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DATA Saber修行録(最終試験・認定)

2022/04/01からDATA SaberApplyして早3ヶ月、最終試験・口頭試問にも無事合格することができ、晴れてKnight of DATA Saberに認定されました

3ヶ月という長くてあっという間の修行期間を振り返り、DATA Saberプログラムに取り組んだ感想と、これからのプランを綴ってみます。
DATA Saberを志す方々、DATA Saberなりたての同志の皆さんの参考になれば幸いです。

ちなみに最終試験・口頭試問の具体的な内容には触れられないので、「心構え」という観点でお読みください。

コミュニティ活動ポイント

過去記事でも少し触れていますが、最終試験の挑戦権を得るにはコミュニティ活動ポイントというものを一定量稼ぐ必要があります。
具体的な獲得方法はDATA Saber公式サイトに掲載されている通りですが、大きく分けて以下の通りです。

パブリック活動(最低20p以上)
 Tableauを用いた活動内容を情報発信し、コミュニティ活性化に寄与
 (例:Blog記事執筆、Vizの作成投稿、Tableauユーザー会開催、等)

組織内活動(最低20p以上)
 自身が所属する組織(会社・学校等)における啓発や課題解決の実践
 (例:Tableau勉強会開催、データ分析案件を実施)

この活動ポイントを、それぞれの分野について最低20p獲得しつつ、合計50p以上達成することで最終試験へ挑戦できます。
※勿論、Ord1~10は全てクリアしている必要があります

私の場合は、
・パブリック活動(合計20p)
 Tableau PublicへのViz投稿(4週間以内に3回投稿)/ 10p
    Tableau関連のブログ記事の投稿(4週間以内に3回投稿) / 10p

・組織内活動(合計30p)
 分析案件実施(1回)/ 30p

という内訳でした。パブリック活動はnoteへの記事投稿や、Tableau社の方が催されている「Tableau極める」にチャレンジすることで比較的早期に達成ができました。
一方で、組織内活動についてはDATA SaberApplyしてから1ヶ月以内に師匠に取り組み内容を申告しておく必要があり、分析課題を経営層に報告した上で社内に情報発信することが達成条件であるため、行き当たりばったりの取り組みや活動のための活動では達成することが困難であるため、本気で解決したい課題を見つけて取り組む必要があります。

私の場合は、全社員のリスキリング(職業能力の再開発や再教育)の推進に向け、組織毎に社員の資格試験計画状況・資格取得状況が一目で分かるVizを作成し、組織長へ取り組み説明をした上で社内ポータルサイトへVizを埋め込み公開しました。まだまだ改善の余地もあり、実装したい機能も盛りだくさんですが、まずは各組織の長が自組織の状況について自覚できる環境を実現できた、という点で目的に向けた第一歩を踏み出せました。

ちなみに、組織内の分析案件実施にはセキュリティ上の観点からも当然、Tableau Desktopを用いています。DATA Saber活動開始に向け、Tableauの素晴らしさと期待できる効果を自組織長にプレゼンし、導入させてもらいました。組織へのTableau導入実施も活動ポイントにカウントして欲しいくらいですが、DATA Saberとなった今、Tableau導入プレゼンが「誇大広告だったのでは?」と言われないようにガッツリTableauを活用して組織をデータドリブン化していく所存です。

最終試験・口頭試問

さて、90日近く蓄積してきたTableauの実力を解放する時がやってきました。師匠による最終試験・口頭試問です。これに合格すると、Knight of DATA Saberの仲間入りです。

と、その前に日程調整については早めに師匠と相談しておきましょう。協会や団体が開催する試験と異なり、個々の師匠のお時間(最終試験:90分、口頭試問:30分)をいただくので、都合がつかずにApplyから90日間過ぎてしまうと無条件で失格となってしまいます。
早め早めの調整をお勧めいたします。

とはいえ、私の場合は師匠の厚意に甘え、90日間終盤ギリギリの土日に受験させてもらいました。感謝の気持ちしかないです

最終試験の具体的な内容については、流出させたら即破門となるので、ここでは心構えと必要な技量の目安について述べるに留めます。

まず、90分間の最終試験についてはハンズオン形式となります。Ord1~10の問題を教材を見返さずに独力で解けるようになっていれば、合格基準を超えられるでしょう。
Ordのハンズオンをこなした方は分かると思いますが、ナメてかかると普通に不合格となりかねないので、Tableauの基礎はもちろん、Ordで取り上げられるViz例などは使いこなせるようになっておきましょう。

