御社に魅力を感じ…(以下省略)

…みたいな志望動機を堂々と面接で言い放っていないかい?
 まぁ、それで面接通してくれる企業さんもあるだろうけど、役員面接や最終面接でそれは通らないと思うよ。学生。

何がいけないっていうんだ?

 そう言いたくなる気持ちはわかります。が、それは間違っていると思うよ。というか、仮に当たっていたとしてもそれだけじゃ合否のラインを超えられないと思うよ。

 その志望動機じゃダメな理由を書くので、記事を読んだら自分の応募書類や話す内容を見直してもらいたい。いいですか?

 企業さんは、自分たちがなんのためにこの言葉を使っているのか、ある程度把握している。当然です。そして企業さんは自社のビジネスのために地元に貢献し、地域に密着しているだけですよー。
※まぁ、中には他責人生を歩んでいて、気持ちの中に会社や仕事や上司への不満を毒ガスのように充満させている人もいるけどさ…と呟いてみる。

 ではビジネスとは何か?

会社の利益を最大化させること、そのために顧客の期待を超える商品・サービスと提供すること、そのご期待に安定的に応えていくため会社と従業員の生活を守ること…です。

 で、あなたがそのそこに就職したら、今はまだ存在しない新しい仕事なのか、既に賞味期限を迎えそうなくらい古い仕事なのかは知らないけど、あなたが担当するわけですよ。いちばん下っ端として。

 そんなあなたが、その組織の中で働く人たちの前でさっきみたいに御社の姿勢に…とか言ってもね。うまくいかないのよね。

 それどころか、こんな誰でも語れるような常套句を志望動機に書くと…
ふーん…。このコ 県外転勤したくないからウチに応募してんじゃないの?
地元から離れたくない理由はアレかな?彼女かな?ママかな?

…と、あなたにとって、まったく有り難くないイメージをつける。それで面接は終わり。


 さて、いかがだったでしょうか?今回の記事は地元に貢献する/地域に密着している企業に応募する際に気をつけたいことについて書きました。
また別の記事も上げようと考えてます。

※この記事のベースは2012年2月にアメブロで書いた記事です。ありがたいことに8年経った今でも週に150アクセスくらいあって、ご覧くださる方が多いようなので、大幅に加筆修正してこちらnoteにも転記します。(2020年6月9日)
もう1つ付け加えると、note初投稿です。最後まで読んでくださりありがとうございます。

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