映画:サンドランド

夏休みを利用して鳥山明作品の映画を見るために劇場へ。この文字面だけでも(ドラゴンボール)Z世代にとっては懐かしい感覚。

そして観てきました、サンドランド。

ジャンプでもほんの数週間の短期連載だったこの原作漫画。

当時はドラゴンボールに熱中してた身からすると、こんなのじゃなくてドラゴンボールを描いてくれ!GT的なものを漫画で描いてくれ!と思っていながらも夢中になってサンドランドを読んでました。

それが長ーい時を経て、アニメ映画へ。

それも今までのドラゴンボール映画での制作技法をさらにフル活用したような素晴らしいアニメ映画へと生まれ変わりました。

内容はもちろん、あの鳥山明原作なのでしょーもないギャグの目白押し。キャラですらもうギャグなんだけど、そんなキャラクターたちもちゃんと輝くのが本当に素晴らしいのなんの!

そもそも、デザインを見ただけでもワクワクする気持ちがとまらない世代でもあるので、上映時間はもうフルマックスでこのサンドランドの世界を楽しめます。

渋さ、可愛さ、カッコ良さ!その全てを携えた最強最悪のアニメ映画でした。

お話の作りは至ってシンプル。

どんな子供やお年寄りだってわかる小さな冒険譚です。水がこかつしてきた街のために伝説の泉を求めるラオ、そしてそんな彼の付き添いとして旅に参加するベルゼブブとシーフの2人。

映像は本当に綺麗で(この場合は4Kなどでいう美麗さとは違い、アニメーションとしての意味)、原作の絵が器用なまでに立体化して動いている。一昔前の手書きとCGがはっきりとわかってしまうような代物ではなく、どちらも上手く昇華されていて、全くもって違和感がない。

さらにいうと、このCGの最大の活躍場での戦闘シーンも「これは良い!」と大満足な出来である。とはいえ、ドラゴンボールのような肉弾戦は比較的少ないのでそこを重視して観に行ってしまうと肩透かしを喰らってしまうかも?

お話自体もしっかりと終わる完結スタイルで見終わったあともとてもスッキリして良い。

まさに夏休みにはぴったりの映画であった。

ドラゴンボールもまだアニメ映画とか作られそうな感じがなくもないが、この感じでアニメーションが進化していく上で楽しめるのは、セル画、かつ4:3のアニメで育ったZ世代ならではかもしれない。

鳥山明のしょーもないギャグは大好物なので、絶対にないと思うがネコマジンのアニメも観てみたいものだ。

そして、夏休みが終わり、仕事という現実が待ち受けるのであった…。

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