東北楽天ゴールデンイーグルス黎明期の軌跡

皆さんおはようございます。大手町です!
本日は私の贔屓チームである楽天イーグルスの黎明期の軌跡について話したいと思います!

他チームと比べ歴史の浅い楽天。チーム創設当時からプロ野球を観ていた方なら分かると思いますが、まぁ弱かったんですね笑 

初シーズンは2005年。田尾監督のもと始動したわけですが結果はダントツ最下位。38勝97敗勝率.281でした。。。この年のパリーグ首位打者ライオンズの和田一浩は.322の打率を残しているので和田がヒットを打つよりも勝てなかったんですね。ただ開幕戦はロッテに快勝したんですよ!白星スタートをきったんです!!ただ2戦目は、、、0-26で敗れています。。

そして翌06年シーズンからは野村政権です。やはり楽天ファンも他チームファンの方も楽天の監督といえば野村監督。ノムさん。って人が多いと思います!僕もガッツリファンになったのは野村政権の頃でした。懐かしいです。阪神、ヤクルトで監督として結果を出し、信頼も厚かった野村監督は弱小球団を立て直せるのか。みんなが期待していました。野村監督は06年から09年まで4シーズン指揮をとりましたが、この4年間は6.4.5.2位という結果でした。1度も優勝はできなかったものの09年の2位という結果はやはり目を引きますね。チーム初のAクラス入りなんですから当時はフィーバーでしたよ。こんな勝ってて不思議、、優勝しちゃうんじゃない??って感じで毎日ウキウキでした。たしかこの年は岩隈、田中、永井の3人が二桁勝利を挙げました。ただこれは凄い事なんですけど、前年に岩隈が21勝していたので驚くって感じではありませんでした。ただ鳴り物入りで弱小球団に入ってきた田中に対して「逞しくなったなぁ」なんて年下ながら思っていたのが懐かしいです笑 打撃陣はやはり鉄平ですかね。.327で首位打者を獲得しましたが本当に心強かったです。1番渡辺直人、2番高須、3番鉄平、4番山﨑。こんな打順が多かったような気がするんですよねぇ。あとは僕は草野大輔が本当に好きでしたね。知名度がある選手ではありませんでしたが本当に天才打者でした。当時の野村監督も天才と評価していました。

と、こんな感じで徐々に力をつけてきたイーグルスはシーズンを2位で終え、CSに進出します。もちろん初めての経験ですよ。ファーストステージは3位のソフトバンクと本拠地クリネックススタジアム宮城(当時の呼び方)でぶつかりました。もう10年以上前のことですが、かなり鮮明に覚えています。初戦は岩隈と杉内のエース対決なんですね。両選手とも球界を代表するスーパースターですから投手戦になるのではと思っていましたが、なんとなんと初回、たしか2球目だったと思います。1番高須が先頭打者ホームラン。その時「あっいけるかも!」って思いました。予想は的中し序盤で大量7点リードを奪います。杉内を攻略した勢いのまま、11-4で白星スタート。2戦先勝でファイナルステージ進出なので王手です!そして2戦目も田中の好投により4-1で勝利し、ファイナルステージ進出を決めました。

そして、ファイナルステージです。。正直トラウマなんですよね笑 何に対してって、、スレッジですよ。リーグ優勝チーム日本ハムの5番スレッジ。このファイナルステージでは大暴れでしたね。
1番はやはり初戦ですかね。ここが勝負の分かれ目だったと思います。

ファイナルステージは1位チームにアドバンテージで1勝与えられて始まるので、2位楽天は何としても初戦は取らないといけないわけです。かなり選手にも プレッシャーのかかる試合であったと思いますが、勝ち上がってきた流石の勢いでリードする展開。8回終了時点で6-4とリード。そして9回表、楽天は鉄平のツーランで貴重な貴重〜な追加点。8-4と4点リード。いける。確信していました。

そして悪夢を迎えます。9回裏、稲葉にタイムリーを浴び3点差。「でもまだ3点あるから大丈夫だ。」楽天ファンはそう思っていたはずです。そして満塁となりスレッジを迎えます。福盛vsスレッジ。


