Style"Matoi"新作について
こんにちは。新作の販売も間近となりましたので
商品ページ(BASE)は大枠できたので、こちらにはこだわりや思いの丈を書いていこうと思います。
今回は表題の”纏い”シリーズの新作2点について。
この二つは昨年の初回受注時に出したウチらしさの代表格『流衣』『長衣』のセカンドモデルとなります。
流衣Ver.2『スモッキング&ギャザー・シャツドレス』
長衣Ver.2『スモッキング&タック・ロングシャツドレス』
個別の説明は下記に書いておきますので、読みたい人はそちらを是非…!
先にこの新作2つのこだわりと生産背景、技術、その思い。なんかを書きます。
①こだわり
今回はテーマとしているのが『境界線と繋がり』です。
僕が服を製造している際に感じるもの、感じてきたものは作り手と購入者との距離はとても遠いというもの。ショップに商品が並べばショップ店員さんとは話せても作り手や製造者とは話す機会はほぼない(求められてないのかもですけど)状態でした。そこには確実に明確な線引きがあった気がします。
最近でこそブランドが直接着用者に販売する形もできてきていますが、その思いまで伝わるように直接販売を変わらずやっていくことを継続して2年目も活動したく思います。
商品へのこだわりに行きますね。
・素材・・・素材に関しては日本製でレーヨン×キュプラの織物。縫製する難易度の高い素材です。正直嫌がる現場さんが殆どのはず。取り扱いも綿100%のもののようにはいかないのですが、普段なかなか触れることのないこの素材に触れて、再生繊維の肌触り(しっとり・さらり)や生地の生み出すドレープ(はり・とろみ・落ち感)や動きを体感して欲しいです。
・縫製の仕様・・・デザインを具現化するために用いる仕様・丈夫さを高めるために用いる仕様。このあたりがこだわりで組み込まれています。現場でありながらブランドをやっている僕のこだわりに繋がってください。
・幅広い体型のカバー・・・ギャザーやタックをつかいオーバーサイズなデザインをそう見せないようにしていたり、紐などの仕掛けを用いて身体のラインをあえて見せたり。多くのサイズに対応をできるだけ出来るようにしています。細いから太いから…関係なく着てください。
・職人技術・・・初となるハンドスモッキング刺繍を盛り込みました。この刺繍は凄まじく時間・神経・技術を要します。国内では高額な商品以外には使われていないと思います(日本製ではハンドメイド品以外ほっとんど見ない)。その価格帯と比べれば遥かに低く設定してます。希少で高度な職人の技術につながってみてください。そして日本国内の職人の未来を繋げる一人になってください。
・ジェンダーレス・・・女性物と思われがちですが、男性でも関係なく着ていただけます。特に胸周りやウエストにダーツなどを入れてませんし、ワンピースのように着れますがワンピースとは言ってません(笑)。ファッションは自由。境界線は在るようで無い。
②商品詳細(写真掲載モデルは165cm程度の身長です)
A.流衣Ver.2『スモッキング&ギャザー・シャツドレス』
フリーサイズのみ
・サイズ詳細
着丈 104cm
肩幅 60cm
バスト 112cm(中縫いタックを広げた状態)
ウエスト 112cm
裾幅 252cm
袖丈 57cm
袖口 19cm
膝丈ちょうど位です。
こちらの商品はとにかくギャザーの量が尋常ではありませぬ。それはもう、尋常じゃない。
前たてはシャツ開きですが、閉じた時にシャツとは見えないように比翼(逆比翼)仕立てにしています。ハイウエスト部分に切り替えを持ってきており、そこにも上下ギャザー。そこで付属の生地ベルトでウエストマークをつけてシルエットの変更も可能です。
肩線にもギャザーを入れているので、生地の重みで普通のロックミシンや本縫いで肩線を縫うとギャザーがほどけて伸びます。そ・こ・で。肩線にはパイピング処理を更にかけています。
カラーは乳白色に濃紺。袖口のカフス代わりにスモッキング刺繍をいれており、そこがカフス代わりに開閉もします。(ボタン2つで)
スモッキングは白には濃紺メインの糸で、濃紺にはオフ白メインの糸で施しています。着方次第で可愛くも上品にも、そして素材や刺繍ががビンテージドレスのような雰囲気を醸し出します。袖口は金魚の尾びれみたいにひらひらしてます。
B.流衣Ver.2『スモッキング&タック・ロングシャツドレス』
・サイズ詳細
着丈 120cm
肩幅 78cm
バスト 185cm(中縫いタックを広げた状態)
ウエスト 185cm
裾幅 185cm
袖丈 47cm
袖口 22,5cm
こちらの商品はウチが好きなシルエット(サイズ感)の変化を付けられたり、着方が人によってだいぶ変わるであろう個人的に好きなデザインです。
前見頃が左右3枚はぎ合わせ・後ろ身頃が5枚はぎ合わせ。
前はボタン開きのロングシャツタイプ(165cmで足首出るくらい)で、動きやすさのため左右はスリット。ポケットも変わらず左右にシームポケット。
一番の特徴は接ぎ合わせの生地の継ぎ目ウエストラインに紐を縫い込んでます。前に左右2本ずつの計4本。後ろも同様に4本。この紐を使って絞ったり、巻きつけるように着たり、自由に身幅を調整して遊べます。
さらに、第二のでかい特徴は…
袖が開きます。。。。!(何考えてんでしょうね、僕は)
袖下に拝み開きでボタンで開閉可能な袖にしてあります。外せば袖下から開いて袖がひらひらとマントのように動きます。夏でも涼しく着れるため。カフスも通常の2倍の長さで、手首がスッキリ魅せられます。
濃紺にかんしては結構シックなイメージが出せます。
左右のポケットに手を入れてぼーっと景色を眺めるだけでも
絵になります。。。
こちらのハンドスモッキングは肩口にギャザーを取るようにして入れてあります。
纏い のシリーズは空気を・風を・雰囲気を纏って
着た人に空気感をもたらすシリーズです。デザインも完全にオリジナルで参考にしてるものもあまりありません。
素材も毎回良いもので生産してますので、着てみてそのこだわりを感じてみてください。ファーストモデルに負けず劣らずの商品となりました。
今回のハンドスモッキングは女性の職人Royさんに依頼しています。
この価格に設定できているのも
技術を見てもらいたい・知ってもらいたい・残したい
その想いから一緒になって製品を作っています。是非そこにも注目ください。購入することはブランドだけでなく職人を応援いただいていることにも
なるのです。
ではまた。別の商品説明でお目にかかります。
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