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創造力を鍛える

潜在意識の活用

潜在意識は人の生命を生かして守るという大切な役割を担う人間に備わった生体システムです。これを活用するには先ず顕在意識で考えるものを実現化するように努力する事が進化の第一歩です。つまり今考えている夢や希望を実現する事や、ポジティブな心で生きるには潜在意識をコントロールしようとする事が早道で、その訓練によって創造力が鍛えられます。

中村天風さんの教え

中村天風さんは創造力を鍛える方法として『自分の夢や念願を絶え間なくはっきりと心に描く習慣を身に付けなさい』と説いています。

朝起きると同時に答えを思いついたり、問題が切迫している時には夜中に目覚めて答えを得る場合もあります。いつもならぐっすり寝ている時間なのに夜中にパッと目覚め、その時には問題が解決されていたという事もあります。

寝はじめた時は、それがたとえ嘘であっても本当であっても、その考え方が無条件に我々の潜在意識の中に入ってきます。ですから潜在意識を活用するには寝る前に今日一日の心の汚れを落としておく必要があります。

寝る前に心を綺麗にしてから寝る。また起きている時は自分の念願をはっきりと心に描く事を意識的に行います。すると寝入る前などの心がリラックスした時に潜在意識からヒョイとアイデアが湧くようになります。これが創造力に繋がります。

生理学的に言うとリラックス状態というのは自律神経のうち副交感神経が優位になっている状態です。人の活動は自律神経によってコントロールされています。この自律神経は交感神経と副交感神経に分かれています。つまり仕事を活動的にする時や戦闘モードにある時は交感神経が優位に、リラックスした時には副交感神経が優位になります。

副交感神経が優位なリラックスモードの時、意識は何にも集中していません。こんな時こそ潜在意識からアイデアや問題の解決方法が浮かび上がってきます。記憶力以外の脳の力を鍛えたい場合、この潜在意識の活用が早道です。

心の隙間を埋めるもの

同じ事を脳細胞の構造から考えると日々の自分の生活に関わる人間が5人いたとします。すると脳には5人分のパターンニューロンが確立されています。もしその中の誰かがいなくなると器の中に空間ができてしまい、情緒が不安定になります。この場合心を安定させるには一人分の器を誰かほかの人で埋めるかパターンニューロンが減少して4人分になるのを待つしかありません。

例えば父親と一緒に生活している人には当然父親に対するパターンニューロンが確立しているわけで、もし父親が突然亡くなってしまったら器の中の父親の部分がぽっかり真空になってしまいます。その人にとって父親の存在が大きければ大きい程出来る空間は大きく心はとめどなく不安定になってしまいます。

すると潜在意識は親戚の叔父さんなり学校の先生なり、誰か父親の代わりになる人を無意識にあてがうようになります。もし周りに父親代わりになる人が誰もいなかったたら父親に対応する為のパターンニューロンがジワジワ減退するのを待つしかありません。同様に仲のいい夫婦の場合であれば相手が突然いなくなった場合には潜在意識がすごく不安定になります。

いずれにしても潜在意識は真空を嫌い、真空を埋めようとします。だから潜在意識は確立されたパターンニューロンを真空にしない為にその全てを無意識に引き寄せようとします。従って自分の周りにはパターンニューロンを埋めてくれる人々が集まってきます。

お金や成功、勉強などについての問題解決、幸福についても同じです。潜在意識を上手に活用しましょう。つまりパターンニューロンがうまく確立されているとリラックスした時に潜在意識の働きによって真空に吸い寄せられるように問題を解決しようとします。これが創造力につながります。


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