チャリティーマッチ出場で気づいた僕の気持ち
能登半島地震復興応援チャリティーマッチに出場させていただきました。
3ヶ月たった今も大変な暮らしをしている被災者の皆さんに楽しい時間を過ごしてもらえていたら本望です。
たくさんの方に来場してもらい、能登に想いを寄せる時間になったのではないでしょうか。
これからもサッカーは皆さんのそばに居続けます。
サッカーの繋がり、連帯を感じる素晴らしい時間でした!素晴らしい現場力でしたね。
スタジアムへの想いを少し。
新スタジアムが5年後の2024年に完成すると知ったのは35歳。
その時思ったことは、「遠すぎる!無理!」です笑
平均引退年齢が29歳といわれるJリーグ。いつ転げ落ちてもなんらおかしく無い状況でこれは中々キツいぞと。
それでも、ほんのほんの僅かでも可能性があるんじゃないかと思い、このピッチに立つ事が最後の「夢」でした。
残念ながら願い叶わず2シーズン前に引退した訳ですが、スタッフとしてスタジアムの開業に立ち会えました。
準備に明け暮れるフロントスタッフの仲間達と、少しだけど自分のやれる事をやり、てんやわんやした日々はある意味選手よりも素晴らしい経験をしたのでは無いかと思えています。
しかし、巡り巡ってこんなにも早くたくさんの観客の前でピッチに立つ機会を得ました。
入場し1列に並び挨拶の笛がなる。観客にお辞儀をし、周りを見渡していると泣きそうになっていました。
金沢に僅か10年しか住んでいない身の僕ですが、北陸の地にサッカー専用スタジアムが出来るなんて考えもしませんでした。
僕が来た2015年はクラブハウスも専用練習場も無い。練習着の洗濯も自分。試合の用具も大きいトランクケースで自ら運ぶ時代でした。
そんな時代を得て、ピッチの中から見える景色は言葉に出来ないほど心揺さぶるものでした。夢のような素晴らしいスタジアムがある事を心から誇りに思えたのです。
同時に、自分はこのピッチにやはり立ちたかったんだとわかりました。一生懸命やってきて、悔いなくやり切ったと思っていたけど、そんな事は無かったと。
無意識に蓋をして隠していたピッチに立つ羨ましさ、届かなかった悔しい想いがあったんだなと気づきました。
もう大丈夫。あの景色を見て、楽しくプレーして綺麗に成仏してくれました。ありがとうございました。
また選手に戻りたいとはこれまで同様思いません。戻れるとも思えません。絶対無理です笑
だからこれからも愛するカワイイ選手達を応援し、リスペクトし、支えて下さる皆さんと共に!戦って行こうと思います。
年末には嬉し涙を流し、みんなで喜びましょう。
能登に大きな喜びを届けましょう!
「夢」を叶えてくれた素晴らしい1日をありがとうございました。
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