打った瞬間でした。レフトへのライナー性の当たりでした。それでもスレッジが打った瞬間にファイターズに4点入る事が分かりました。リードは3点。お釣りなしの逆転サヨナラ満塁ホームランです。正直泣きましたね笑
8回裏に3点、9回裏に5点取られて8-9×ですよ?笑
勝てば1-1の五分に戻せる。しかし敗れたので0-2です。勝ち試合だっただけに、この初戦を落としたのが全てだったかなと今でもそう思います。

続く2戦目はエース岩隈でなんとか勝ちたいところ。しかし、先制点こそ楽天がとったが1-3と力負け。岩隈はこの日最後まで投げきり完投したが、打線が援護できなかった。アドバンテージに加え2連敗により後がなくなった楽天。3戦目に田中を投入。田中は先制されたものの9回を2失点に抑える。打撃陣も渡辺直人のソロ(当時かなり驚きました笑)、左キラーの中島と天才草野のタイムリーで3点を奪い、なんとファイナルステージ初勝利!なんとか王者相手に一矢報います。

そして4戦目。先にこのファイナルステージはトラウマで1番は初戦のスレッジと説明しましたが、トドメを刺されたのがこの試合。ここから全部勝てば大逆転で日本シリーズに進出できる!僕は個人的に盛り上がっていましたよ。しかし序盤からリードを許す展開に。それでも、ここまで勝ち上がってきた楽天の勢いを信じていた。8回にセギノールのタイムリーで4-6と2点差とする。2点差ならまだ望みがある!まだ9回がある!こんなテンションでしたね。そしてその裏、2死2.3塁の大ピンチ!追い上げムードの楽天にとってこれ以上差を広げられると日本シリーズは大きく遠のく。誰もが分かっていた。楽天ファンも日本ハムファンもみんなが分かっていたはずだ。だが、誰にも予想がつかない事がその時起きた。今でもあの時「え?」と声が出たのを覚えている。なんとこのピンチでマウンドに立ったのは絶対エース岩隈だった。エースがリリーフで登場したこともそうだが、第2戦で完投した岩隈が中1日で登場した事が驚きだった。決して万全ではないのは誰もが分かっていた。それでも野村監督はこの場面を、岩隈に託した。そしてどういう巡り合わせなのか打席にはスレッジ。非常に嫌な予感はしていた。それでも、いくら万全でないとはいえ岩隈は球界トップクラスのスーパーエース。全てを岩隈に託す覚悟ができたし、おそらく野村監督も負ければ終わりのこの試合の大ピンチをエースに託したいと思って岩隈に投げさせたのではないかと思う。

非情にも待っていたのは最悪の結末だった。ライトスタンドの楽天ファンのもとへ試合を、そして日本シリーズ進出を決定づけるとどめのスリーラン。これでスレッジはなんとCS10打点という凄まじい活躍ぶり。このホームランで4-9となり敗北。日本ハム4勝により、楽天は初の日本シリーズを逃した。

初のAクラス入り、CS1stステージ突破した勢いのまま心のどこかで日本一になれるのではないかと思っていたが王者ファイターズには力の差をまざまざと見せつけられた。そしてそのファイターズは日本シリーズで巨人に敗れた。チームとして大きく成長し夢のようなシーズンをおくった楽天だったが、日本一への道のりはまだまだ遠いとも思わされたシーズンでもあった。

こうして楽天野村政権は幕を閉じた。こうした厳しく長い黎明期を経て、13年の悲願の日本一へ突き進んでいく。個人的には09年までが楽天の第一章だと思っているため、この辺で終えようと思います。またいつかこの先のイーグルスの軌跡も書いていきたいですね。今シーズンは残り少ない試合数となりましたが、まだ僅かに優勝の可能性を残している楽天。最後まで一生懸命応援します!!

長くなってしまいましたが、読んでくださった方ありがとうございました!!ではまた!

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