庭木を決めるときは、木の分類から学んでみる

ひろいと は、北海道札幌市を拠点に庭づくりを承っております。

やっと雪が溶けてきて、新芽も動き出しました。札幌あたりでは、5ー6月までの間が春の植え込み適期ですので、お庭つくりピークとなります。

数ある植物の中でも、庭づくりに欠かせないのが樹木です。でも、何も考慮せずに好きな樹木を選んでしまうと、困ったことになりかねません。一体何を基準に決めたら良いのかわからない場合も多いようです。そこで、樹木の分類と、園芸上での樹木の特徴を知ることで、解決策を見つけていこうと思います。

樹木選びのポイント

植物を選ぶ時に、植物の自生地の環境を参考にして、合うものを選んでいくと庭づくりにも負担がかかりにくいです。住宅街の中という環境、また、毎日の暮らしの中に溶け込んでいく庭づくりをするために必要な樹木選びのポイントを以下にまとめました。

🌱手がかからない 🌱大きくなりすぎない 🌱虫がつきにくい       🌱季節を感じられる

分類について

 樹木は大きく分けて、落葉樹・常緑樹に分けられます。さらに、葉の形では、広葉樹・針葉樹に分けられます。そして、花が楽しめる木は花木と呼ばれています。また、将来的に育つ樹高によっても分けられています。


iPhone の手描き絵で失礼してますが、、、右から、高木(5m以上)・中木(3−5m)・低木(3m以下)。これが森の中である場合は、高木の下になるにつれて、日陰でも耐えられる、または日陰を好む木が自生しているのです。

樹形の仕立て

 園芸的な樹形として、流通しているのは、主に株立・一本立です。上の手描き絵でいうと、株立は、低木のように地面から何本も細い枝が出ていて株のように仕立てています。一方、一本立は、高・中木のように太い幹が一本育ち、上の方で枝が分岐するような育ち方に仕立てています。
 株立の特徴は、高さが抑えられる、横幅が出るなどで、一本立ちは、高く成長する、幹が太く成長しやすいなどが挙げられます。しかし、すべての木が株立や一本立になれるわけではありません。樹種によって、適不適はあります。

お手入れの頻度

お庭に高・中木種を植えると、上に伸びる勢いを抑制するために芯止めをしたり、隣の敷地に枝が伸びないように、場合によっては、毎年剪定が必要になります。剪定ということから見ると、果樹は毎年雪解け頃に、剪定が必要です。一方、低木は、剪定の必要がほとんどないので(生垣にする場合は毎年剪定)、戸建ての環境には合いやすいです。

地植えにも鉢植えにもできる

ここまでの内容から、屋外で鉢植えの場合は(マンションのバルコニーや、戸建てのテラスなどで)、低木で株立が育てやすいことがわかります。地植えにする場合も、隣との距離や、日当たり、家屋との距離などを考えると、低木にした方が育てやすいかと思います。

樹木の持つ魅力

🌱花 🌱葉  🌱実  🌱香  🌱紅葉  🌱樹形  🌱食用かどうか  などが挙げられます。ご自身が求めているものの優先順位をつけてみると、樹種決定に役立ちます。


いかがでしたでしょうか。木の息吹を感じることができる、気持ちの良いお庭作りにお役立ていただけると幸いです!



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