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『これでいいのだ』週刊たろじい通信第14号

はじめに

今回の本は「あなたが障害者であっても、あなたの人生はすべて順調なのだ」と主張する本の紹介です。『これでいいのだ』(飯田史彦)という本です。

2013年発行なので、AmazonではKindle本か中古で買うことになります。

飯田史彦さんは、福島大学教授を辞めた後、カウンセラーとして活躍なさっています。

『生きがいの創造』シリーズで累計200万部突破とありますから、ご存じの方がいるかもしれません。

今週の読書

『これでいいのだ』は全10話からなり、カウンセラー(飯田さん)と相談者の対談形式になっています。すいすい読めてしまいます。

たとえば第2話は「うつ状態にあるあなたへ」です。ここでボランティアについて解説されています。

私はかつてこの本を読んで、ボランティア活動に参加したことがあります。点字の作成(点訳)を行なうボランティアです。

しかし、そううまくは上達せず、夜中に心配になり眠れなくなってしまいました。これでは本末転倒です。

私はサークルの皆さんに統合失調症であることを明かし、本格的に参加する前にやめさせてもらいました。

本には「ボランティアは余力がある人が行なうものだ」と書かれています。

もともと病気で自立していない人間がやるものではありません。

前置きが長くなりました。

本の中から特に気になったところを引用します。

人間として生きる人生において、最も高度な学びのひとつ……それは、肉体に、重い病気や障害を持って生きることなのです。(略)よほど学びを積んだ魂でなければ、重い病気や障害を持って生きるという難しい人生に、挑戦することができません。なにしろ、人間は、自分に解けない問題は、自分に与えないのですから

私はこれを座右の銘のひとつにしています。自分の障害にも意味があるということです。

ここで「人生における学び」とか「魂」とかの概念をくわしく知りたい方は、飯田さんの『生きがいの創造』シリーズをぜひ手に取ってみてください。

とりあえず『生きがいの創造[実践編]』(PHP文庫)から読み始めるのをお勧めします。

話を元に戻します。『これでいいのだ』の中には「恋人を奪われたあなたへ」「障害児を育てるあなたへ」「すべてを失った、あなたへ」「ガンになったあなたへ」などがあります。

将来、ガンになったらまたこの本を読もうと思います。

エピローグで「お気楽に生きる方法」として7項目あげられています。

ネタバレを防ぐために1と7だけ紹介します。

1 過去の失敗体験・不快体験は、決して思い出さない

ここで私が後悔したのは、以前紹介した19歳の統合失調症患者、「もりのこどく」さんのYouTubeです。動画ではこどくさんが医療保護入院(強制入院)をした経験が話されていました。

私も2度医療保護入院をしたことがあります。苦しかったことが思い出されます。

ネット上で統合失調症のことを発信している人をみるのは、痛しかゆしなんですよね。

いやな記憶がよみがえる。

ま、情報とほどよく付き合っていきましょう。そして本から再び引用。

7 辛いことが起きたら、「試練よ来い、逆境よありがとう!」と、豪快に笑って大歓迎する

ここまでできたらすごいでしょうね。私は朝散歩20分しただけで疲れてしまいました。

いつもならここで栄養ドリンクを飲むところですが、今日はぐっとがまんしました。

ひたすらこの原稿に取り組んでいます。

昨日の朝は目が覚めて「今日もつらい一日が始まるのか」と思いました。

今朝はそれを反省して、「今日はきっといいことが起きる」と何度も念じました。

おわりに

今日の朝散歩では、過去に樺沢紫苑さんがおっしゃっていた、「青空がきれいだな」と口に出していう、という練習をしました。

人とすれ違うときにブツブツしゃべっていると「変な人」と思われそうなので、人どおりの途切れたところでつぶやきました。

本格的に運動をしている人にはとうていかないませんが、20分の散歩も心と体を鍛えているのだ、と思うとやりがいがあります。

今病気にかかっているあなた、私と一緒に頑張りましょうよ。

では合言葉は「ついてる」(斎藤一人)。

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