また、最終試験は大部分が定量的に採点されるので、とてもフェアです。然るべき実力をつければ、しっかりと報われるので気合を入れていきましょう。

最終試験の合否は、師匠による試験内容確認を経て通知されます。合格となった場合は、次の口頭試問に挑戦することができます。

口頭試問は30分間にわたる師匠との1-on-1形式です。とはいえ、これもガイドラインがしっかり設定されているので、師匠による突拍子もない変な出題は稀と言えるでしょう。これも、Ordをしっかりと復習し、DATA Saberになるための心構えと、第三者を啓発するために心得ておくべき基礎知識が抑えられていれば突破可能です。

Knight of DATA Saber認定

口頭試問に合格し、師匠から正式に合格通知をいただけたら念願の「Knight of DATA Saber」に認定されます。この先、弟子を育成することがあれば、10人以上の弟子をDATA Saberに育てた時点で「Master of DATA Saber」、100人以上で「Grand Master of DATA Saber」(現時点では創設者のKTのみ)となるわけです。

認定されると、以下のような認定書を貰えます。

これもTableauのVizで作成されてるんですよ…

認定書には最終試験のスコアやOrdの達成履歴、コミュニティ活動の実践内容などに加え、師匠からの暖かいお祝いメッセージも載っています。
スコアの内訳が最終試験の内容を若干示唆するので、認定書は上の部分だけの掲載とします。

DATA Saber認定に伴い、DATA SaBar Round Tableというコミュニティへの参加が許され、諸先輩DATA Saberとの交流や、面々の活躍内容・事例・開催イベント情報に格段にアクセスしやすくなります。DATA Saber合格特典はこれが最も価値があると言っても過言ではありません。

また、DATA Saberとして私自身も弟子を取り育成することが可能となりました。ただ、認定制度に90日間取り組んだからこそ、人を導くためには相応の準備が必要だと理解しました。DATA Saberコミュニティにはそのための知見も提供されており、これからしっかりと勉強し、「この人の弟子になって良かった」と思ってもらえるように精進していきます。

DATA Saberになってみて何か変わった?

DATA Saber認定試験Apply前と認定後で、実はDATA Saberに関する認識が大きく変わりました
Apply前は
・Tableauのスキルが中〜上級者
・一般的な組織ではトップクラスのデータ分析人材
・思い描いたデータ分析を実現するための最低限の技量を有する

というのがDATA Saberなのだろう、そのための技術水準認定のコミュニティかな?と捉えていました。
90日間の修行を経た今では、

Apply前の認識は全て当てはまりつつも、それに加え
・Tableauの利点や楽しさを理解し第三者に伝えられる人
・新しいデータ分析関連情報のキャッチアップが日常的にできる人材
・TableauとDATA Saberの活動を盛り上げ、自ら情報発信していくことに情熱を注げる人

という要素があり、むしろTableau技量よりもこちらが必須かつ主要な資質であると理解しました。
DATA Saber認定されるくらいに努力をすれば、Tableauの技術はしっかりと身に付きます。ただ、その先の成長を掴むためには、自分の外側の世界に目を向け、ワクワクするような活動を実践している人達と触れ合い交流することが、更なるスキルアップと豊かな人生への最短ルートとなること間違いなしです。

DATA SaberはTableauの技術力認定のためだけではなく、技術力を携えTableauによるデータ分析界隈を牽引できる資質を認定してくれる制度です。その意味では、一般的な技術系資格よりも重責があり、やり甲斐もあります。
我こそはという方は、是非Applyしてみてください。

DATA Saberとしての今後のロードマップ

DATA Saberは認定されたら達成、ではなく認定されることで始まります
やりたい事を実現するための土台を手に入れた訳ですから、熱意とやる気さえあればやりたい放題です。

私個人としては、今日のVizに流れてくるような、デザインと知性が溢れる作品を作れるくらいに技術力と完成を高めていきたいですし、これまでの自分のキャリアに照らし合わせ、HR業務に関連したViz例の発信などもやってみたいです。
仕事で活かすことのなかった英語もフルに活用して、Youtube等でグローバル発信するのも良いかもしれません。
やりたい事をやるためのスキルを手中に収められた感覚は、この上ない喜びです。
次はそれを成就させるために一歩づつ踏み出していきたいと思います。

Viva! Tableau and DATA Saber!

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